ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

2018/3/23 新日フィル@すみだトリフォニー

週末、非常に珍しいコントラバス協奏曲を聴きにすみだトリフォニーにお邪魔しました。知っているのと生で聴くのとでは雲泥の差。勉強にもなりましたし、素直に楽しかった!

本日の駄文

この週末、東京の桜は満開を迎えました。お花見らしいお花見をしない私としては特に触れずに終わろうかとも思ったのですが…昨日、首都高都心環状線からみた千鳥ヶ淵のライトアップされた夜桜が殊の外きれいだったので書き留めておこうかと。堪能したわけではないけれど、春の装いを感じることができてちょっと眼福。

2018/3/23 新日本フィルハーモニー交響楽団定期公演 @ すみだトリフォニーホール

週末、金曜と土曜、どちらにトリフォニーにお邪魔するかで悩んでおりました。最近プロオケは新日さんを聞く機会が多いのですが、去年お邪魔したときの定期公演ラインナップの文字に踊った「コントラバス協奏曲」の文字。これは行かずにいられるか!ということで、少しでも良い席が残っていそうな金曜日にトリフォニーまでお邪魔したのでした。

この日のメインはチャイコフスキーの「悲愴」ということもあり、平日のマチネ公演にもかかわらずシニア世代でほぼ満席。超有名曲である悲愴も、私、実は生で聴くのは初めてで…相変わらずチャイコフスキー先生の曲の展開の仕方がうまいなぁ、と。第三楽章で終わると思いきやの第四楽章の超有名なテーマが流れるあたり。名曲が名曲たる所以をしっかり堪能できました。

ローマの噴水はどちらかというとローマ三部作のなかでは一番マイナーな曲。とはいっても相変わらずレスピーギの色彩感豊かなサウンドを楽しむことができました。気がつけばあっというまの20分間だった気がします。

そして、今回の私的メイン、Cbコンチェルト。この日のソリストは新日フィルの首席奏者の渡邉さん。楽器を持って入場するのはやっぱりCbは絵にならないなぁ…なんて考えていたものの、、、曲が始まったら手に汗握る熱演。いや、頭ではわかっているんです。ああいうポジション押さえればあの音が出る、ハーモニクスだってできるし倍音使ってものすごく高い音のアルペジオだって弾ける。無限の可能性を持った楽器なんです。コントラバス。でも、知っているのと実際に聴くのとでは全く違う。室内楽をバックに従えて、あんなに歌ってあんなに安々と弾ききってしまうのは、すごい。逆立ちしても敵わないし、プロになんか叶いっこないけれど、でもあの譜面は本当に素敵で魅力的。たまたま同じ日に来場していたCb弾きは、帰りに銀座で譜面買って帰ったそうです。(笑)

私も譜面とっても弾きたくなりました。練習したくなりました。楽器の可能性を知るり、その可能性を見せつけられたことで得られたことはすごく沢山ありました。もしかするとあの曲を自分が練習することで(全く弾けないけれど)得られるものがもっとあるのかもしれない。ものすごくいい刺激になったし、素直に素敵な演奏会でした。渡邊さん、あらためて、ブラヴォーでした!

交響詩「ローマの噴水」P.106/レスピーギ
コントラバス協奏曲第2番 ロ短調/ボッテシーニ
(Ec)コントラバス独奏・沖縄民謡
交響曲第六番 ロ短調「悲愴」/チャイコフスキー 

吉田さんはN響の首席奏者。今回の曲とは違うけれど、ディッタースドルフもコントラバスコンチェルトとしては超有名曲!コントラバスも、弾き手によって大きく音色が変わる楽器の一つだと思いますよ。