ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

「simple」狂騒曲

freetelの「simple」。全力でオススメしたかった一昨日、全力で止めるべきと思った昨日、そして販売停止の今日。こんなに話題に上がるケータイ電話、なかなかなかったような気がします。

本日の駄文

世間的には2020東京オリンピックロゴが利用取り消しになったことが大事件として扱われています。この騒動を見ると、いわゆる「パクリ」に厳しくなっている昨今の現状を端的に表しているのかなぁ、と思います。事前の確認をきちんととらなかった主催者側は、認識の甘さを猛省すべきですし、今度選ばれる新ロゴがみんなに好かれる、透明性の高いものになることを期待したいですね。

「simple」狂騒曲

本日は、こちらについて。

freetelという会社、私も以前から目をつけている新興会社です。その名前はpriori2という格安スマホの時から知っていました。会社の案内を見てもかなり野心的、2年縛りからの脱却を掲げ、安価な端末を数多く出している良心的なメーカーだと思います。

このsimフリーガラケー「simple」に関しても、ニュースになった時は心底驚き、小躍りしました。そんな発想があったのか!と。確かに、ナイスなシニア世代の皆さんで電話とメールしか必要がない場合はこれで十分ではないか。しかもこの小ささ、なんかカッコイイ。昔sonyが出していたガラケーで「premini」という名機がありましたが、コンセプト近そう。これは全力でご紹介しよう!と思っていました。一昨日まで。

で、昨日。ネット上では完売の文字が踊り、さすがに人気なんだなぁと思っていたら、レビューされている記事は酷評ばかり。この製品の現物を確認するために某家電量販店を覗きに行きましたら、、ありました。展示機。利用してみて3秒で思いました。

 あーこりゃダメだ。

  • 外観は値段なりの水準。平たく言えば、安っちい。
  • 数字キーのボタンはなんかクリック感がいまいちでした。
  • 液晶の画面も、現代の水準からくらべると前時代的。数年前の水準です。
  • 電話番号の表示方法も昔良くあった2段形式。苦肉の策なのでしょうが、いただけない。
  • 操作性も極めてわかりづらい。やりたい操作をするのに数秒考える必要がある。
  • 極めつけが、かなりおバカな日本語入力。まともにメールが打てないよ、これ。

こんなことなら、auの京セラ GRATINAのほうが何百倍いい。もし「simple」を聞かれたら、全力で止めてgratinaの白ロム購入&auショップに駆け込むことを薦めたい。(2年縛りはあるけれど、月1,000円だったらこっちがいいって!)と思っていたのが昨夜。

で、この販売停止のニュースになるわけです。繰り返しになりますが、端末のコンセプトとしては大正義なわけで、価格もお求めやすい(樋口さん1枚程度)だった狙いは良かった、けど推測するに製品として致命的な「欠陥品」を世に出してしまった傷口をこれ以上広げないために、早めの販売停止になったんじゃないかと個人的に思うのです。企業としては健全ですけどね。

日本のガラケー分化は根強い人気を誇っていると思います。最近のスマホ通信料の価格高騰、制約だらけの契約が常態化しているのが原因なのでしょうが、ガラケーにもこのコンセプトの「まともな」機種が出てくれることを切に願うところです。(どこかのメーカーが今年の冬くらいに出してくれないかなぁ…)

GRATINA2 Green KYY10SGA

GRATINA2 Green KYY10SGA

 

繰り返しになりますが、2015年9月現在、ガラケーで一番オススメなのはgratina。防水やbluetooth、赤外線までついて、待受だけならヘタすると一ヶ月くらい電池持ちます。枯れた技術だからこそ生きる便利な製品。白ロムで1万円で購入できるんだから絶対こっちがいいですって。