VWのコーディングについて、夏休みを利用していろいろと試してみました。かゆいところに手が届くクルマになってさらにお気に入りになりました。皆様の参考になれば。
本日の駄文
昨日夜は本当にひどい天気でしたね。稲光がピカピカ。フラッシュ多めでどこぞの記者会見か、的なツッコミをセルフでいれていたりしまして…。なんとも悲しいオヤジの私でございます。
VW・vcdsコーディング例(夏の自由研究)
最近、IT技術の進歩によっていろいろな世界で恩恵を受けることが多くなっています。携帯電話なんかがわかり易い例でしょうか。電話のプログラムを解析して弄るなんて昔は考えもつきませんでしたが、、、今ではPCと接続することでいろいろと楽しい遊びができるようになってしまいます。スマホに限らず、そんな流れはクルマでも。
私の愛車、ゴルフヴァリアント。その隠された機能を十二分に使いこなすための魔法、コーディング。コーディングとは、簡単に言えばクルマのコンピュータの内容を書き換えることで、いろいろ楽しいことができるものです。日本国内でできないような機能をいろいろと有効化すること。それは裏ツールを操る、一種の背徳感を感じる快感があるのかもしれません。(→言い過ぎ)
まず、VCDSとは?
VCDSとは、アメリカのRoss-Tech社が開発する「Vag Com Diagnostic System」すなわち、車両診断ツールというお題目なんですが、、、クルマに記載されているプログラムを書き換えることで、その国それぞれにカスタマイズされているメニューを復活させたりすることができるものです。日本製のプログラムでは「非対応」となっているメニューもこれで復活させれば、有効なメニューになります。
必要なものは?
- VCDSのプログラム本体
- VCDSのプログラムをインストールするWindowsPC
- クルマとPCをつなぐためのケーブル
ケーブルに関しては、Ross-Tech社でも販売されておりますが…高い。とっても高い。(場合によっては十数万することも!)よって、ヤフオクやAmazonで安価に販売されているケーブルを購入するのが懐的には吉です。ただ、バッタモンのケーブルを使うので最新バージョンのVCDSには対応していないこともしばしば。私はわざわざこのために、中古のノートPCを1台手配し、インターネットに繋がない状態でのVCDS起動にチャレンジしました。
(別にVCDSをバージョンアップしないようにすれば問題はないのかもしれませんが、何かあったときに自分のメインPCが潰れてしまうことが怖かったためです…)
どんな事ができるの?
先人たちの知恵を参照し、私がチャレンジした項目は以下のとおりです。
結果、私のゴルフヴァリアントもとっても快適に過ごせるようになりました。かゆいところに手が届く車になったというか。デイタイムランニングライトなんかは安全上あったほうが良かったし、エアコンの風量表示なんかも欲しかった機能です。チャレンジしてみてよかった!でも本当に自己責任ですから、リスクとベネフィットをよーくよーく検討した上でご参考にどうぞ。
★実施する場合は、お約束ですが自己責任で!★
★もしクルマが動かなくなってもなんの責任も負えませんので気をつけて!!!★
★万が一ディーラーに持ち込んだとしても、ディーラーすら手に負えない場合もあるようなので最悪廃車になる可能性があります!!!★
■Internetから収集し、コーディング出来たこと
◇Internetから収集したけれど、私は必要がないのでコーディングしなかったこと
△Internetから収集したけれど、私の実車ではコーディングできなかったこと
エアコン関連
■エアコンの空気循環メニューを表示
08 Auto HVAC
Long coding
Byte 4
Bit 4-5 use drop down box and select “10 Recirculation Air settings (after ignition cycle) stored.
■エアコン・オートモード時に風量を表示する
08 Auto HVAC
07 Long Coding
Byte 11
Enable Bit 6
◇オートモードでも気候モード表示
08-Auto HVAC
07 Long Coding
Byte 7 Bit 0
→ Climate Mode Active/Displayedをチェック
ドア関連
■ドアワーニングキャンセル
17 Instruments
Adaptations
Ignition active message; Trigger
Change to "No display" (default value: driver's door)
■シートベルトワーニングキャンセル
17 Instruments
Adaptation Channels → function 10
Select disable seatbelt warning
change to "none".
DRL(=Daytime Running Light≒走行中のオートライト)関連
★設定メニューに入るには…
Select 09 Cent.Elect
Security Access - 16 → 31347
Adaptation - 10 → Adaptation Menuから入る
■DRLの有効化
★(8)-Daytime running lights-Fahrilicht bei Tag
2番目のDaytime running lights を選択
■Autoライトの時のみDRLを有効に
★(9) - select daytime running lights only switch in the Auto position → Aktiv
■DiscoverProへのメニューの追加
★(2)- Daytime running lights- tagfahricht Aktivierng durch BAP…..
