ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

編曲の良し悪し

編曲の良し悪しで、曲の良さが変わります。先日壮大に原曲をDisった曲と出会い、憤慨しました…。が、聞きなれると「それしか聞けない」名編曲だってあるわけで、なかなかこの世界は奥が深いなぁと思ったりもするんです。

本日の駄文

昨日は京浜東北線が朝から乱れに乱れ、そのとばっちりで横浜→東京方面の全ての電車がダイヤ乱れしていましたね。京急がひどいことになるのは今までの流れから見て違和感ないのですが、宇都宮線や高崎線まで遅れたり乱れたりするのはやっぱりいただけない感じがします。(常磐線だけは元気に走ってましたが…)これはどうなんでしょう、JR東日本さん…。

編曲の良し悪し

週末に、楽団の合奏がありました。今回はE.Bassを含む曲構成、しかも名曲ぞろいですのでしっかりと準備をして臨もうと思い、原曲を研究したり譜面を起こしたりしています。(合奏になったら全く弾けずに散々だったので本番までにどうにかしなきゃイカンのですが)名曲と言われる曲は(ほぼオジサンオバサンは)聞き馴染みがありますので、原曲の特徴的なリフを入れてあげると完成度がUpします。(そのあたりは、前回の記事に詳しく書いてましたのでこちらをご参照ください)

例えば、こんな曲。 

Can't Take My Eyes Off You: Best of Boys Town Gang

Can't Take My Eyes Off You: Best of Boys Town Gang

 

おもいっきり古い曲ですが、まぁ聞けばだれでも知ってます。サビ部分は元曲はオクターブで弾いてたりしますので、それをコピーしてみるとそれっぽくなります。70年台のディスコ音楽やアメリカン・ロックと呼ばれるような定番曲は大体編曲通りに弾いてもいいですね。

で、今回取り上げたいのはこの曲ではなく、別の名曲です。曲名や出版社を挙げると大変失礼なので取り上げませんが、だれでも知っている有名なバラードを演奏することになりました。もちろん、編曲する上で吹奏楽の構成を知り、楽器特性にあった重ね方をするのはセオリーです。が、しかし。その編曲はそんなことの斜め上を行っていました。

  • 元曲と拍子が違う。
  • 付点のリズムが「跳ねる」指示。
  • ベースラインの付け方が何故か和風。聞いていてすごい違和感。
  • よってなんだか曲調が盆踊り風。

こんな風に編曲されると、さすがに譜面通り弾いてもいたたまれない空気感満載なんですよね。まさに「どうしてこうなった…」です。積極的に原曲をDISっているんじゃないかと。あまりの名曲なのでこんな風にはなっていないと思い、ロクに譜読みもせずに挑み、譜面通りに弾くことしかできず、あまりのイメージの違いに、撃沈。こんなこともあるんだー、となんだかショックを受けてしまいました。。。

こんなとき、どうするか。やっぱり元曲から拾うのが一番なのですが、J-POPなんかを演奏する際はキーが変わっていたりします。(よくあるのがE-major→E♭-major)こんな時は、リフのエッセンスだけ頂いて譜面に書き込んだり、コード記号をスコアから転記して組み立てたりするといいですね。特にコードは一度勉強しても損は無いですよ。

ただ、みんなが既に「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」で知っている曲とかはそのままがやっぱり聞き馴染みがあったりするのです。(さじ加減難しいんですけど)たとえば、こんな曲。

アフリカン・シンフォニー

アフリカン・シンフォニー

  • アーティスト: ヴァン・マッコイ&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー,ヴァン・マッコイ
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD
  • 購入: 1人 クリック: 2回
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

元曲、ありますけど、聞くとなんかちょっとさびしい感じ。その理由は、もはや甲子園なんかでよく聞くこちらのアレンジが非常に有名になってしまっているから。

ニュー・サウンズ・スペシャル

ニュー・サウンズ・スペシャル

  • アーティスト: 東京佼成ウィンド・オーケストラ,岩井直溥
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1997/09/10
  • メディア: CD
  • 購入: 1人 クリック: 18回
  • この商品を含むブログ (12件) を見る
 

さすが岩井さんという、いわばコテコテ感満載の曲ですが、その変わらない編曲スタイルに安心感を覚えてしまうところもあったりします。こういった曲はもうそのまま演奏するに限ります。テンポだけキープできればいいんですから。その意味で、ニュー・サウンズ・イン・ブラスはかなり完成されているシリーズ、とも換言できますね。