ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

往年の歌謡曲と、いまのJ-POP

昔から知っている音楽と、いまの音楽。いまって打ち込みばっかりですから、それを聞いて育ってきた若者たちもどうも伝わらない表現が多い気がするんですよね。音楽のセオリー、教えていきたいものです。

本日の駄文

最近、お腹の調子がどうもイマイチなんです。トイレが近いといいますか…。変なもの食べてお腹壊したわけではないんですが…。精神的に疲れているからかなぁ。

往年の歌謡曲と、いまのJ-POP

私の所属している吹奏楽団も、久々の本番が決まりました。近くの施設での慰問演奏ですが、それでも本番には代わりありません。数年ぶり過ぎて、どれくらい本番当日が疲れてしまうかわかりませんし、打ち上げのお酒のない本番もわびしさといったら…(泣)でも、しっかり練習したいと思います。

で。今回やることになった曲の中に「紅蓮華」があります。いま?というツッコミはさておいて、鬼滅の刃で小さなおともだちも一緒に楽しんでもらおう、という狙い。この曲はまぁ言わずとしれた大ヒット、LiSAの曲です。いまさら紹介する必要もないとは思いますが。この曲を、バンドで演奏するとどうなるか。まぁ、ノリが悪い(笑)

そこで、原曲をみんなで聞いてみよう、という事になりました。ハーモニーディレクターに繋いでいるアンプにスマホを繋げて、サブスクでポチッと。なんともいい時代になったものです。一回曲を聞いてからだと、イメージが付きやすいんですね。その後の合奏では、皆さんが同じイメージのとおりに曲が進んでいったので、まずまず良い合奏になりました。

私も紅蓮華ぜんぜん知らなかったわけではないけれど、LiSAということもあってじっくり聞いたこともなかったんです。(LiSAは昔から知って入るけど、個人的にあの「あざとかわいい」感じが苦手で敬遠してます)今回曲をやるにあたって改めて曲を聞いてみると、まーじゃきじゃきのギターが入ってますなー、というのと、打ち込みかー?というくらいの激しいベースと。そんなことが気になりました。

それと、もう一曲。演奏することになったのがYOASOBIの「夜に駆ける」。こちらもいまさら?感がありましたが、たしかによくできた曲だなぁと思います。ただ、こちらも打ち込み。ikuraちゃんの声にエフェクターもかかっていて、なんとも近未来感がある感じですよね。そこで少し気になったこと。

いまどきの若い人は、それこそ往年の歌謡曲のように「ホーンセクション」とか「ストリングセクション」とか、ナマの楽器の音を聞く機会が極端に減っているのではないか、と。シンセでいくらでも代替可能ですし、youtuberのみなさんなんかが曲を作るのも打ち込みが多いでしょうし。それを聞いて育ってきた若い人は、それこそ「曲のセオリー」を知らないんじゃなかろうか、と。

オジサン、オバサンたちが無意識的に聞いてきた音楽。それは「ベストテン」とか「Mステ」とかでも生演奏が当たり前でしたよね。だから、なんとなく「ここはこういうふうに音を抜く」とか、「ここの上昇系の音符は自然とクレッシェンドする」とか、言わなくても分かる程度の常識があった。でも、若者ってそういった素地がないだけに、楽譜の音は音価通りに吹くことしか知らないし、恣意的なクレッシェンドとかではなく、ダイヤルのつまみを回すようなクレッシェンドしか知らない。そんなことが多いなーと感じたんです。

それは、若いから物事を知らないだけなのかもしれない。最初はそう思っていたのですが…聞く音楽が「打ち込み」主体になってくるとでてくる弊害みたいなものなんだろうか、と思ったんです。別に悪いことではないけれど、音楽って、もっっと幅を持って演奏できたほうが楽しいですよー、という事だけは言いたい。そのためには、多少口を酸っぱくしてでも、若人たちに「こう歌う」とか「こう弾く」というセオリーを伝えて生きたい。そう感じました。なんだか久しぶりの音楽ネタでした。

あと、今回ご指導いただいた先生がおっしゃっていた現代曲の特徴。それは「急な転調が多いこと。」無理な転調が多いというのは苦手、とおっしゃっていましたが…これも時代のひとつなんでしょうね。展開が早いものを好む現代人ですから、一小節で急激な転調を加えて次のメロディーが始まったりしますよね。昔はアニメソングとかでよく用いられてきた手法で、私も「なんだこの音楽的にありえない無知な転調は!」とか怒っていたこともありますが…次第に聞き慣れてしまうものですよねぇ。

それこそ田中秀和さんの曲なんかは見事というか名人芸というか、とにかくコードが大変で…私はWUGちゃん好きで聞いてたら慣れちゃったけど、なんというか御老体の方々に彼の楽曲は受け入れられないんだろうなぁ。転調で違和感しか感じないんだろうなぁ。とふと思ってみたり。

聞いているときに「フック」として、急な転調や変拍子を入れる曲も多くなったと思います。5/4拍子とか、7/4拍子とか、昔はあんまり使われなかったこのような変拍子、曲の途中に絡めてくる楽曲が多くなっている印象を受けます。うーん。。。