ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

2014/12/23 Saltish Night XVIII @中野サンプラザ

穏やかなクリスマス・イブです。妙齢の女性の中では、クリスマス当日よりもイブの夜をとにかく大切に過ごしたい、という方が多いようです。その影響か、今朝の満員電車の中では(満員電車の中で、しかも立ちながら)お顔作りに余年のない女性を見かけました。こんなの初めて。クリスマスの魔力なのでしょうが、とはいえ見ているこっちは冷や汗モノです。アイライン書いている時に電車が揺れたりとかしたらどうなっちゃうんでしょう。怖すぎて見ていられない…。

昨日は今年のLive納めしてきましたのでそちらのレポート記事です。

Saltish Night Vol.XVIII @ 中野サンプラザホール

今回お邪魔したのは中野サンプラザです。Saltさんこと塩谷哲さんがメインを張って、いい音楽を仲が良いアーティストと一緒にお伝えしようという試みです。塩谷さんは以前オルケスタ・デ・ラ・ルスのピアノとしても活躍されており、小曽根真さん経由で知った方です。今年はEテレ内の大人向けピアノ教室の先生もやっておりました。

  • トップバッターは上妻宏光さん。津軽三味線の太棹を持って登場。黒いスーツでの登場です。お二人のデュエット曲、Solo、ラヴェル。お二人のオリジナル曲が一番完成度は高かったです。弦楽器奏者の端くれとしては、三味線も立派な弦楽器なんだなーということを思いました。相当えげつないことをさらっとやっている上妻さんの技術に、ただただすごいなぁ~と思ってしまいました。
  • 続いて夏川りみさん。一度歌声を生で聞いてみたいと思っていたのがようやく叶いました。涙そうそうは本当に素晴らしい。三絃と津軽三味線のコラボも面白かったです。選曲は非常にオートゾックスでしたが、それが逆に良かった。りみさんの伸びやかな声は本当に癒やされました。
  • Keiko Leeさんは初めてお目にかかりましたが、JAZZの世界では常に第一線級で活躍されている方とのこと。非常に不躾な言い方をすると、椿鬼奴さんをプロにしてジャズ歌わせたらこんな感じ、という雰囲気でした。JAZZ2曲は言わずもがな、Imagineがすごく良かった。弾き語りだったのですが全く原曲とは違う感じ。秋の寂しさを感じながらも力強く背中を押すニューヨークのダウンタウンの姉御がそこにいるようでした。(→おもいっきり抽象的すぎる…)
  • そしていつもの佐藤竹善さん。クリスマス・ソングから始まり、「竹善さんと一緒に歌ってみようコーナー」では上妻さんとサッチモ、りみさんとアラジン、Leeさんとユーミンを一緒に。3本の素晴らしいコラボの後はいつものSalt&Sugar。この2人は大分こなれているところもあって安定の上手さです。
  • そうそうSaltさんのピアノにも軽く。最初に聞いたときは線が細い印象がありましたが、ここ数年で大分太い音、音楽性の幅も広がったような気がします。キラキラしたフィルや力強いリズム感など聞いていてここちの良いピアノですが、その本質は伴奏にまわった時に発揮されるような気がします。メインをしっかりと立てて自分もアピールできる、そんな姿勢に共感できるのかもしれません。

今回は余裕を持ってリラックスしながら音楽を楽しむことが出来ました。普段自分の畑で音楽を聞く場合は酸いも甘いも知っている分大分斜に構えるクセがついてしまっているような気がしますが、今回は単純にイイカンジの音楽を聞くことが出来ました。こういった、様々なプロの方の音楽を聞くことができる機会を作ってくれることに感謝です。

GINZA
ラプソディ
紙の舞
ラヴェル 弦楽四重奏曲より
涙そうそう
童神
Amazing Grace
The Very Thought OF You
Street Life
Imagine
momento
What A Wonderful World
A Whole New World
卒業写真(English)
The Christmas Song
Christmas Moon

星の夜
Join the Angels

ついでに、最近発表された佐藤竹善のクリスマスアルバムもひとつご紹介。彼なりのアレンジが加わっていてとても素敵な音楽になっています。Sing Like Talkingの時から感じていることですが、彼の音楽は彼にしかだせないコード進行、音楽の展開があります。それが「味」なんでしょうね。今年ヒットした「Happy」なんかも入っているあたりに色々なセンスを感じます(笑)

Your Christmas Day II(初回限定盤)(DVD付)

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