ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

時代はDorico?~(3)譜面書いてみた編~

苦労の末にようやくインストールが完了したDorico。率直に言って、とても使いやすい。ポップスで活用するための機能もいろいろ備わっていて、かなりいい感じですよ。

本日の駄文

私が大好きなradiko。ついに全国すべてのラジオ局が9月1日から聞くことができるようになりました!いままでは、xx県のFM局がなーい!なんて残念がっていたであろう方、ご安心ください、全国のラジオ局がラジコプレミアムに入ればすべて聴き放題ですよ!家でお仕事なさる方も増えてきた昨今、サブスクで音楽を聞くのもいいですが、たまには地方局のバリバリ訛ってるラジオとか聞くとそれだけで楽しいものですよ。息抜きに、ぜひ。

時代はDorico?~(3)譜面書いてみた編~

前回、Doricoのインストールを散々っぱら試した結果、ようやく私のPCにもDorico環境ができあがりました。これで、少しずつ譜面を書いてみた感想、そして使い勝手について少しだけ触れたいと思います。比較対象は、Finale(私はFinaleそのものは持っておらず、その機能制限版であるFinale NotepadおよびFinale PrintMusicを利用しています)および、MuseScore(ノーテーションソフトのフリーソフト)です。

私、こういったソフト使い始めるときって、あんまり説明書読まない部類の人なんです。Finaleにしろ、MuseScoreにしろ、さすがに説明書読まずには使えなかったんです。ですが、Doricoに関しては少しだけ違う。マウス入力するだけだったら、ダブルクリックして譜表の任意の位置にカーソルを持っていき、音価を選択したうえで音程をクリックして配置完了。なんだかワープロソフトみたいに簡単です。

画面の見た目もなかなかかっこいい。特徴的は5ペイン構造で、自分がやりたいことがビジュアルで想像できるようになっています。FinaleにしろMuseScoreにしろ、ノーテーションソフトを使うにはその最初の試練となるのが、「操作方法に慣れる」ということ。この点で、他のソフトよりも優位かなぁと思いました。

また、Finaleでおなじみのステップ入力(MIDIキーボードをつないで、文字を打つキーボードと両手を使って1音ずつ打っていくやり方)も可能ですし、やる気になったらMIDIキーボードからのリアルタイム入力もできます。(特にベースの場合は8分音符でクオンタイズかけてあげれば一番はやく入力できるかも)

そして、私が何より気に入った点。ポップスなどで利用しやすいこと。クラシック(オーケストラや吹奏楽)ではあまり馴染みのないコード入力やタブ譜などの、かゆいところに手が届くところがとてもいい感じです。MuseScoreよりもより細かいコード指定も可能で、なんとコードの押さえ方まで自動入力されちゃいます(このあたり、私はギター弾けないのでどの程度有用なのかはわからないのが正直なところですが…)。また、音階を打っただけで自動入力されるタブ譜(どの弦で弾くかはあとで指定してやる必要がありますが…)も秀逸。こと初心者さん向けの譜面を書いてみようとすると、指番号はフレットは書いてあったほうが絶対いいし、自分もタブ譜あれば指使いの参考にさせていただくこと、多いんですよねぇ。

というわけで、どーのこーのいうよりも書いてみたのを見ていただいたほうが早いと思うので、練習のために耳コピ中の楽曲を試しに吐き出してみました。曲は、私がいま最も気になるグループ、「Dialogue+」のデビューアルバムのカップリング曲、ダイアローグ・インビテーションです。ハイドン!

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譜面1枚目。コード一覧がついてて超便利。

譜面の1枚目から素敵。コードの一覧がついているだけで、ギター弾きの方はこれだけで感涙モノではないでしょうか。とくにトリッキーなコードが多いアニソンの場合は、コード探しの面倒くささがかなり軽減されるはずです。2列めの譜面が妙に横長になっているのは、譜めくりのポイントを入れているためです。アタリマエのことが当たり前にできるって、素敵。
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ちなみに2枚目も。音楽のフォントも自由に選択することができ、ちょっと色気を出してよく見るジャズ風のフォントにしています。(無駄にヘ音記号とかTABの符号がかっこよく見える)竿楽器特有のハンマリング・オンやプリング、ゴーストノートのための譜頭を×にする機能なんかも備えています。ピアノが普通に弾ける人だったら、音だけ最初に全部打ち込んでからコードをぽちぽち入力していくのがやっぱり一番早いかなぁ。(4枚目以降もこんな感じで耳コピを只今作成中ですが、さすがに公開する予定はありません。著作権法にも関わってくるでしょうし…)

FinaleとMuseScoreとDorico。3つ使ってみましたが、私がいちばん使いやすかったのは、圧倒的にDoricoです。キーボードショートカットをいくつか覚えてしまえば作業効率も飛躍的にあがりましたし、何より自分が作りたい譜面(Bass譜にコードがついてしかも弦楽器用の発想記号が豊富)がイメージ通りに作れる。このソフト、いいなぁ。DoricoはSE版(無料版)がダウンロード可能で、かつここからDorico Elementsへのアップグレードは1万円前後でできます。(本当はDAWのCubaseとの相性も良いみたいですが、あいにく私はDAWやろうとは思っていないので、そこは割愛。。。)

にしても、なかなかよいですよ、Dorico。私も誰かにノーテーションソフトおすすめするとしたら、Doricoを勧めたいと思います。良いソフトですよ。

私が利用しているMidiキーボード。パート譜の音階を打つだけだったら32鍵で十分。むしろ机が大きく利用できるし、どこかに持ち歩くこともできるしで、なかなか小気味よい感じが好きですよ。

sleepfreaks-dtm.comわたしもお世話になった、SleepFreakさんのDorico講座。これを見てから使い始めると、ソフトの導入の理解度が段違いに良くなります。無料でこういった映像を提供いただけることに大変感謝です。m(_ _)m