ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

モノリス状のCPUクーラー、ALSEYE。

ALSEYEというメーカーの、特徴的なCPUクーラーを装着してみました。見た目はパーフェクト、値段もお手頃。ただ癖も非常に強いため、装着できる人を選びます。そこさえクリアできれば、何個か予備にもっていてもいいくらい気に入ってます。(実は)

本日の駄文

いやー、寒い。部屋の中が寒いです。まだ昨日は日差しがあった分ぬくもりを感じることができましたが、今日はいちにち雲空だったおかげもあって、部屋の温度が上がりません。冬用の襦袢を着て、脱げずにPCに向かって仕事しています。もはや冬みたい。秋はいったいどこいったのやら。

モノリス状のCPUクーラー、ALSEYE。

ちょっと前に、私の自宅PCはAMD製のRyzen5からIntel製のCore i5へと換装されました。その理由は、なんと言っても爆熱だったこと。CPUが発する熱で部屋の中が温められすぎてしまい、気持ち悪くなってしまったからでした。これからは冬に向かうので、あまりこういった悩みは起きなくなるのでしょうけれど。

で。CPUを入れ替えるときに、CPUクーラーについても換装しようかと。もともと利用していたのは、下記クーラーマスターの簡易水冷、ML240という製品。なんの不満もなかったのですが、私が今利用しているケースが窒息気味だったので、できれば今回は空冷式のクーラーにして、よりケースの中の空気を流すことを考えたのでした。悪い製品ではないので、何年か後にまた役立ってほしいと思います。

で。代わりになにかいいCPUクーラーはないか。Intel Core i5 10400なので、リテールクーラーでも十分ではあるのですが、すこしだけいいクーラーをおごりたいなぁ、と思いまして。トップフロー型ではなく、サイドフロー式。で…見つけてしまいました。見た目最強なCPUクーラー。その名は、CoolerMaster製、MasterAir MA620M。

すごいでしょ、この見た目。クーラーマスターのロゴも光るのですが、両方に入っているラインがまた厨二病っぽくてすごく好き。久しぶりにPCのパーツを見て、直感で欲しい!と思ってしまいました。

でも…。やっぱり問題は価格。リテールクーラー使ったら「無料」で済むものを、わざわざ1万円Overのものを購入するのはちょっと、いや、かなり気が引けます。最近、こうやって何回も清水の舞台から飛び降りるつもりで購入してきた自分です。同様のコンセプトをもった、もう少し安い製品はないものか…。そう思っていた自分、見つけましたよ、奥さん。同じようなコンセプトの中華製品。(正確には、Amazon先生にオススメされた、とも言います)

聞き慣れないALSEYEというメーカー名。そしてこの丸パ○リともいえるような形状。そしてお値段、約3,000円。このALSEYEというメーカーさんは最近日本に輸出を開始したようであまり情報はありませんでしたが、ファンを隠すような放熱フィンといい、CPUに直付のヒートパイプといい、私の理想にぴったりです。情報は少ないものの、そんなときにトライしてこその私。というわけで。さっそくASUSのmicroATXマザーに搭載してみました。

取り付けてみた感想(メリット)
  • コンセプト的には100点満点です。モノリス状のヒートシンクの間に、うまい具合にファンが1枚隠れるようになっています。これでヒートシンクの熱を流すような仕組みです。うまいこと考えたなぁ、と思います。
  • 温度の冷え具合も満足です。私の環境ではIntel Core i5 10400を利用しているのですが、この熱を持たないCPUで、低負荷時のCPUで温度は約35℃。ベンチマークで高負荷をかけ続けても60℃くらいで収まってくれています。たぶん、簡易水冷(ML240)とほぼ同じくらいの温度で収まっているのではないかと。だから、冷却性能が不安、という方は(ある程度)安心していただいてよいかな、と。もちろん、Core i7やRyzen5000番台のCPUでバリバリ負荷をかける方には力不足でしょうけど。。。
  • 見た目。きれいに映えるアドレサブルLCD。そして、見た目はファンが見えないことによる視覚的な効果。完成された自分の機体を眺めているだけでうっとりしてしまいます。他にはない唯一無二のCPUクーラーだと思います。
デメリット。
  • 犠牲になる可能性の高いメモリスロット1本。いっぱいに広げたヒートシンク、ヒートパイプのおかげで、メモリスロットが4本全て使えるか、というとかなりきわどいです。ヒートシンクを装備したメモリだと結構キツイ、ARGB搭載の頭の大きなメモリだとたぶん無理。すっぴんのメモリだとギリギリ行けるかも、的な。私は幸いに2本差しだったので事なきを得ましたが…。
  • 装着の難易度。普通はこういった製品、ドライバーでのねじ回しだったりするのですが…この製品、驚くなかれ、添付の小さな六角レンチで回して固定する、という極めてめんどくさい手法になっています。手回しでもいけるっちゃーいけますが、最後はやっぱりレンチを使わないと無理。しかもこのレンチもちっさいし…。CPUの周りにマザーボードのヒートシンクなんかが固定されてたりすると、この作業ができなくて、CPUクーラーをきちんと固定できずに詰む可能性があります。
  • 送風方向。ちっちゃく書いてあるメーカー名が読める方向で取り付けると、空気の流れは下方から上方への流れになります。通常のサイドフロー式のCPUクーラーは前面から背面への流れになりますから、ここ結構考えないと厳しいかもしれません。幸い私のケースは、前面→背面、下方→上方へのエアフローがあったのでラッキーでした。
というわけで。

結構癖の強い製品だと思いました。取り付けるときは結構気を遣うし、面倒くさいし、ヒートパイプがそのまんまだし。(CoolerMasterのお高いCPUクーラーは、上面からしっかりネジ止めで固定できそうだし、ヒートパイプもメモリとの干渉を考慮して曲げて作ってあったりするそうです。)やっぱり、高い製品は高いなりの理由があるってことですね。

でも。そんな困難を乗り越えて取り付けられる(かもしれない)あなた、本当に見た目はいいです。そこそこよくCPUも冷やしてくれますから、デスクの上に置く用のPCとして作るには、他PCにはないアピールポイントなりますよ。アドレサブルRGBでつなぐと、周りのファンやマザーボード、電源等と一緒に光ってくれますしね。

というわけで、おすすめ度としては★4つ、といったところでしょうか。万人向けとはとても言えませんが、自作PC中級者以上の方で見た目にこだわる方、チャレンジしてみてはいかがでしょう?ハマる人には絶対にハマりますよ、この見た目。