ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

Eより下の音の苦悩。

Facebook上で、本当にそのとおりだった記事を見つけたので勝手にシェアさせていただきたいと思います。なんというか、ベースの最低音は、Eなんですよ、という話。

本日の駄文

なんとなく気分が乗ったので、今日は2投稿してみたいと思います。本当に久しぶりに、ベースの話。もはや自分がベース弾きだということを忘れてしまってはあるまいな、となんとなく楽器を出してちらっと弾いてみたのは秘密です。

Eより下の音の苦悩。

コントラバス弾き(というよりはエレキベース弾きと言ったほうが通りが良いのかも知れませんが)の木村さんが、Facebook上で本当に良いことを書いていたので、勝手にシェアさせていただきます。

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 痛烈に同意。同意しかありません。ということで、ここから下は勝手に私論。

コントラバスのルーツをたどっていくと、最低音が決められていない時代も有りました。そんな時代のシンフォニーを弾こうとすると選択肢なく5弦が求められるものなのですが、コントラバスにしても、エレキベースにしても、4弦を弾くのと5弦を弾くのとでは訳が違います。なんていうんだろう、クラリネットで例えるとB管とA管吹くくらい。トランペットで言うところのC管とB管吹くくらい。感覚的には違うんです。A線が奥の方にあるのか、真ん中にあるのかって意外ととっさに判断ができないんですよね。プロの皆様は違うかも知れないけど、少なくてもアマチュアの私は持ち替えてすぐに弾け、と言われても頭を切り替えないと難しいんです。

今のコントラバスの楽器流通量を見ても、5弦は数を数えるほどしかありません。ヨーロッパは5弦派、アメリカはC線装置派というのも聞いたことがありますが、いずれにしても、現在(2000年代)のコントラバスの最低音はEです。E以下の音は基本的に書いてほしくないんです。たまに書いてあったりすると、こんなことになるんです。

hamabasso.hateblo.jp

管楽器の構造上、どうしても♭系の調性が多くなる吹奏楽。以前は4弦前提で書かれていた吹奏楽曲でも、最近の作曲家の皆さんは平気でEsとか書いてきたりする人います。これもなかなか難儀なことでして。そりゃ、E線を緩めて半音低くすれば簡単に「音は」出ますよ。でもそうじゃないんです。楽器に無理させているから、できればやりたくないんです。コントラバス弾きとしてはどうしても弾きたくなってしまうから、そうせざるをえないんです。わっかるかなぁ。

今日はもうすこし風呂敷を広げてみます。ポップスの場合。 普通のエレキの曲だとだいたいが#系の曲(開放弦をうまく使うような曲の作り)になっていることが多いのは良いんですけど…作曲家さんの中では最初から5弦前提で曲を書いてくれる方もいらっしゃるのも事実です。もしくは、Drop Dとか。(すべての元を一音下げてチューニングしなさい、という指定がついたりとか)絶対音感がない私でも、できればドロップチューニングはしたくないんです。なんとなく気持ちが悪くって。だったら5弦楽器使っちゃいたくなるんですけどね。

でも…5弦ってけっこう大変なんですよねぇ。使いこなすのが難しいというか。最初から5弦弾いて育っているような変態さん(私の友人にこういう人たまにいるんです、はい)だったら別ですが、4弦と比べるとどうしても運動神経が違う。鈍く、重くなりがちなんですよ、5弦楽器って。極めつけは、「重量が重い」…。年寄りのおじさんには5弦をストラップ付けて立奏してると結構疲れるんですよね。(最後のは単なる愚痴ですすみません)

だから、だから。もし作編曲家の方、どうしても使いたいE以下の音があった場合は、その音たちを本当に効果的に使ってあげてください。もしオクターブ上でよければ、その音を使ってあげてください。ベース弾きのほとんどの人がハッピーになれると思います。なんとか、なんとか、よろしくお願いします。

ただ。あぁ、なんというか、もどかしい。でも、この5弦のおかげで宇宙を感じることができる曲もあったりするんですよね。それだけに…複雑な気持ちでいっぱいなんです。はい…。 

BASS浪漫

BASS浪漫

 

木村さんのページのディスコグラフィーをみると、なんとこの人達ではありませんか!サザエさんとか本当に名曲(迷曲?)でかなり好きだったんですが、そのあと普通に音楽の道を歩まれていたんですね。自分もそりゃー年取りますわね。。。 

note.com

この話のnoteも書いていらっしゃいますので、こちらもご参照の程を。