青春の一冊というには少しおトシかもしれませんが、仕事で行き詰まっていた時期、タイトルで一目惚れした本があります。内容はタイトル以上に含蓄のある言葉だらけで、いまの自分の考え方の一つとしてしっかり根付いています。
本日の駄文
なんとなく、今週はテンション低めでお送りしています。業務が多忙なのが一つの原因なのかもしれません。新年度の始まり、なかなか落ち着かない季節ではありますが…あっというまに桜も散ってしまっていますが、桜の美しさは儚さがあるからだとも思うのです。
よわむしのいきかた。
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
お題を見て、考えまして。はて、私の青春の一冊ってなんだろう?ちょっと思い浮かばない。学生時代にいろいろな本を読んでいるわけでもないし、かといって強烈に自分の指針になったような本もない。でも、唯一、本に助けられたことがあったのを思い出しました。
青春というには少し年がいっていますが、なかなか落ち着かない仕事を担当していた時。当時は本当にぐったり生活していました。終電で帰り、定時に出社。肉体的にも精神的にも追い詰められていた時期です。ちょうどこのあたりから自分の精神が病み始めていたのかもしれません。
当時、まだ私は年も若かったけれど、気持ちも若かったと思います。同年代の人と比べて、よりよいお金を貰いたい、デキる男になりたい。でも現実世界ではいろいろなことがデキていない。そんな絶望感があったころ、たまたま本屋さんでこのタイトルが目に入り、中身をちらっと見て即購入。
非常に薄い本です。大人向けの絵本というと一番しっくり来るかもしれません。ただ読むだけだったら5分くらいで読了できますが、当時この本を噛みしめながら1時間くらいかけて読みました。1ページ読んでは考え、ページをめくって思いを巡らし…。内容は、「よわむしはよわむしなりのいきかたがある」こういったヒトコトがたくさんあり、当時の私にグサグサ刺さりまくりました。あぁ、人と一緒じゃなくてもいいんだ、自分なりに自分のことをどうにかすればいいんだ。「気づき」を与えてくれたこの本はしばらく、自分のお守りになりずっと持っていた時期がありました。
同じような感性をもった後輩とご飯を食べていた時、紹介したことがありました。この本、本当は自分だけの宝物にしたかったのですが、話の流れでこの本を見せた時、後輩は夢中になって読了してました。ひとこと「いままでの私の考え方が変わりました」一生懸命に生きることしか知らない人間にとって、こういった考え方に触れる機会は少ないかもしれません。でも、自分は自分。多様性を認めることができるようになると人は強くなれると思います。他人を認め、自分を認めること。(自分を甘やかすこととは違うとは思います)冷静な自己分析。さまざまな考えることができるようになりました。
この当時、いろいろな自己啓発本を購入し、読みました。自分の糧になっているとは思いますが、その本のタイトルは全く思い出せません(苦笑)しかし、この本だけはなんとなく記憶に残っているし、いまでも本棚の片隅に残っています。万人受けではないかもしれませんが、忙しい時、自暴自棄になりそうな時、限界を感じている時。ちょっとしたこころの安らぎを感じられるかもしれません。