→ Active
■DRL設定有効時のライトの明るさ調整
★左 (6)-Leuchte2SL VLB10-Dimmwert AB2
100 → 50 (減光したい具合に数値を入れる)
★右 (6)-Leuchte3SL VRB21-Dimmwert AB3
100 → 50 (減光したい具合に数値を入れる)
■パーキングブレーキでOFF
★(5)- Daytime running lights - Tagfahricjt Dauefahricjt bei handbremse abschalten
→ Active
■ウインカー時(ハザード点滅時)の明るさ調整 左側
[(16)-Leuchte2SL VLB10-Lichtfunktion G 2] ⇒ [No aktive → Blinken links aktiv (beide Phasen)]
[(18)-Leuchte2SL VLB10-Dimmwert GH 2] ⇒ [0→30] (減光したい具合に数値を入れる)
[(19)-Leuchte2SL VLB10-Dimming Direction GH 2] ⇒ [Maximize→Minimize]
■ウインカー時(ハザード点滅時)の明るさ調整 右側
[(16)-Leuchte3SL VRB21-Lichtfunktion G 3] ⇒ [No aktiv→Blinken rechts aktiv (beide Phasen)]
[(18)-Leuchte3SL VRB21-Dimmwert GH 3] ⇒ [0→30] (減光したい具合に数値を入れる)
[(19)-Leuchte3SL VRB21-Dimming Direction GH 3] ⇒ [Maximize→Minimize]
ヘッドライト関連
■ヘッドライトウォッシャ関連
動作タイミング … 10回
動作遅延 … xxms
動作時間 … 350ms
■オートライト 感度調整
Select 09 Cent.Elect
Security Access - 16 → 31347
Adaptation - 10 → Adaptation Menuから
(8)-Assistance light functions-lichtsensorempfindlichkeit
Normal をNo Sensitive
カミングホーム関連
■カミングホームをオートに設定
Select 09 Cent.Elect
Security Access - 16 → 31347
Adaptation - 10 → Adaptation Menuか→ら
(1) Confort illumination-Coming Home Verbaustatus から
manual → automatic
■カミングホームをフォグ点灯
Select 09 Cent.Elect
Security Access - 16 → 31347
Adaptation - 10 → Adaptation Menuから
アダプテーションの メニューから
(4) Confort illumination-Coming Home Leuchten
Low Beam → Fog Light
スタートアシスト関連
■ヒルスタートアシスト タイミング変更
Select 03 - ABS Brakes
Adaptation - 10 (Security Accessは必要なし)
メニューから Hill Start Assistantを選択
Earlyへ変更
レーンアシスト関連
×レーンアシスト強弱メニュー 表示
A5 - Frt Sens. Drv.Assistを選択
Security Access - 16 を選択
「20103」 を入力
Adaptation - 10 を選択
HCA_Warnning_Intensity を探して選択
Stored value
Medium → Menu
その他
◇雨天時にウインドーオートクローズ
[09] Central Electronics
Secuity Access and enter 31347
- (15) Access Control 2 - Regenschliessen_ein aus (Rain Closing on / off) - Select Active
- (16) Access Control 2 - Regenschliessen_art (Rain closing Type) set to Permanent
- (28) Access Control 2 - Menuesteuerung Regenschliessen (Menu Control Rain close) ? Set to Active (enables the menu in the ifotainment screen)
■ニードルスイープ
①★Select 17 Instruments
→07 Coding
→Long Coding Helper
②★3)の列の左から2番目のタブ(Byte 1)をクリック
③★4)のBit0にチェックを入れてEscキーを押下
④★New Coding に新しいコードが反映される → Do it
◇ワンタッチウィンカー回数変更
Select 09 Cent.Elect
Security Access - 16 -> 31347
Adaptation - 10 -> Adaptation Menuから
(2) Turn signal control-Komfortblinken Blinkerzyklen ->
Default の3 を1~5に変更 点滅回数
■ガソリン残量表示
①★Select 17 Instruments
→07 Coding
→Long Coding Helper
②★3)の(Byte 10)をクリック
③★4)のBit4にチェックを入れてEscキーを押下
④★New Coding に新しいコードが反映される → Do it!
■バッテリーの残量表示
17- Instruments
10- Adaptations
Scroll down until you see "Battery Charge"
> simply change it in the new value drop down to "active" and it's done.
◇画面の背景をカーボンファイバールックに
17 Instruments
10- Adaptations
Select “channel display representation” (displaydarstellung)
Change to “Version 2” (default is version 1)
私はこういったケーブルを利用しましたが、最近ではAndroidとBluetoothで接続するような商品も販売されているようです。ただ、Androidの製品は手軽な分だけ都度都度課金要素が発生するといった情報もあり…。いまからVW車をいじろうとする方にとっては、どちらのツールを利用するか悩ましいところかもしれませんね。