ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

予算5,000円のマイナーメーカーイヤホン選び

少しだけ空いた時間を利用して、予算5,000円で選ぶイヤホン選びを考えてみました。それぞれのメーカーが自分たちの旨味を活かした音作りをしていただいているので、一番コスパに優れているのがこの価格帯だと思いますよ。

本日の駄文

横浜も桜がちらほらと目立つようになってきました。だがしかし、天気自体はあまりよくない週末。お花見に誘われておりましたが、断ってしまいました。だって雨降りで寒い中ビール飲んでも風邪ひきそうで…。

イヤホン(番外)予算5,000円のマイナーメーカーイヤホン選び

ここ最近、5,000円程度のイヤホンをいくつも購入している私です。この価格帯が一番好物で、各社の音、個性を発揮できる、うまみのある価格帯だと考えています。平日日中に時間が少しできてしまった私、どうしても浪費クセが抜けずに、立て続けにいくつものイヤホンを爆買い、とっかえひっかえして聞いてみることになってしまいました。その自由研究(汗)の成果をまとめようか思います。

あ、大事なこととして「マイナーメーカーに限る」です。メジャーメーカー(Sonyやオーディオテクニカ)はメジャーだから視聴もしやすいかしら。ただ、それぞれのメーカーの音と近しい音はどのようなメーカーが得意か、ステップアップしたい方向けのオススメも書いてみようかと思います。

さて、今回のエントリーは以下4点です。おまけで、同時期に購入したJVCのイヤホンも比較対象として書き比べてみようと思います。

まず、茶楽音土(さらうんど)のCo-Donguri、雫(SHIZUKU)。以前から茶楽音土は高級イヤホンを発表していましたが、満を持して発表したと思われる低価格帯イヤホン。特筆すべきはその音場。まるで小さなホールが広がったような空間が現れます。この価格帯でこの感覚はなかなか味わえるものではありません。

この音場の感覚をイヤホンで味わいたければFINALはいかがでしょうか?より繊細な音と、特徴のある空間表現。あまり安価なものではその真価が発揮されません、できればBA型のHeaven IVをぜひ。

つぎに、SATOLEX TUBOMI(DH298)。OEMとしてたくさんのイヤホンを作ってきたこのメーカーが発売したイヤホンの出来は、やわらかな音。長時間聞いても聞き疲れしない音作りは特筆です。コンパクトな筐体とも相まって、寝ホンやながら聞きにとっても合っていると思います。個人的な一押し。

柔らかな音が気になる方には、SENNHEISERを薦めてみたいと思います。ドイツメーカーですが、昔から低音は温かみのある音がします。私が発売日当日に購入したmomentum on ear、もしくはちょっと古いながらもいまだに一線級の実力を持ったIE60がよろしいかと。

campino audio CP-IE300H。クラウドファンディングで資金を集めて販売されているこのイヤホン。音作りに関する真摯さがそのまま音に現れていて、印象としてはひたすらまじめな音。素材のうまみをそのまま生かす、優秀実直な学級委員的存在。きれいな音はきれいに、素材がいまいちであればそれなりに。。。

このクリアな音が気に入った方は、迷わずShureがいいと思います。イヤーモニターとして優秀なShure、すっぴんの音がよければBA型のse315を薦めたいと思います。一番の売れ筋であるse215もいいのですが、CP-IE300Hからのステップアップであればこの程度階段を登っていただいたほうが満足度が高いですよ。se215se も売れ筋のようですが、低音強調されているのでこの辺はお好みで。

少し前の製品になりますが、お手軽製品の仲間入りを果たしていると個人的に思っているのが、elecom EHP-BA100。この製品は今回取り上げた製品の中で唯一のBA機であり、繊細な音がそのまま耳に飛び込んできます。細い音ではありますが、音楽をきれいに聴くことができるという点では一番いい出来。

このイヤホンの純粋なステップアップは…いろいろ考えてみましたがあまり見当たりません。強いてあげれば、性格の似た入手しやすい製品はsonyのxba-100かなぁ。先程触れたShureのse315も近い気がしますよ。

おまけ、現在Amazon先生で格安で売られていた、JVC HA-FXT200LTD。数年前のJVCの代表機種で、当時は1万円以上していました。いまなら7,980円。かなり落ち着いた価格で売られています。華やかさを持ちながらも繊細さを兼ね備えた実力者。女性ボーカルが聞きやすいものの、筐体の大きさやタッチノイズの大きさなどデメリットもあります。

これを気に入ったアナタは、どうしてもJVCのWOODシリーズに行って欲しいです。古い機種ではありますが、HA-FX850あたりはリケーブルもできて、繊細さと華やかさを持った音楽を奏でてくれます。若干強いドンシャリ傾向ではありますが、音楽とはこういう楽しいものなんだという感覚です。

で。結局これらのなかからどれが一番オススメなんだい?という質問が次に来るかと思います。私の個人的な好みはSATOLEX TUBOMI(DH298)です。ただ、このあたりは音楽の好みもありますので、取っ替え引っ替え聞いてみて、直感で好きな音楽を選んでみるのが良いかと思いますよ。

参考まで、ソニーのh.ear in(MDR-EX750)についても少しだけ。ウォークマンAシリーズを購入すると品番によってはくっついてくる製品ですが、昔のイヤホンから比べると本当に良いものになりました。油絵のようなこってりした音一辺倒ではなく、ハイレゾの繊細な音まで表現しようと試みる姿勢については評価に値します。ここからのステップアップを考えるのであれば、1万円以上のイヤホンを検討するのが吉ですかねぇ。。。