ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

愛車を売る。その駆け引き指南。(後編)

いよいよ愛車を手放します。でもその前に。たくさん自分で考えて、1円でも高く愛車を手放す方法を考えてみました。結果、とっても満足の行く内容に。

本日の駄文

コロナ禍の中での国会がようやくスタートしましたね。これで少しは国のコロナ対策のスピードが上がることを祈っているんですが…某党の党首は代表質問で「ゼロコロナ」と言っていましたね…なんと現実を見ていないことか。野党第一党として、もう少し現実的な対案を期待していた自分にがっかり。これじゃいつまでたっても変わらないよね、政治の世界。

愛車を売る。その駆け引き指南。(後編)

前編はこちらから。

自分のクルマのおおよその売却額をグーネットで知り、その後カーセンサーを利用して8社に見積依頼を実施し、電話波状攻撃に衝撃を受けたわたし。その日の夜、わたしは作戦を練りに練りました。わたしと同じように、流されやすい方や交渉が苦手な方のご参考になれば幸いです。

電話に出る前に決めておくべきこと

見積依頼を出したあと、わたしの電話は夜まで鳴りっぱなし。全部無視して、まずはどんな方針で対応するのか。そのときに決めたルールが以下のとおりです。

  • 電話での対応時間は、朝のxx時~夕方yy時まで。その時間以外に電話を掛けてきた場合は見積対象業者から外すこと。
  • 一括査定を他の会社にも依頼しているので、売却を確約するものではないこと。
  • 市場価格および自分の希望額を伝えておくこと。
  • 査定会を、他業者と同一場所、同一時間帯で行うこと。
  • 一社だけ特別扱いをしないこと。
  • 口頭での金額交渉はしないこと。
  • 買取希望額を封筒に入れ、その金額をもって一旦自宅に帰ること。
  • 自宅で売却希望額を開封し、その額が一番高かった業者にお世話になることとし、xx時までに連絡をしなければその業者には縁がなかったと認識いただくこと。

わたしが夜に編み出したのは以上の方式です。参考にしたのは、ずばり官公庁でよく行っている入札形式。事前の見積合わせや談合などをさせず、その場での交渉もせず、一日に同時に業者を集めて査定してもらうのがポイントです。これくらいやっても大丈夫でしょう、たぶん。

また、大事なのはオークション方式としないこと。たとえば2社同士で価格を釣り上げていくような形は避けたほうが良いかと思います。ハマれば高値で売れる可能性がありますが、失敗すれば足元を見られて安価に買い叩かれる可能性だってあります。こちら側はすでにグーネットで買取金額の相場は掴んでいるんです、だからこそ精一杯の金額を業者側に出させた上で、一括査定させるのがポイント2つ目。

最後に思いついたのは、各社の入札金額をその場では開封せず、一旦自宅へ持って帰ること。営業根性としては、他車の金額が数千円でも高く購入できるようであれば、無理やり買取を迫ることも予想されます。こういった難癖をつけられるリスクを避けるため、買取金額は各社の担当がいない場所(自宅で査定していただくのであれば、一旦家の中に入るとか)で金額を確認しましょう。そうすれば、各社恨みっこなしで最後は「xx社にお世話になります」と自信をもって言えますから。

実際の売買交渉ドキュメント

上記プロセスをしっかり心に刻み、わたしは翌朝からの電話/メール対応を開始しました。基本的には各社とも「一刻も早くクルマを見せてほしい」旨の交渉をされますが、全て断り、査定日を最初から「12月xx日、10時~」と決めておいたので、その時間に来れない業者さんは脱落。結局、こちらの希望をすべて満たした上で応札した業者さんは5社だったのでした。

運命の査定日。指定したコインパーキングに現れた業者さんは4社。(1社はメールおよび写真を送ってくれれば金額を査定するとのことだったので、この業者だけは10時までにFIXした金額をメールしていただくことにしました)各社の営業さんとご挨拶させていただいた後、隅から隅までわたしの愛車は鑑定され、およそ1時間後に各社の査定金額が書かれた封筒が4通、手元に収まりました。各社営業さんにはこの時点でお引取りいただき、わたしは自宅に戻って金額合わせを実施しました。(チョーワクワクします)

ちなみに、わたしが各社に事前に伝えていた金額は、

  • 市場での平均買取価格は750,000円程度ということは知っている(グーネットで出てきた金額よりも若干下目を敢えて言っています)
  • ただ、わたしのクルマは状態も良いし、いろいろカスタマイズしてもいるので買取希望金額は1,000,000円です。(かなり無謀な金額を言っています)

上記を踏まえた上で、各社から出てきた見積金額は以下の通りでした。

  • A社 743,000円(メールで回答してきた会社)
  • B社 750,000円(地場の買取専門業者)
  • C社 850,000円(輸入車に強い業者その1)
  • D社 867,000円(広いネットワークを持つ会社)
  • E社 870,000円(輸入車に強い業者その2)

結果、D社とE社の違いは3,000円違い。この金額の差を見たときはしびれました。もしその場で金額を確認していたら、D社とE社が醜い小競り合いを始めたかもしれません。そんなことにならずに、本当に良かったです。わたしは気持ちよくE社にお世話になる旨の電話をし、その日のうちに(営業さんに再度起こしいただいた上で)売買契約書に印鑑をついたのでした。

実際にこの駆け引き方式を利用してみて

この方式、なによりすごく楽しかったです。そのうえ世の中の相場より10万円以上高く愛車を売却できたんですから、大ハッピーでしたね。事実、C社、D社、E社は相当無理して金額を提示していただいたようで、この腹の探り合いが結果プラスにつながったのは間違いなくやって損はないと思います。

特にこういった方法が効くのは国産車→輸入車or輸入車→国産車への乗り換え時だと思います。輸入車は輸入車で、国産車は国産車での市場形成がされているような気がするのです。参考まで、わたしの輸入車を国産車ディーラーで査定をしてもらったのですが、400,000円~500,000円が関の山。このままディーラーで販売していたら、30万も違っていたと思うと…正直ゾッとします。国産車→国産車(とくに同じメーカーのクルマの買換)といったケースであれば、乗り換えるクルマの値引き額を上乗せしてくれるディーラーもありますので、一長一短もあるかもしれませんね。

まとめ

とりあえず、まずは自分のクルマの正確な相場感を知った上で、愛車の売り先を選定するのが一番の近道だと思います。それ以上で売れるのであれば、たとえディーラーで手放してもいいとはおもいます。ただ、とっても楽しいのは、この方法、すっごく楽しいです。事実、とても高値で愛車が売れたのは事実ですので、(手間はかかってしまうけど)試してみる価値はあると思いますよ~。