ソフトレビューのご依頼をいただき、実際使って確かめてみました。「かんたんに、それなりのものを、ぱぱっと」作れるという意味では良いソフトかも。
本日の駄文
昨日のTBSラジオ「生活は踊る」のテーマが、すべて調子がわるいことを「低気圧のせいだ!」と言って恨みを晴らすというもので、少しクスッとしてしまいました。と同時に、世の中には低気圧で体調を崩す人も多いんだなぁ、ということもわかりました。年取るとこういった気候の変化にも弱くなるのかなぁ。
【PR】HD Video Converter Factory Pro
弊Blog、製品レビューのご依頼はほとんど受けることがありません。それは、私自身が「使ってみてよかった」「知った情報を拡散したい」というときに特定ソフトをアピールすることがあるためです。そんな中、今回は掲題のソフト「HD Video Converter Factory Pro」を是非レビューしてほしい、というご依頼を受けました。一度お断りさせていただいたのですが、いい点や悪い点もそのまま掲載させていただくことや、製品版と比較的よく似たライセンスを配布するページを掲載してもよい、というご希望も頂いたので、製品版ソフトウェア・ライセンスをご提供いただき、一通り使ってみた所感を記事にしてみたいと思います。はっきり言って、辛口です。
先に、結論。
こんな方は、このソフトを利用するのに向いている方です。
- あまり動画編集に関する知識がなく、そこそこの精度のものを素早くパッと仕上げたい方
- (著作権法に引っかからない)youtube動画をかんたんにダウンロードしたい方
- 多少怪しい日本語訳でも問題ない方
逆に、以下のような方はこのソフトに向かない方です。
- 動画編集の設定を自分で追い込んでいき、変換速度は遅くてもきれいな動画を仕上げたい方
- ニコニコ動画をダウンロードしたい方(自分の環境ではダウンロードが成功しなかったため)
- 完全にローカライズされたソフトをお望みの方
メインメニュー
では、順番にこのソフトを見ていきたいと思います。
かなりシンプルな画面です。このソフトのメインターゲットとしては、いかに動画をかんたんに編集できるか、というところが主眼に置かれていると思います。緑のGIF制作、ツールボックス内の機能については今回は触れておりませんので、ご了承の程を。
動画変換
このソフトのメインどころとなる機能だと思います。
youtube上で著作権に触れない動画をダウンロードして、私の携帯(OnePlus7)に変換するようにしたところです。この出力フォーマットはかなりの機種に対応しており…
動画ファイルであれば、上記の選択ができるようになっています。デバイスを選択する画面では多少見慣れないメーカーがあるかと思いますが、大陸製の端末をお持ちの方であれば馴染み深いメーカーも多いかと。
ただ、コレってどの程度意味あるか?と感じるのも正直なところ。携帯メーカーであれば、ある程度動画再生ソフトの有無で再生できる/出来ないがわかると思うんです。(ぶっちゃけどのスマホにもVLCでも突っ込めば再生できてしまうのではないかと)念の為、私のOnePlus7でも「元動画」と「OnePlus7に最適化した動画」を作成して見ましたが、正直なところ、OnePlus7用の動画が何がよくなっているのかがわかりませんでした。(元動画の画質がそれほど良くないことに起因するのかもしれませんが)
実際の動画を変換してみる。
で。私が実際に利用するシーンを想定してみました。youtube等から落とす動画は、基本的にきれいな動画ばかり。私の乗っている車のカーナビ(DiscoverPro)が再生可能なMP4動画は相当設定を弄らなければなりません。そこで、どの程度コンフィグレーション可能なのかを見てみると…
はい。まず一通りのことはできそうです。が、やはり設定を追い込むところまでは行かないのが正直なところ。HandBrakeのほうが安心感がある、というのかなぁ。そもそもそんなに難しい設定をしないようであれば、このソフトの狙いどおり、「かんたんに」動画編集ができるかな、といったところです。動画範囲のトリミングやウォーターマークなんかも非常にかんたんに設定できましたし。
ただ。利用する際に留意いただきたい点。それは、もとの動画がある程度のクオリティ(例えば、ストリーミング再生で1080p程度でみてもブロックノイズが入らない程度)のものを低画質に変換する時は、完璧に変換ができていないような気がします。変換速度自体はHandBrakeの1/2程度の時間で変換できたのですが…ちょっと画像がコマ送りになっていたり、音と音の間が微妙に伸び縮みしていたり。今回試しにエンコードしたのがLIVE動画だったので、非常に「細かいところ」が気になりました。(正直、音楽のLIVE動画ではあまり使えないかも。)エンコードのビットレートクオリティを「デフォルト」にしたのが良くなかったのかもしれませんが…HandBrakeはそんなこと意識することなかったので、そういった意味でも、「パッと利用できて、クオリティもそれなりで問題ない」という方向けかな、と思いました。
動画のダウンロード(youtube、ニコニコ動画で検証)
操作画面としては以下のような感じです。
youtubeの映像であれば、映像が表示されている画面のURLをコピーし、貼付けすれば勝手にここまで解析してくれます。ダウンロードの速度自体もそんなに遅くないので、(口酸っぱく言って申し訳ございませんが)著作権法にひっかからない程度でのダウンロードであれば、快適に利用できるかと思います。
また、動画サイトでもう一つ「ニコニコ動画」でのダウンロードについても検証してみました。ランダムに選んだ10ファイルをダウンロードしようとしたのですが、結果はすべてダウンロードできず。上記検証画面が出てきても、ダウンロード途中で失敗するケースが半分、そもそも検証画面が出てこないことが半分。私の検証結果が間違っているのか…?製品説明ページにはyoutube、ニコニコ動画とも「ダウンロード可能」と書いてありますが…果たして…?
スクリーン録画
スクリーン録画機能、それは自分が操作した画面をそのままキャプチャするための機能です。PowerPointなんかでもできますが、それをかんたんに実行しようとした感じでしょうか。画面はこちら。
結構この機能、謎。「マイク配列」という記載がありますが、なんとコレ、PCのマイク機能です。その代わり、PCで流れている音楽、効果音なんかは録画出来ません。使うシチュエーションとしては…遠方に離れた両親に、PCの使い方を肉声で説明できまっせ、といった方法しか思いつきません…。謎…。
アヤシイ日本語訳
最後になりますが、わりと日本語訳がアヤシイんです。たとえば、「ハードウェア加速」=「ハードウェアアクセラレーション」だったり。まだこの辺はいいんですが、
警告画面が「温かいヒント」って…。温かいヒントなんざーいらねーや、こちとらきちんと動いてくれればそれでいいんだっつーの!という気の短い方は正直、向かないかなぁ。発展途上のソフトなんでしょうけどねぇ。
本稿のまとめ/ご提供いただいたもの
とりあえず、いろいろと書いてみましたが、この「シンプルでわかりやすいインターフェース」には好感をもちました。とはいえ、日本語訳の半端な感じやソフト自体の挙動についての不安は拭い去ることはできなかったりします。そういった意味では、「これからの成長に期待」といったところでしょうか。
そんな話を開発元さんにお伝えすると、弊Blogをご覧いただいている方向けに無償版を機能拡張してお試し利用できる「景品版」を用意いただけることになりました。
こちらの「景品版」、期間限定(2020/10/26)でのご提供ですので、気になった方、ぜひお試しくださいませ~。