ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

いい音を出すには

足を組んで音を出したりする人。私はナンセンスだと思います。本当に楽器が上手くなりたいのであれば、まずは音楽に対する姿勢に謙虚さを忘れちゃいけないと思います。

本日の駄文

勤務地に向かう道すがら。ホームから線路を眺めると、線路上に白いものが目に入りました。よく見てみたら、シロツメクサの花。毎日なんとなく暮らしていても、季節の移り変わりを感じるとほっこりするんだなぁ、と思ったり。

いい音を出すには

とてもとても普遍的なテーマかもしれません。しかし、とっても気になったことが先日あったので書かずにいられなくなり書いてみます。

とある楽団にお呼ばれした練習。ちょうどトレーナーの先生がいらっしゃって金管分奏をやっていました。マウスピースだけでバズィングの練習をしていたのですが、Tuba奏者の方がとてもとても変なバズィングをしていました。楽器を抱えて背骨が曲がった体勢で、窮屈そうに音を出していました。人様の楽団だったので私、指摘するのを我慢したのですが…こういうのが一番私、気になります。無理な体勢で音を出す人、ダメゼッタイ。

私が関わった、吹奏楽器の一流の先生方、ほぼすべての先生がおっしゃることに「身体の使い方」に関することがあります。ある先生は「いい音を出すには、いい空気をすっていい空気を吐くこと」と。別に森林浴しながら楽器を吹くのではなく、身体が一番息を吸う上でラクないい状態を準備してから楽器を構えること。そして自然な状態で息を吐くこと。これがいい音を出す上で一番根本の考え方だということです。

また、ある先生は「胡座をかいたり足を組んだりしながら楽器を吹いていいのは、プロだけだ」とおっしゃっていました。足を組むことは足に神経が集中してしまい、息遣いにどうしても無駄な力がかかる。だから、プロになって息遣いをマスターした上でなければ、そんな変な体勢で楽器を吹くな。そう怒っていらっしゃった記憶が鮮明に蘇ります。この先生は一流のプロのオケ奏者ですが、変な体勢で楽器を吹いていたことは一度も記憶にありません。

楽器を演奏する上で、コツみたいなものもたしかにあります。しかしながら、楽器に向かうその姿勢(身体の姿勢ももちろんですが、音楽に対する真摯な打ち込み方も)はもっと大事だと思います。楽器を吹くことが楽しいという状態も大事ですが、楽器が上手くなりたいと思って演奏するのであれば、まず演奏する準備から。いい音を出したければ、足を組んで音をだすなんてナンセンスだと気がつくはずです。心がけ次第でだれでもできることです。せめて音楽に対する姿勢は、つねに謙虚でありたいですね。