特に決めごとをしているわけではないのですが、本ブログの冒頭はなんとなく時節の事柄から始めることが多いです。過去の記事となったとしても、このブログを書いた時にどんなことが起きていたかを回想できるから、ということなんですが…。
今日は、朝のzip!(日テレ系朝の番組)内のハクション大魔王で同じようなことをやっていました。秋の時節の挨拶をラブレターの冒頭に書いてみるかんちゃん。なんだかなーと感じながら、実は同じようなことやっているのかもしれません。だとしたら相当にめんどくさいやつかも。→自分。 えーっと…(汗)
寿美菜子 Tick
本日は、スーパーアイドル声優ユニット(爆)「スフィア」のメンバーである寿さんのアルバムについて論評を。

- アーティスト: 寿美菜子,田中秀典,mavie,I-RabBits,和教,田淵智也,古屋真,森村メラ,MIZUE,鈴木静那,星村麻衣
- 出版社/メーカー: ミュージックレイン
- 発売日: 2014/09/17
- メディア: CD
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スフィアのメンバーは4人とも素晴らしい才能を持っていると思います。本業は声優さんということで、声を使った演技のお仕事なんですけど、ひとことでいえば
- 寿さん=優等生。つねに高い平均点を安定して出せる。
- 高垣さん=芸術家。音大出のポテンシャル。(私が音楽系なのでそう感じるかも)
- 戸松さん=飛び道具。型にはまらない破天荒がハマればものすごい力。そして美人(→重要)
- 豊崎さん=天才。ある領域では比類しない個性の塊。
そんな4人の中で、どちらかというと寿さんは目立たない存在なのかもしれません。見た目的によく言われるのは「団地妻」とかね。でも、ソロ活動をする中で「寿ロック」「寿ダンスロック」といわれる分野を確立し、楽曲の個性を「作る」ことに成功した例としてご紹介。
例として2曲紹介しますね。
先に発表されているシングルの曲です。楽曲自体の特徴的な点として、
- ヘタすると「ダサい」感じの wow~ yeah~といったサウンド。
- シンプル(単純)でキャッチーなリフを何度もリフレインする。
- ミディアムテンポのダンスが出来るロック。
このあたりが特徴です。とにかくびっくりしたのが、初めて聞いた人がこの曲のサビを1回で歌えるようになっていたこと。この人曰くとにかく耳に残るリフだそうで。確かに、キーコードから3度、5度を中心とした音楽の展開は嫌味がなく、こねくり回したトリッキーな歌が少なくなっている最近の楽曲が多い中では特に奇異に映るのかもしれませんね。だからこそ、失敗できない曲が多く、それを歌いこなせる彼女の個性につながるのでしょう。
こちらは、前回のLiveでレコーディングしている曲です。手拍子やファンが歌うパートがあるこの曲、多分アニソン以外のアーティストではできないでしょう。(それだけコアなファンが多いということの裏返しにもなりますが…)クラシックやってる方はわかるかと思いますが、メインメロディ(主旋律)とカウンターパート(副旋律)、どちらが気持ちいいかというと後者なんですね。これを歌でやっちゃうという発想がなかなかない。カウンターパートはファンが歌うから気持ちがいい、Liveでも盛り上がる。独特の世界観。いいですね~。
そしてもうひとつ、このアルバムの初回盤についている映像特典。彼女の前回のツアーのラストステージが部分的に収録されていますが、これだけでも見る価値があります。Pfの弾き語りやダンス、旧楽曲のAcousticVerまで、彼女の多才ぶり、エッセンスを詰め込んだ30分です。こういう映像特典、とてもお得です。買って損はない1枚です。