ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

どこまで練習すれば良いの?

コントラバス弾きのみなさんが悩むところ。それは教本をどこまでやればよいのか?ということ。シマンドルの教本は前半だけでかまいません。しっかり基礎を練習してあげれば、吹奏楽の世界でついていけないことはないですよ。


本日の駄文

先日ご紹介させていただいた「コントラバスだらけの演奏会」ですが、無事に終了したようで。陰ながら(熱烈に)応援していた私も成功裏に終わったことについてちょっとホッとしています。惜しむらくは、タイミングを外してしまいクラウドファンディングでの支援ができなかったこと。鷲見さんは以前もご紹介した教本も書いている、実際に優れたコントラバス奏者です。彼のnoteもぜひご覧くださいませ。

note.mu

どこまで練習すれば良いの?

吹奏楽の世界でのコントラバス奏者の一つの悩みが、これです。今回聞きにいくことができなかった私は鷲見さんのnoteから当日の様子を知るしか無いのですが、正直びっくりした一節がありました。

 自由曲について。今回は難易度の幅が広がり過ぎ、審査員が頭を抱えていました。審査員からは「エチュードとソナタから数曲、協奏曲はカプッツィとピフル程度が良いのではないか」と意見がありました。既に書いたように、自由曲を10曲くらいから選択制にする事も検討するべきかもしれません。そうなると「自由」曲と呼べるか分かりませんが・・・

自由曲を完全自由にした結果、難易度の幅が広がりすぎてしまったとのこと。これはある程度経験として次回以降に活かしていただければと思うんですが、私が気になったのは、中学生/高校生の段階でソロ弦を利用していっちょまえな曲(というとかなり語弊がありますが…)を弾ける環境にある生徒さんがいるということです。これは素晴らしい。と同時にちょっと不安にもなりました。こんな優秀な生徒さんがいる反面、独学で学んでいる生徒さんは大変だぞ、と。

世の中の中学校/高校のみなさんが、全員が全員恵まれているわけではありませんし、中には先輩すらおらずほぼ独学でコントラバスに向き合う生徒さんだっているという現実です。(そんなときは、前述鷲見さんの教本がバイブルとなりますのでこれとにらめっこしてDVD見て基礎を学んでほしいんですが)私も、コントラバスの師匠に出会うまで、学生の独学だったコントラバスは本当に辛かった。音程が悪いと言われ、聞こえないと言われ、精神的に辛かった。だからこそ、こういった学生さんに対して手を差し伸べてあげたいと思うんです。

ちょっと話がそれました。中学校/高校の普通の吹奏楽部に所属している皆さんは、シマンドルの教本を利用しても、きちんと練習すべきは前半10ページから30ページ目くらいまでで十分です。ここから先はおまけであり、ゲテモノであり、3年間の学生生活で何回か出没するであろうハイポジションを、血眼になって練習することはありません。(断言)私も学生時代はろくに練習しませんでしたが、それなりに演奏は出来ましたし、シマンドルの30の練習曲やハラーベの練習曲集の前半は弾いて楽しむことが出来ましたし。

ちょうどコントラバスの教本についてまとめたページがありましたのでご紹介しておきます。(このまとめページも、もしかして鷲見さん編集?でも全面的にこのチョイスは同意です。)基礎をしっかり。その後は歌い方や音の楽しみ方を学ぶべきで、超絶技巧はおまけで考えていいと思います。ま、ハイポジションはこれはこれで楽しいんですけどね。新入コントラバス弾きのみなさん、ようこそ!バンド全体をしっかり支えることができるよう、がんばりましょう!

matome.naver.jp

 

入門者のためのコントラバス教本 【DVD付】

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何回もご紹介させていただきますが、この教本、はじめて楽器を触る方には必携だと思います。本当に親切に書いてくれているので、この本から初めてみましょう。DVDもありますので、見て覚えることもできるのが推しポイントの一つでもあります。