ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

黒毛の印象

月に何回かある、とっても文章を書きたくなるとき。そんな日が、多分今日です。調子に乗ってUp,up。

黒毛の印象。

はい、このブログで黒毛というと、和牛でもなければ女の子の髪の毛の色でもありません。弓の毛の色です。学生時代は正直ネガティブな印象しか持ちませんでしたが、時を経てひょんなことから黒毛を使う機会がありました。なので、白毛と黒毛の利用感覚の違いを簡単にまとめようと思います。

白毛
  • いわゆる普通の弓の毛。交換費用は7,000円~10,000円あたりでしょうか?
  • ひっかかりは弱いです。
  • 弱音もキレイに出せます。
  • いわゆる「普通の弓」の感覚です。
黒毛
  • 黒い毛。正確に言うと、お馬さんのしっぽを漂白させていない状態です。交換費用は白い毛と同じ価格=7,000円~10,000円くらいです。
  • ひっかかりは強いです。結構ゴリゴリします。
  • 繊細な音は苦手です。でも弾き方の問題だとも思います。

黒毛のネガティブな印象、それはpをひいた時に音が広がってしまう、ギャンギャンいってしまう=好きではなかったのです。吹奏楽の世界では、管楽器の中に弦楽器が数本というかなり異質な世界なので、どうしても音量にフォーカスがいってしまって黒毛を利用する方がいますが、「音量」だけの問題であれば、まずは自分の腕を磨いたほうが良いような気がします。もっとも、吹奏楽の世界でいくらfffffとかで弾いてもまともに音が聞こえる機会は少ないもの。だったらまずは響きを大事にしましょう。楽器そのものの「ハコ」を響かせるようにするのが一番の優先順位です。

ひっかかりは強い黒毛ですが、繊細な表現は苦手です。白毛と同じように弾くと、ハッキリ言って「汚い」音になります。より繊細に、より力を抜いて。いつもの3割減くらいでちょうど良い塩梅でしょうか。でも絶対的な音量を出すようであれば黒毛を使ったほうが右手にかかる力は少なくて済みます。今回はまる1日しか利用しませんでしたが、より弾きこむ時間があれば、より楽器&弓の個性を引き出せたような気もします。

弓の色は、まずは「白毛」がスタンダードですから、白毛で始めましょう。その上で、音の出し方や表現方法に少し自信がついてきたら黒毛の選択肢もありかもしれません。黒毛の場合は、まず最初は神経質なほど「とにかくやさしく」をキーワードに。その上で、自分の楽器を鳴らすことを頭に置きましょう。最初はじゃじゃ馬ですが、乗りこなせばいいポテンシャルを発揮してくれると思います。大事なことなので何度も言いますが、吹奏楽のなかでのSt.Bassは音量ではありません。響きです。そこを忘れずにね。