ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

ff(フォルテシモ)の限界

フォルテシモと譜面に書いてあっても、なにも考えずに音量を出すことだけは避けたいものです。バンド全体のフォルテシモの大きさも決まっています。きちんと自制心を持って合奏に臨みたいですね。

本日の駄文

この週末、GW明けの仕事のぐったり感を回復すべくほぼほぼ家で過ごす予定でした。が、楽器を弾きに行ってしまったおかげか週明けからなんとなくぐったり。まぁ精神的に充実しているので良しとしましょう。

ff(フォルテシモ)の限界

週末は合奏に参加してきました。このときの指揮者の先生は海外でも何度か振られたことのある方。アメリカやヨーロッパのバンドとの比較をしながら指導していただいたのでとても勉強になりました。

そんな中、印象に残った話がひとつ。吹奏楽の世界のff(フォルテシモ)って、どの程度の音量が心地よいか、という話になりました。その先生によると、元来オーケストラでのフォルテシモの最大音量は当然、オーケストラ編成。マーラーとか極端な大編成でなければ、弦楽器の奏者の数もだいたい決まっており、管楽器も1パート1名で事足ります。

この音量を基準に考えることが世界的には一般的らしく、アメリカの吹奏楽やイギリスの金管バンドもこの程度の音量をMAXにしてバンド全体の音量を作るんですって。大事なのは「吹奏楽の管楽器が集合したフォルテシモの音量ではうるさすぎる」ということ。さて、翻って日本の吹奏楽ではいかがでしょうか?

…フォルテシモの音量を考えずに「バカ吹き」するヒト、たまにいらっしゃいますねぇ。たまにホルンで「大きい音は、正義!」みたいに、鬼の首を取ったように発狂して吹いているヒト。その音量にあわせて音量を上げざるを得ないトランペット、トロンボーン以下金管楽器群。全体のバランスが崩壊するくらいの音量になって、音楽を作る以前に「大きい音出しましょう大会」になってしまっているバンド。こうなってしまうと指揮の先生も指導する気にならないんだそうです。。。そりゃそうだわな。。。

合奏体のなかでのPlayerは、他人の音を聞くのがまず第一。自分の音を確認するのも大事ですが、他人との音と自分の音を両方聞いて、いちばん自分がすんなり入る居場所を探すことが大事だと思います。「あたしの歌を聞けぇっ!」はソロの時だけで十分。フォルテシモでも音楽を奏でることができるようになりたいですね。