ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

誰がために演奏するか?

私が吹奏楽部時代「なんのために演奏するか?」という質問への解。それは「お世話になっている方々への恩返し」でした。感謝する心って、大事ですね。

本日の駄文

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誰がために演奏するか?

今週のお題「感謝したいこと」

今日は昔話を少しだけ。私は学生時代、吹奏楽部におりました。運動音痴だったのと、多少ピアノを習っていたこともあった私にとって、運動部ではない部であり、かつ音楽を活かせる部活は吹奏楽部しかなかったのです。(学校の決まりで帰宅部は認められていなかったしね)

吹奏楽部。最近ではようやく広まりつつありますが、部の考え方としてはもろ体育会系、しかも熱血スポ根ドラマみたいな世界が広がっています。私が入部した吹奏楽部はご多分に漏れずそういった場所で、かついちばん酷い(?)ものでした。たまたま入った学校が、普門館(吹奏楽のなかでは甲子園の意味で使われていた、過去の全国大会が開催されていた都内のホール)を目指せる位置にいたのもあって、それはそれは練習漬けの日々でした。朝も、昼も、夜も。そして休日も。すべてを吹奏楽に捧げた学生生活といっても良かったでしょう。まさに青春でしたね。

そんな吹奏楽の世界で、いつも問題になることがあります。「いったいどうして吹奏楽部に入ってきたか?」「吹奏楽部の目標はなんだ?」「自分たちはどこを目指して演奏するのか?」はい、なんだかめんどくさくなってきましたね(笑)当時の青春真っ只中だからこそある、葛藤、苦悩。自分が楽しく演奏したいと思って入部した子がいたり、本気で全国金賞を目指している子もいたり。そんなバラバラな意識の中での部活の運営は難しいもんです。将来性を見越して部活を去って学校の外の一般バンドで演奏活動を続けている子も普通にいましたからねぇ。

私の場合。音楽はやっぱり楽しむべきものだと思います。「音を楽しむ」と書いて音楽。やっぱり究極論として、音を奏でて、アンサンブルして、合奏して、自分が楽しむことが第一目標。そのために練習するし、きちんとした技術があった上で初めていい演奏、最高の演奏ができて、「結果として」全国金賞がとれればハッピーじゃないか。という考えです。それはいまでも変わりません。いくら部活が厳しいからと言って、押し付けとか強要したりするのは違うと思うんです。はい。

ただ、部活を運営する学年になってから、みんなで悩みました。いったいこの部の目標をどこに置くべきなのか?全国金賞なんて生半可な努力じゃ取れないし、練習だって相当ハードにしなきゃいけない。それを1年間やる覚悟があるのか?なんどもなんどもミーティングしました。最初は、私はそんなに本気で全国行く気がありませんでした。だって、なんと言っても私生活全部捧げるくらいの厳しい練習しなきゃならないですからねぇ…。(このあたり、「響け!ユーフォニアム」1話にも似たような話がありますので、ご興味あるかたはそちらもご参照くださいませ)

結局。私達の部は全国大会金賞を目標に掲げることになりました。理由もいくつも考えました。自分たちのプライドのため。みんなにわかりやすい共通する目標を掲げるため。普門館で納得した成果と拍手を得るため。そして、一番最後にみんなが腹落ちした理由は、「我々を指導してくれる先生、自分たちがお世話になっている学校の関係者や、手間を書けてしまっている両親、定期演奏会に来てくれるような地元の方々、すべての皆さんに対して「全国金賞」という看板を掲げることで、ありがとうの恩返しをするため」でした。自分たちの鼻を高くすることが理由ではなく、ただただ、最高の肩書を持つことこそが、練習のために便宜を図ってくれた皆さんへ感謝の恩返しだ。そう決めたのです。結果、私達は目標を達成し、最高のプレゼントを渡すことができました。これはいつまでたっても忘れ得ない、貴重な貴重な体験だったと思います。

人に対して感謝をすることって、人生の中でも一番基本的なことだと思います。私はいま、人生の中で一番余裕のない生活をしています。調子が悪く動けなくなることもしばしば、他人にあたってしまうこともあります。でも、そんなときこそ、助けてくれるすべての人への感謝を忘れないで生きたい。改めてそう思います。特に今年はコロナの中で、人に対する優しさや潤いが足りない生活が続いているときです。少しでも他者に対する気持ちを持つことの大事さ、こころの余裕を持っていたいですね。 

私達の演奏も、昔CDで市販されていました。渋谷のタワレコの吹奏楽コーナーで、普通に売られているCDに自分たちの団体名が入ったものを発見したとき、そりゃーうれしかったものです。でも、MP3なぞない時代の話です、いまこのCDどこかいっちゃった…。いったい誰に貸したのか…もはや良くわかりません。だれか当時のCD持ってないかなぁ。。(こういうことがあるから、まだPCにCDドライブが必要だったりするのですよ)