ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

S.M.S.L AO200

ちょっとした出来心で、PCのオーディオ周りをグレードアップしてみました。そしたら、途端に耳が幸せに…!もっと早くやっておけばよかった。

本日の駄文

なんだか日本の政治家のみなさんは頭が熱中症でやられてしまっているのでしょうか…。少し、いや、かなり、われわれ一般国民とは考えがすれ違っているようです。「現在の首相の続投を強く望んでいる」んですって。一体どこをどう読み間違えればそうなるのか…老害は引退してほしいものです。。。ま、一市民の戯言ですけど。

S.M.S.L AO200

AO200 購入までのあらすじ(駄文)

このブログでも何回も何回も取り上げていますが、私のメインPCのリスニング環境向上については、並々ならぬ気合いが入っております。数年前はActive Speakerのちょっといいので大満足だったのが、いまではPassive Speaker+AMP+DACでないと物足りない、という、贅沢な耳の持ち主になってしまっています。

で。このブログでも何回か取り上げている私の先日までのリスニング環境。2台のPCをそれぞれS.M.S.LのSA300とM300のDAC機能を利用してSA300のアンプでスピーカーを鳴らしてあげる、という形態をとっています。この環境で全く問題なかったんです。そう、いまのところは。SA300だって安い割に十分使えるAllinOneの銘機だと思いますし、DACはやはり専用機(M300)につないだほうが切れの良い音になるし。そのあたりのレビューは、過去のブログもご参照いただければと。

hamabasso.hateblo.jp

hamabasso.hateblo.jp

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ちょっと前の我が家のDAC&AMP。

で。AMPが少々貧弱かなぁとか思っていたのですが、とりあえず更新するタイミングを逸していた先週、ふとひらめいたことがあるのでした。現在利用していないサブの小さなスピーカーを、寝るときのBGM用途としてBluetooth付きAMPで利用できないか、と。世の中には、BluetoothつきAMPとして著名な下記のような製品がありますが、普通に購入してレビューするのは少し面白くないなー、と。

では、このアンプを購入する代わりに、今のSA300(当然Bluetoothだって搭載しています)を寝室用にお下がりして、代わりに上位のAMPを購入するのはどうだろう。私のあやふやだった心がピタッとはまった一瞬でした。そうだ、AMP買おう。

で、候補に上がったのはいろいろありました。その筆頭は、S.M.S.LのDA-9。なんだかんだでS.M.S.Lは好きなんです。やっぱり直近の販売であるDA-9をおごりたい。

で、対抗は先日ブログでもご紹介したSabajのA20a。この製品もとても気になる製品だったのですが…ちょっと縦長というところと、ディスプレイがあまりかっちょよくないところがネックといいますか…。

そして、極めつけは双方の製品とも、USBの入力端子を持っていなかったこと。本気で音楽を聞く際はDACを別に付けて聞くのですが、そうでもない(Windowsの効果音とか)音を聞くときにいつもDAC経由で聞くのって若干面倒と感じる部分がありまして。だので、USBの入力端子を持っている、そこそこ良い製品をずーっと探していたら…

なんとつい最近、S.M.S.Lから発売された「AO200」という製品があるではないですか!バランス/アンバランス入力、Bluetooth入力、USB入力を兼ね備えたパワーアンプ。まさにSA300の上級機種といったところでしょう。これは…!ひさしぶりに脊髄反射でぽちっとしてしまった私がいたのでした。

で、実際レビュー。 

購入してわずか数日で届いたAO200。いったいその実力はいかばかりか、と半信半疑の自分。さっそくサブ機をUSBでつないで聞いてみました。値段は倍くらい違うけど、そんなに変わんないでしょう、とたかをくくっていた自分。

…が。いい意味で、予想を大きく上回る快心の音が出ました。アンプ変えるだけで、こんなに音がみずみずしくなるなんて!左右の音の分離も素晴らしく、いままで聞こえなかった(埋もれていた音たち)が1音1音浮き上がって聞こえます。何回かこういった表現使っていると思うのですが、音と自分の耳の間にかかっていたヴェールが何枚か取り払われた感じ。とにかく、音の透明感がすごいのです。一聴して「あ、これはSA300には戻れない」と確信しました。

USB経由でこの音なんだから、DAC経由だとどうなんだろう。DAC経由だと、その傾向はより顕著になりました。M300の持っている分解能を、より細かく再現してくれるのがAO200なのかな、と。まーともかく、久しぶりにPCオーディオ触っていて腰抜かすほどびっくりしたのでした。なんでもっと早くからシステムを変更しなかったんだろう(後悔)

筐体に関しては、厚い鉄板に覆われてかなりの重厚感があります。視認性のよいディスプレイや、リモコンに対応しているのもいいですね。地味にディスプレイにディマー設定があって、xx秒操作をしないと勝手に消える、というのもとても優秀です。ただ少しケチを付けるならば、前面のノブの周りが少し軽い。押し込みでメニューを出したり、回して決定するときのコクッという触感が、若干軽い。これは値段なりなのかなぁ。少しこだわってあげればもっと良かったのに。ちょっとした不満点です。

でもでも。出てくる音に関してはまったくもって驚愕の一言でした。世の中の高級アンプがどの程度の実力を持っているかは知りませんが、いまのところBluetoothも普通に聞けるし、電源On時のポップノイズも聞こえないし、Infinion製チップの実力はとんでもないし、これが30,000円あまりで購入できてしまうことにただただ驚きです。SA300からのステップアップをしてみたい方や、手頃なオールインワンアンプをお探しの方、手放しでおすすめします。(SA300単体とAO200単体との差は、正直、相当大きいです。予算と置き場所が許せば、迷わずAO200を購入したほうが幸せになれます)いやー、久々のホームランです。やっぱりすごかったぞ、S.M.S.L。