ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

内輪受けの演奏会とはいえ。

自己満足で演奏する本番も楽しいかもしれませんが、私は好きではありません。音楽をやるからには、人の心に届く音を目指して演奏したいものです。

本日の駄文

アーモンドアイ、強かった。週末のジャパンカップですが、牝馬三冠を買勝った馬が、牡馬や年上の馬相手に完勝するさまは爽快でした。府中の2400mレコードを更新するというとんでもない離れ業。今後の活躍が楽しみですね。

内輪受けの演奏会とはいえ。

この三連休、知人の演奏会が多く開催されておりました。私もそのなかの一つにお邪魔し、演奏を聞く機会がありました。演奏会はいつ行っても楽しいものです。が。この演奏会ではかなりの「内輪受け」感が強くって、聞いていて久々に「う~ん…」と感じてしまいました。

誤解を恐れずに言えば、この演奏会は「オトナの学芸会」。自分たちで運営、企画して場所も自分たちで抑える。指揮や音楽監督の先生を迎えず、自分たちだけで音楽を作る。楽団のモットーとしては、楽しく演奏する。なんというか、平和な雰囲気は演奏にも大いに出ておりました。音程があってないのもキニシナイ、多少テンポがずれたってキニシナイ。とにかく音を集めて一緒に演奏することが気持ちいい。そんな団体演奏を聞いたのでした。

この方向性、ある意味では間違っていないと思うのです。私もこういった演奏会に参加したことはあります。ただ、私のポリシー、矜持としては、「演奏するからには、聞いていただくお客様に失礼のない演奏をしたい」というものがあります。なるべく良い演奏をするために真摯に音楽に向き合い、結果的にだめだったとしても自分の一番良い音楽を届けたい。そう考えるのです。多少の楽しさは犠牲にしても、演奏会が終わったあとの充実感を得たいのです。

だからこそ、この演奏会の方向性はいただけなかった。この週末の演奏会のようなものを聞くと、「もっと気を遣って!」と言わずにはいられなくなるのです。単なる愚痴っぽくなって申し訳ないのですが…音楽とは、やはり人の心に届いてこそ。強くそう感じるのでした。。。