ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

車用スピーカー試聴大会(1)

クルマに搭載するスピーカーについて、各メーカーごとの特徴を聴き比べてみました。私の耳にあったのは、JL AudioとFocal。独特の個性が選べるのは、海外メーカーならではですよね。

本日の駄文

WUGちゃんのFINAL LIVEの記事がはてなブログでもたくさん掲載されています。WUGちゃん、私は田中美海さんが所属するグループというくらいの知識しかないのですが…相当良かったみたい、LIVE。今から曲聞いたら、たぶんハマりそうな予感。でも活動終了しちゃったけど…(泣)

車用スピーカー視聴大会

この週末、私はクルマでいろいろなカー用品店やクルマのプロショップを駆けずり回っていました。というのも…。

ことの経緯

話は若干さかのぼります。今年の初め、お年玉ではありませんが、いささかの臨時収入があった私。その臨時収入をなにに活かそうか考えていたのですが、この際だからクルマのチューンアップをしよう!と思い立ったのでした。私のクルマはゴルフ7ヴァリアント。ゴルフのワゴンタイプで、峠を攻めたりしない超安全運転主義者ですので日常の走りには文句はありません。

でも。ちょっとだけ気になるのが「Discover Pro」と呼ばれる純正ナビ。このナビ、一言で言えば、若干のおバカさんが入っている帰国子女。案内ルートや日本語のアクセントに海外訛りがはいっていて、なんとなーく不満に感じておりました。ついでにいうと、前回乗っていたGolf6ヴァリアントでナビを交換したときに音響がとっても良くなったので、今回も同じようにナビを交換したい!と考えたんです。

ところがぎっちょん、今回のクルマのナビは車輌情報まで見ることができる、いわばクルマと一心同体の品らしい。世の中にはナビ男くんという心の味方があり、純正ナビを換装してくれるサービスをしてくれるお店もありますが…。これをまともにお願いしようとすると20万円コース。車のナビと、20万。どっちが大事かと言われると、お金かなぁ…という話に自分の中で欲望を押し付けていたのでした。

でもでも、私なにか自分のクルマにしてあげたい。せっかく得たチャンス、なにかに活かしたい。(2回め)というわけで、だったら出音をもう少し綺麗にできないかしら。そう考えると、得た結論は「スピーカーの交換」。ある程度お金はかかってしまいますが、ナビを換装するよりも安価にできそうなチューンアップです。そう考えだすと止まらないのが私。インターネット上で調べました。クルマのスピーカーについて。しかし、情報がない。とてもない。あんあり有益な情報がないので、自分で少し試聴しながらある程度スピーカーの個性についてまとめてみようというのが今回のエントリーの趣旨です。(はぁ、長かったよ)

各メーカーのインプレッション

クルマのスピーカーについてってとってもレアな市場らしく、どこのお店に行ってもその選択肢が限られます。日本製のメーカーにあまり興味がなかった私にとって、選択肢となる海外のメーカーのスピーカーは4つ~5つに限られるようで。そんななか、とっかえひっかえして聴き比べたスピーカーの記録です。個人の感性なので、その点はご留意の程を。ちなみに、私が一番聞く曲はJ-POPですので、今回も試聴はJ-POPを流してもらいました。

Rockford Fosgate(アメリカ)

まずは、お店によっては一番人気のRockford Fosgate。今回視聴できたのは、T1675-S、T2652-S、T3652-Sの三種類でした。私の耳では、T1675-Sではあまり違いがわからず(正直、これでも純正レベルよりはいいんですけどね)違いがわかるようになったのはT2652-S。ロック映えしそうな音ですが、ワイルドというよりは若干の物足りなさも。予算的にもこのレベルが一番フィットするんですが、個性がもう少しあればよいなぁ、と。ちなみにT3652-Sはグレードが一個上がって段違いの良い音でしたが、お値段的にも階段を一段上がってしまうので、今回は泣く泣く見送り方向。でも、今回通して聞いた中では一番好印象でしたよ。

JL Audio(アメリカ)

お次は、JL Audio。ここも老舗ですが、Rockford Fosgateと比較するとその印象はちょっと穏やかになります。中高音に個性があるとはいえ、やっぱりアメリカのメーカーらしくカラッとした音に感じました。ツィーターが若干激しめに鳴る印象もありましたが、それは繊細な音がなることの裏返しでもあるので、個人的なメーカーとしては一番好ましいメーカーという評点です。

今回はJL-C2-650とJL-C5-650の2機種を聞きました。C2-650は丸みのある低音といった感じで、C5-650はやっぱりランクの違う音という印象。低音から高音まで価格相応に優れた音でした。ただ、C5-650選ぶと案の定、予算的に苦しくなってきます。

Focal(フランス)

いちばん個性を感じられたのが、Focal。ヨーロッパメーカーということを知って一番期待していましたが、ボーカルに独特の華がある、色気があるメーカーでした。中音から低音にかけて、もう少し素直にでてくれればよいなぁという音域はありましたが、その表現力は唯一無二。これが好きな人は好きでしょう。例えるなら、Dali Menuetみたいな。(果たしてどのくらいの方がわかってくれるんでしょうか、これ…)

今回視聴したのはPS 165 F(FLAXシリーズ)とES 165 K2(K2 Powerシリーズ)。FLAXシリーズは麻を使っているためか柔らかい印象。骨のない音といわれるとそうかも知れませんので、バキバキのサウンドをはだめでしょう。昔からあるK2 Powerシリーズのほうがオールマイティの音楽を奏でることができるだろうけど、でも弦楽器や女声の表現力で選べぶべきメーカー。普段聞く音楽の方向性が定まっていれば、文句なくこれなんです。悩ましいですねぇ…。

Morel(イスラエル)

イスラエル製のメーカーで、多少うがった見方をしていたMorel。とはいえ今回聞いてみた中でも特徴的な音をだしてくれていました。中音域に独特の分厚さがあり、能率が低い場合でもいい音を奏でてくれそうな感じ。今回視聴してみた機種はTempo Ultraでしたが、その個性は十分に感じることが出来ました。いい音が漏れ出てきそう、Morel(おやじぎゃぐ)。

というわけで。

多少駆け足ではありますが今回視聴したメーカーを挙げてみました。個性で上げればFocalが一番なんですが、私の音楽の趣味はずばり、雑食。クラシックも聞けばロックも聴くし、JAZZだって聞くしアニソンだって。もはやなんでも対応可能なスピーカーということでいくと、一番有力なのはJL Audioあたりなんでしょうかねぇ。そう考えると、一番魅力的なのはC5。次点は、Focal K2 Power。何れにせよ、このレベルを選ぶと10万円ではお金が足りず、デッドニングまで考えるとどんどん予算が苦しくなっていく(苦笑)というわけで、このシリーズ続くのかどうかわかりませんが、とりあえず次回に続く。