ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

追悼・さくらももこさん

追悼・さくらももこさん

先週、さくらももこさんが亡くなったというニュースが流れました。御年53歳。やっぱり若すぎると思うし、それ以上に乳がんということにもショックをうけました。御本人のエッセイは、ちびまる子ちゃんでみせるまるこちゃん以上の切れ味を持っていました。もう文章が読めないのは残念でなりません。

こんな話は話題に出尽くしていると思うので、私の思い出のさくらさん話をひとつ。

ちょうど私がラジオにハマりだしていたのが時代がありました。この時代は、伊集院光のOh!デカナイトや赤坂泰彦のミリオンナイツをはしごして聞いていたりしました。さらに休日の文化放送アニメラジオ枠もヘビーリスナーでした。声優さんが一つのムーブメントにもなった時代の走りでしたし、いまの私が「声優ラジオ」というコアな世界に行き続けているきっかけを作った「ツインビーパラダイス」なんていう番組もありました。

閑話休題。そんなラジオ好きな私、「オールナイトニッポン」にも手を伸ばし始めていました。当時からオールナイトニッポンは25:00~27:00までがお約束。でも毎日聞くのは流石に辛くって聞きながら寝落ちする生活が続いていました。そんな1991年10月。大槻ケンヂさんの後にオールナイトニッポンのパーソナリティを務めたのがさくらももこさんでした。当時、すでにちびまる子ちゃんが大ヒット、アニメ化もされていたときです。かく言うわたしも独特のシュールさとほんわかした雰囲気が好きで、かつエッセイも発売されていた頃。どんな人なんだろう。その興味から、放送を心待ちにして初回を聞いた覚えがあります。

内容は…特に覚えているエピソードがあるわけではありませんが、でも直接時の人の発言を聞くことが出来るのはすごく私にとって新鮮で。当時の旦那さん(みーやん)との掛け合いも随所に散りばめられた放送はドキドキするものでした。漫画家さんがどんなことに興味をもっているのか、生活をのぞき見ている気がして。語り口調は素人っぽさが魅力的でしたね。流石にカセットテープに撮るほどではなかったけれど、月曜深夜のお楽しみだった記憶があります。例に漏れず寝落ちしてましたけど。

さくらさん、ご冥福をお祈りします。やすらかにお眠りください。

エッセイはやはり秀逸で、書き流しの文体、テンポの良い単語の羅列は読んでいて楽しいものがありました。エピソードもやっぱり楽しくて。もと痔主としては、痔のエピソードが好きだなぁ。「あたしには、ヒサヤ大黒堂があるよ…」は名台詞だと今でも思います。