ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

魔法少女の呪縛

今年の目標を「健康第一」に掲げた私ではありますが、さっそく昨日の朝から体調を崩してしまっておりました。年始の目標、一週間持たず。いやー大変に申し訳ない感じでいっぱいです。昨日一日ゴロゴロ~ゴロゴロ~していた代償というか、なかなか今日は朝から身体と心の調子が戻りません。お天道さまに恥じない生活をしないといけないなぁ、と強く感じられたところです。

昨年の年末からのネタがしばらく続くかもしれませんが、まだお屠蘇気分でお付き合いいただければと。

魔法少女の呪縛
岡村真美子 フォトエッセイ 『 空のソムリエ 』

岡村真美子 フォトエッセイ 『 空のソムリエ 』

 

私の中での魔法少女は、パッと浮かぶのはクリィミーマミまどか☆マギカあたりでしたが、昨年度はダントツでこの方でした。NHK、ニュース7のお天気キャスター、岡村真美子さん。齢30歳にしてブリブリの服を着て週末に現れる彼女は、その愛らしいルックスと相まって私の中ではランク1位でした。現役のピアニストとしても活躍しているということで、彼女のピアノをネット越しに聞いたこともあります。音の印象としては、ふわっとした見た目の印象とは違い、芯のある意思をもった音を鳴らす人だなぁ、という感じでした。

そんなわけで、私も自分へのクリスマスプレゼントとしてこの本を密林から購入して見ましたが、届いて封を開ける前に明るみに出た、週刊文春の変態お天気お姉さん騒動。私も少なからずショックを受け、封を開けずに越年したところでした。Amazonレビューを見ても、匿名レビューらしく荒れ放題。なんだかなぁ、と思っていた気持ちも落ち着き、Amazonに対して返品するのも流石に人としてどうだろう、と思い、開封しなんとなく読んでみました。そしたら、意外と(と言っては失礼ですが)内容はしっかりと書かれてありました。その後覗いたAmazonレビューは★が増えていましたので、世の中の方は意外とそれほど騒動に振り回されることのない冷静な方が多いのかもしれません。

それにしても。

マスコミに関わっていて、世の中に少なからず影響力のあるオトナの女性が、不倫相手とベッドの中で写真を撮らせるなんていう非常識をしてしまう女性だったということが私はショックです。人の性癖はそれぞれですから、あまり責められるものではありませんが、物的証拠を残してしまう非常識さについては、残念ながら箱入りのお嬢様だったのかなぁという残念さが上回ります。音大の世界はかなり閉塞的で世間ズレしていることも多く、さらにそんな中気象予報士資格までとってしまうのですから、才能は相当だったのでしょう。ただ、本当に残念ながら常識が足りなかった。だからこそ、世間を「魔法少女」として騒がせるほどのカリスマ性を持っていたのかもしれませんね。

ついでに、このタイミング(単行本発売&サイン会終了後すぐ)での週刊文春の記事発表というまさに計ったようなタイミングにも疑問を感じざるを得ません。この発表後に本が売れるわけがない、そう感じた文藝春秋側のワニブックスへの配慮というか裏があったとしか考えようがないのです。なんかイヤですね~、大人の世界って。

この本から学べることは、気象に関する感心事の他に、彼女の起こしてしまった一騒動の影響力の大きさ。その騒動越しにみる彼女の笑顔は、裏にあるドロドロとした艶っぽさという色眼鏡なしにはみれないという、なんか相当もったいない感じになってしまったのでした。手元に残しておいてもたぶんもう読まないだろうし、かといって捨てるのももったいないし…うーん…