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ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

2014/8/10 平成26年度 神奈川県吹奏楽コンクール(大職一の部)

レポート レポート-吹奏楽

更新が若干滞っており、申し訳ございません。プチ夏休みをいただいておりました。

とはいっても、世間的には今週はすごく夏休みの方が多いですね。朝の電車でもかなり空いていますからね。お盆休みの方、台風被害に遭遇された方、高校野球観戦が忙しい方、羨ましいですね~( =_=)

 

で今日は、先日聞きに行ったコンクールの短評です。

平成26年度 神奈川県吹奏楽コンクール 大学の部/職場、一般の部

8月10日に、川崎市教育文化会館で行われたコンクールを聞いてきました。全団体なんとなく聞いていたのですが、最後は疲れ果ててしまいましたので次回は少し作戦を考えようかと思います。

主だった(金賞受賞)団体の短評です。

 

神奈川大学(金賞・代表)

今年は正統派のMandarinでした。何年か前のかなり独創的な(賛否両論な解釈の)ときとは違い、至って正統派です。木管楽器のTuttiがぴたっと揃って聞こえてくるサウンドの正確さは健在。しかもはやいパッセージでもまったく乱れること無く動くのは舌を巻きます。そういった意味ではいつもどおりの安定感、バルトーク独特のうねりのようなものを感じることが出来ました。ただ、もう少し(あと2段階くらいかな)上を目指せると思います。らしくないほころびがいろいろと出てましたので。個人的には完全体の演奏を聞いてみたいですね。余談ですが、私はMandarinだと駒澤の演奏が好きです。技術的には全く神奈川にはかないませんが、土着的な雰囲気や音楽性は駒澤のほうがかなり上をいっていました。衝撃度も上だった気がします。

北里大学(金賞・代表)

はっきり言ってノーマークでしたが、非常にはつらつとした明るい音です。そして指揮者が独特。音楽性は非常にあふれているのですが、その方向性がかなり個性が強いというか…。とはいえ、県大会の完成度という点では神奈川大学よりも上だったような気がします。(技術云々や伸びしろという意味ではなく、演奏会へのピークの持っていき方という意味で)今後も音を聞いてみたいと思ったバンドです。東関東大会での好演を期待しています。

横浜ブラスオルケスター(金賞・代表)

前々から名門でしたが、指揮者が近藤さんになってからは初めて聴くことができました。音の印象は丸みのあるダークな音かなぁ。普通にうまいんですが、なにか一味足りない気もします。神奈川で金賞とれるんですからかなりのレベルです。とはいえ、それだけでは先に進めないのも事実。つくづくこのレベルになると難しい。

グラールウインドオーケストラ(金賞・代表)

以前から佐川さんでしたが、今回も天野さんの曲に載せた佐川節が随所に発揮されていて、納得の金賞。でも、もう少しいろいろ節回しとかで魅力を引き出せると思います。そういった意味では、ここも通過点としての演奏だったのかな、という気がします。

Pastorale Symphonic Band(金賞・代表)

名前は聞いていましたが、今回がまともに聴くのは初めてです。ブラオケやグラールなどの名門と違い、このバンドははっきり、くっきり、明るい音が持ち味。自由曲が邦人作品を選んでしまったのが若干残念でしたが(オリジナルのわかりやすい作品のほうが万人受けすると思います)なかなかの好演。是非上の大会でも同じようにサウンドを響かせて欲しい、そしてこのサウンドを変えないでほしいと思いました。

相模原市民吹奏楽団(金賞・代表)

福本さん体制になり、そして全国常連になってから久しくこのバンドを聞いていませんでしたが。たぶんこの日のイチオシです。なんだろう、威圧感というか安定感が半端ない。むしろプロです、といっていいほどのオーラが出ていて、聞いていてドキドキしないというか妙な安心感があるというか。「あーこれ叶わないわ」というある種の諦めに似た安心感。それがこのバンドの売りだと思います。全国大会でも横綱相撲を期待したいですね。

ユース・ウィンド・オーケストラ(金賞・代表)

この日の高田さんの衣装は白衣。(というか白い長ランの特攻服、といったほうがイメージにあってるかな?)私の周りでは「今日の衣装はおとなしい」というウワサがたったほどです。ともあれ、演奏は指揮者の格好に似合わないのもこのバンドの特徴。今流行の、アメリカMid-Westあたりの音作りと似ている感覚がありました。多少事故はありましたが、それでも納得の金賞。もう少し詰めれるような気もしますが…。

青陵ウインドオーケストラ(銅賞) →おまけ

前述の北里大学の指揮者と同じ方が指揮してましたが、なんというか、今大会一の怪演。指揮者の解釈が独特なのは変わらないのですが、大阪俗謡がねばっこい。納豆ネバネバ系の音の伸ばし方はある意味衝撃でした。奇しくもその後もう1団体俗謡演奏していたのですが、すっかりそちらが霞んでしまって面白みがなくなってしまったほど。なんだろう、これ…。

 

久しぶりに聞いて感じたのは、一般団体もレベルが非常に上がっていること。本当にどの団体も銅賞レベルの音ではないです。銀賞以上の団体ばかりの中で、今回の金賞団体はあくまで「納得」の旨さの金賞でした。音や技術に特色があり、一歩秀でている魅力がある。ただうまいだけの演奏ではない、色がある。逆の言い方をすれば、色が無いと(ただうまいだけの演奏では)上に進めない。そういう厳しい大会でもあると思います。出場団体のレベルが上がることで吹奏楽を楽しもうとする人の垣根が高くなってしまうのも考えものですが、とはいえいい音楽を聞けるのは喜ばしいこと。もっと音楽が(硬軟とりまぜ)身近なものになるといいですね。