ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

人身事故発生、そのとき。

週末は夏らしい陽気でしたが、台風も近づいているようで。傘持ってないし…。

今回はちょっとめずらしい体験をしたのでその顛末をつれづれと。

 

先週金曜日(2014/9/5)17:40頃。京浜東北線 南行きの電車にのっていたところ、人身事故に遭遇しました。

事故の初動

この時は幸運にも私は座って音楽を聞いていました。鶴見の駅前100mくらいのところで電車は急ブレーキをかけて停車。「急停車します、ご注意ください」の自動アナウンスとともに、電車内で立っていた方で「おっとっと」する人が続出しました。そこまで強い衝撃は感じず、非常停止ボタンを押された時と同じような感覚です。

その後、間髪入れず「ただいま、鶴見駅構内でこの電車人身事故が発生しました。しばらくおまちください。安全のため線路上には出ないでください」というアナウンスが有りました。おっちゃんたちの「まじかよー」という声多数、取引先やお迎えのお母さんが電話で連絡をとる方多数。その後、運転再開が18:30頃というアナウンス、それを聞いたまた乗客のみなさんすごいため息。(この時点で17:50)。

事故の処理中

ほどなくして救急車、消防車のサイレンが近づき事故が本当に起こったんだ、ということを実感します。事故は先頭車両、どうやら鶴見駅に半分ほど入って電車が停車している状態、事故に遭われた方は電車の下にいるようです。ほどなくビニールシートにくるまれ、駅とは反対側の線路を横断して鶴見駅の方に消えていきました。(だいたいここまで18:10。)

電車の乗客、現場検証

乗客のみなさんは、事故が長引くことを見越して座り込む人もいました。事故処理と並行し、「1号者のドアを開けて順番に鶴見駅に降りていただきます」というアナウンスがあり電車内は1号者に向けて行列。わたしは後方車両にのっていたので電車内を脱出するまで相当な時間がかかりました。このときに電車の中は急ぐ人、空いた座席に座る人、いろいろな方が。私が鶴見駅に降りることができたのは18:20頃でした。電車の先頭を見てみましたが、今回は轢かれたわけではないらしく、ライトの辺りに打撃痕が…。スプラッターな状況を想像していたのでこの点ではすごく個人的に安心。

現場では救急隊、消防隊、警察、駅員さんで大体20人くらい、それを取り囲むやじうまの皆さん。この段階はすでに事後処理は終わっていてそれほど騒ぎになっておらず、むしろJR鶴見駅が電車が止まっていることにより駅のホームは閑散としていました。ホーム上には遺留品を調べる警察官と、はやく運転を再開したいJR職員さんとで必死のやりとり。電車のない状態での現場検証をすることになったらしく、いったん電車を動かすことになりました。(18:30)

運転再開

人身事故にあった車両はどうなるのか不思議に感じていたら、なんとこの電車を利用して大船まで行く、という判断になったようです。電車の外側から、ドアコックを利用して手動でドアを開けていた車両のドアを一旦締め、電車が停車位置まで移動、その後鶴見駅にいた乗客を乗せて電車が発車しました。この電車に私も乗っていたのですが、さすがにここまで待っていた人は少なかったようでけっこう車内ガラガラ。このあとしばらく警察の調べがつづき、全面的な運転再開は18:40でした。

その後

ガラガラだった電車は、東神奈川で大量のお客さんが乗ってきてすし詰め状態。横浜駅で吐き出されてここでもすし詰め、積み残し発生。かつ電車運転間隔調整のためしばらく横浜で停車していました。

その後はいつもの人身事故の光景に戻ります。ラッシュ時間帯の人身事故、しかも京浜東北線と並んで走る東海道線まで止まったため、横浜までは横須賀線か京急を利用するか。京急の品川駅は入場制限がかかりたいへんな事になり、JRに連絡する鶴見、京急新子安、仲木戸の各駅は長い行列ができたということです。この日はちょうどベイスターズの試合が関内で行われることになっており、野球観戦の方は地下鉄に流れていました。(こういう時は地下鉄も尋常ではない混み方をします)京急をちらっと覗きましたが、まだ19時時点では「逝っとけダイヤ」発動はなく、通常の電車運行形態で若干(10分前後)の遅れで済んでいました。さすが京急。

感じたこと

今回はこういった経験をしましたが、いつもは「60分待ち、ひえ~」となっているのも現場の方々の最善の努力の賜物なんだなぁ。と感じました。一番印象的なのは、現場検証に時間をかけたい警察と、運行をすこしでも早めたいJR職員とのせめぎあい。ケンカでは無いですが、お互いが必死になって仕事をした結果の時間が、60分という運転見合わせ時間になったんだな、と考えると、少しはゆとりをもって行動しないと、と思いました。

また、この時間帯の人身事故は社会に対して恨みを持つ方が多いという話も聞きます。あたりまえですが、自殺ダメ、絶対。