世間では吹奏楽部はコンクールシーズン。大会の本番だからこそ起きてしまう、笑えないゾクッとした話。振り返ってみるといろいろと経験していますが、自分が演奏する上ではさほど影響がなかった点では幸運なのかもしれません。極度の緊張のなかでの演奏はドキドキしますが、それ故に得ることも多いんですよね。
本日の駄文
世間的には、今日は土用の丑の日。うなぎを食べて精をつける日なんですが、暦によっては「丑の日」が年に2回発生するようです。(今年は、2015/7/24(金)と2015/8/5(水))スーパーなんかで売っているうなぎも今日が高値のピークのようですが、意外と2回目の丑の日は安価に購入できたりするもの。家計が厳しき折、ちょっとずつでも節約したいところですよね。
コンクール、本番だからこそのヒヤヒヤ話
(今週のお題「ゾクッとする話」)
今週のお題を見て思い出したような話があります。世間的には吹奏楽部はコンクールまっただ中。一応ご存じない方に説明させて頂きますと、吹奏楽部における一番メジャーな大会が「コンクール」です。夏休み時期に予選が始まり、秋口に行われる全国大会まで続く一大イベント。その本番、12分間にはいろいろなドラマがあるものです。目に見えない失敗はたくさんあれど、目に見えるトラブルもたくさん。私がコンクールで目撃したそんな「ゾクッとした」話をご紹介させていただきます。
- 本番中にパーカッションのスタンドがガタッ!倒れたことがありました。この時の太鼓たたきがスーパープレイで雑音がならないようにスタンドを支えたから事なきを得ました。私の定位置は舞台上手(座席から見て右側)の端っこのため、視界に入る太鼓隊には人知れずヒヤヒヤさせられることがあります。
- もうひとつ太鼓関連。スネア叩きがスティックを飛ばしたことがあります。あるあるネタではありますが、こういう時案外当事者は冷静なもの。さっそうと予備スティックへ持ち替えて演奏は続いていきました。よく折ったり飛ばしたりするスティック、それだけに危機管理能力も優れたもんです。
- 同じ飛ばす関連では、トロンボーンのスライドが抜けたことがありました。トロンボーンの7ポジション(スライドを目一杯抜くケース)を吹こうとしたところ、彼のスライドがすっぽぬけてカラカラと音を立ててひな壇の下へ…。こんなこと練習中には一度もなく、よりにも寄ってコンクールの本番中の出来事だっただけに周辺はみんな青ざめていました。この彼、何事もなかったかのようにひな壇を降りてスライドを再装着し演奏を続けてましたね。よっぽど度胸が座っているというかなんというか…。
- 指揮者の先生にとってもコンクールは晴れ舞台。緊張した挙句に普段とテンポが全く異なることはよくありますが、拍子を振り間違えられたことがあります。演奏会なら一旦指揮を止めたりできるのですが、さすがにコンクールは無理。生徒一丸となって演奏を続け、先生は無事復帰。あれは結構ビビリました。
- オマケ。楽器関連ではないのですが、コンクールの舞台上でコンタクトがずれた事があります。当時ハードコンタクトを利用して本番に臨んだものの、課題曲のマーチの最初からコンタクトがズレてしまい、視界がぼやけて目が痛い。課題曲マーチは低音に休みはなく、課題曲はそのまま終了。自由曲の前半にようやく直った(再度ハマった)のは本当に幸運だったと思います。譜面はなんとなく暗譜できていたものの、指揮がきちんと見えないって結構辛いことを学びました。
- オマケその2。コンクールではないのですが演奏会で印象的だったヒヤヒヤ。私がベースを担当させていただいたステージで、ドラム(経験の浅い方)のテンポがぐっちゃぐちゃになった上、本番だけ独自のアドリブ(またこれも微妙だったんだな…)を加えたお陰で全くテンポキープできなくなったことがありました。この時は、ボリュームを上げて私のアドリブは全カット、ひたすらテンポキープさせていただきました。ベースで本番中に冷や汗だった数少ない経験です。
こうやって書き出してみると色々経験、あるんですね。。。コンクール練習中に弓の毛が抜けたり弦が切れたりした経験はありますが、不思議とコンクールでやらかしたことはありません。そういった意味では恵まれているのかも。コンクールという緊張の極致での演奏経験、それは今後の演奏活動にも活かされるものです。不足の事態がたとえ起こったとしても、リカバリーやフォローができるようにお互い支え合えると良いですよね。
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私が聞いた中、別の意味で一番ゾクッ(ヒヤッ)としたのは、98年の全国大会。中央大学が紹介されるアナウンスで曲名を間違えたのでした。(正「ライモンダ」→誤「モイランダ」)結局この時アナウンスは訂正されずそのまま曲はスタートしたのですが、曲名を間違われた瞬間の指揮者(林さん)の苦笑いが忘れられません…