ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

イヤホン~⑯AmazonBasics Premium In-Ear Headphones with Microphone~

本日がクリスマス、世の中的には本番は昨日だったみたいですね。デパ地下のケーキ売り場とチキン売り場の前には長蛇の列、化粧品売り場には男性がズラリ。普段目にすることのない光景第二弾、という感じでした。数年前はこんなに盛況ではなかったような気がしますが…果たしていったいいつからこんなに盛り上がるイベントになったんでしょうね、クリスマス…。

そんな中で、実は自分にもちゃっかりクリスマスプレゼント買っていたのでした。チョー安物、かつ別にクリスマスでなくても買っていたような気がしますが…というわけで今日はこちらのエントリ。

AmazonBasics Premium In-Ear Headphones with Microphone

先日、Sennheiserのイヤホンをアメリカより購入した話はしましたが、せっかく輸入するんだったらなにか他のものを買いたいなぁ、ということでぼんやりamazon.comを眺めていたところ、私が愛してやまないAmazonBasicsでイヤホン作っていることを発見しました。そのコストパフォーマンスに優れるAmazonBasicsで、Premiumを謳うイヤホン、どんなものなのか輸入して試してみたい、そんな気合がふつふつと。価格は$14.99とかなりチープですが、もしかしたら化け物かもしれない。そう感じて輸入してみたので、さっそくレビューしたいと思います。(ちなみに輸入時にVATが$3.00かかりましたのでもう少し高く購入したことになりますね)



  • ハウジングはちょっと大きめです。既存製品では、以前紹介したR6がかなり似ている感じです。仕上げは当然R6が上回りますが、とても$15の製品とは見えないです。
  • イヤーピースはSMLがついてきます。シリコン状の普通のイヤーピースがついてきます。
  • 音域はかなり特徴的と言っておきましょう。低音が盛大に来ます。多少盛っているのかもしれない。このあたりはBeatsやBoseを意識して作っているのでしょうね。(勝手な妄想ですがアメリカ国内でのウケを狙った…?)このD型独特の低音への味付けを良しとするかどうかでかなり印象ちがうかと。Sonyさんもその傾向ありますがそこまでひどくないような。アメリカのお菓子的なハッキリとした味付けです。
  • タッチノイズは普通。一言あるとすれば、ハウジングの出来が良いだけにケーブルにももう少し高級感が欲しかったと思います。
  • 遮音性は普通ですが、イヤーピースは総じてちょっと大きめですのでちょっと高めなのかもしれません。
  • 音量はとりやすいかな。
  • 音場は中くらいのスタジオかな。
  • 精細感は…いろいろ微妙で、一概に良いとも悪いとも言えません。まず悪い点、エイジングが進んでいないからかもしれませんが、歌と一緒の演奏を聞くと声が引っ込んで聞こえます。ヴェールがかかるとかではなく、単純に音のツマミをボリューム絞ってあるような。そしてStringsはかなりチープな印象。薄いというか、シンセで作ったような人工的な感じ。(かといってバリバリの打ち込み系聞いてみてもフィットするかというとそうでもないような…)そして良い点、ギターのカッティングなんかはすごく良い。これは価格を超越しています。この部分だけで勝負したら1~2万円のイヤホンと勝負できます。
  • お決まりのamazonロゴは…イヤホンに入っていなーい!これはちょっとショック。持ち運びできるポーチにはamazonロゴが入っていましたが。そしてなぜかアメリカのレビューを見るとこのポーチの評価が高い。個人的にはフツーのポーチでしたが。

以上、かなりつらつら書きましたが、「Basics」の「Premium」ってなんやねん、と思いながらのレビューはちょっと微妙な感じです。その理由として、良い点と悪い点がはっきりしすぎていること。良い点は、今流行りのハイレゾを聞く際に一番気にかかる精細感が出やすい部分をかなり重点的にチューニングし、良い音と感じさせやすいこと。流行に乗った音作りを目指そうとしていることがわかります。悪い点は、かなり低音過多なこと、人間の声が遠く聞こえてしまうこと、楽器によってはかなりチープに聞こえること。

もちろん、価格破壊を引き起こすAmazonBasicsというブランドを確立するという意味では十分すぎます。この個性を許容できれば1万円クラス、そうでなくても7~8千円のブランドと対等ではないかと。でも(こと日本国内で)万人受けする製品化といえば他にも個性あるイヤホンがたくさんありますから、その意味ではなかなか微妙と言えるかもしれません。価格を武器にやってきた、黒船の刺客登場、でしょうか。

 

と記事を書き上げたところで、なんと日本のAmazon.co.jpでもこの製品売りだしはじめたことに気が付きました!(号泣)発注日は12月上旬で、その時期に日本国内では流通していなかったようですからいいんですけど。確かにパッケージには日本語も併記されていたからそのうち日本でも販売されるとは思っていましたけど。それにしても悲しぃわぁ…。国内価格は2014/12/25時点で1,780円、うん、かなり妥当な値段です。在庫はいまは内容ですが、涙に替えてご紹介。 

Amazonベーシック インイヤーヘッドホン マイク付

Amazonベーシック インイヤーヘッドホン マイク付