ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

始めての一張羅

お気に入りの一着、パターンオーダーで作ったスーツ。友人の結婚式に出るために作った一張羅。自分のわがままを詰め込んでしまった結果10万overとめんたま飛び出る金額になってしまいました。後にも先にも服にお金をこんなにかけることは無いと思います(苦笑)

本日の駄文

Amazon先生で紹介されていたKindle「角川Internet講座」を読んでいます。体系的にInternet世界のことが錚々たるメンバーにより語られていて、かなり読み応えがあり、相当に面白い本です。いつもはこんなマジメな本あまり読まないんですけど(相当控えめに言って)アホみたいな値段投げ売り状態なので思わず拾って読んでしまったと。以前は2,700円で買えたようですが、いまならポイント還元で2,000円以下で購入できます。しかし、どういう値付けなんでしょう?

【全15巻合本版】角川インターネット講座<角川インターネット講座> (角川学芸出版全集)

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始めての一張羅

今週のお題「お気に入りの一着」

お気に入り、とっておきの一着というテーマで少し考えてみたのですが、私あまり日ごろ着る服に執着しない方なのでなにかあるかしら…?と考えてみたところ、1着だけありました。思い出のスーツ、初オーダーで作ったものです。

まだバリバリと仕事していた20代の頃、今よりも景気がだいぶ良かった頃の話です。とある出来事があり10万円もの臨時収入があった私。当時通販で気軽に何かを購入することもなく蓄財に励んでいた私ですが、突然降って湧いたあぶく銭を効果的に使いたいと思っていた矢先、運良く友人の1人が結婚式を挙げることになりました。パーティーに参加したことのなかった若かりし私は、この10万円で上から下まで揃えてしまおう!ということにしたのでした。

調べる知識だけは他の人に負けない(と思っていた)私が、当時選んだ服たちは…

  • スーツ:パターンオーダー(100,000円)
  • ワイシャツ:鎌倉シャツの白シャツ(5,000円)
  • ネクタイ:TAKEO KIKUCHIの冠婚葬祭用(10,000円)
  • 靴:SCOTCH GRAINの内羽根プレーントゥ(30,000円)

でした。ワイシャツは、まだ駆け出しだった頃の鎌倉シャツ。靴は国内メーカーでグッドイヤーウェルテッド製法のスコッチグレイン。ネクタイは、デザインにピンときたタケオ・キクチ。そしてスーツは最後まで悩んだのですが、メーカー製は全くわからなくなってしまったので、都内でパターンオーダーを受け付けてくれるお店に行き、自分の希望を盛り込んだ「パターンオーダーのスーツ」を作ることになったのでした。

当時は「スーツは戦闘服、とにかく数が必要」だった私ですが、始めてスーツのいろいろなディティールを勉強しました。生地のメーカーも名の通ったメーカーを選び、貝ボタンやら本切羽やら総裏やら、付け焼き刃の知識を片っ端から詰め込んだ結果、出来たスーツはお値段は10万円を超えてしまいました。当初の目論見よりも予算オーバーしてしまったのですが、そのスーツは以後友人の結婚式の時に必ず登場する「とっておきの一着」(≒一張羅)として活躍してくれたのでした。多少無理して買ったスーツは自己満足以外の何物でもありませんでしたが、多少は自信をつけることに繋がったのかもしれませんね。

ちなみにその後。若かりし頃に作ったスーツですから相当ウエストは細く、会社に着ていくにはちょっともったいない気がして、あまり陽の目を見ないまま今日までタンスの肥やしになっています。今?お腹周りが残念になってしまい着れないですねぇ。。。今更ながらに若気の至りだったと思っています(汗)

スーツとは異なり、今でも現役なのがスコッチグレインの革靴。右も左もリーガルだった友人達とちょっと違うメーカーを…と考えて選んだスコッチグレイン、でもこの靴と私の相性は抜群でした。銀座のお店でフィッティングしていただき購入、その後かかと/足裏を修理しながらなが~く付き合って頂いています。これだけメンテナンスしながら履けているんだから、まぁ元はとりましたかねぇ。