ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

イヤホン(34) SATOLEX Tubomi DH-298A1

SATOLEX TUBOMIはとっても優しい音のするイヤホン。聞き疲れしない音のイヤホンとして優秀な一本。安価なものではおすすめですよ。

本日の駄文

東京は桜の開花が発表されました。しかし、今日は雨の激しい一日でした。お花見の予定もしないといけないし、でも雨はいやだし。。。なんともねぇ。 

イヤホン(34) SATOLEX Tubomi DH-298A1

少々時間ができた私。いろいろなことに備えて出費は備えたいところではありますが、長時間電車で移動する機会もあるため、それに備えてイヤホンを新調しようと考えました。近所の家電量販店に行き、片っ端からイヤホンをつないでは聞き、つないでは聞き…という作業を繰り返していたところ、無名のメーカーを見つけました。その名はSATOLEX。

耳慣れないメーカーでありながら日本製をアピールするその姿勢には好感が持て、視聴してみると…なんじゃこりゃ~、価格に似合わぬ音作り。早速購入してバーンインした後の印象をいつものようにレビューさせていただこうかと思います。

  • ハウジングは小さめ。耳の中に収まりのいいサイズ感は好印象。
  • イヤーピースは少し大きめ。先人たちのレビューを拝見するといろいろととっかえひっかえした方が幸せになれそうな気配がします。(が、とりあえずは標準添付のイヤーピースを利用しました)
  • 音域はフラット。若干のドンシャリですが、気になるほどではないかも。
  • タッチノイズは控えめ。これは美点。ただコードが普通のイヤホンと比べて長いので、取り回しに苦労するかもしれません。
  • 遮音性は普通。
  • 音量は割ととりやすい方です。ポタアンとか気にしなくて十二分。
  • 音場は広めのスタジオくらい。
  • 精細感、音の情報量はほどよい感じ。多くはないが、必要十分です。

このイヤホンのレビューをさせていただくにあたり、考えました。何をどのように文章を起こせば伝わるか。でもやっぱり思い当たるのは「普通のいい音」であり、「やわらかい音」を出すイヤホンということです。

まず、普通のいい音。最近のイヤホンの特色として、音に色をつけたがる傾向があると考えています。それがいい方向にいけば望ましいのですが、だいたいの場合「…よけいなことしやがって!!!」と考えてしまう私です。変にリバーブをかけたような音場にしたり、低音を強調させバランスを崩壊させてしまったり。でも、そんなイヤホンとは無縁なのがこのイヤホン。おそらく10人中9人は「あ、いい音」という印象を感じるはず。これってなかなか難しく、ストライクを取ることが難しい、趣味性の高いイヤホンの世界ではレアなことだと考えます。

もうひとつ、このイヤホンの特徴は「やわらかい音」ということ。バラードを聴いたりすると顕著ですが、通常のJ-POPでもすべての音にやわらかさを感じます。直線的とはいえない、ちょっとだけ面取りしてあるような感じ。芯がないわけではないのですが、耳障りのよい心地よい音になっています。この傾向、自分はとっても好みです。

正直、このイヤホンでハイレゾなどを熱心に聞く用途としては向いていない気がします。もっといいイヤホンがあるし、そういった人はもっと高価なものを選べばいい。でも、(大半のひとがそうであるように)普通に聞き流す音楽を考えるようであれば、このイヤホンは最高のお供になれます。聞き疲れしない、邪魔しない音楽を奏でてくれるイヤホン。強くおすすめできるイヤホンがまた一つ増えてしまいました。ipod純正のイヤホンからのステップアップにお勧めした友人も太鼓判(汗)のこのイヤホン、買って損はないですから、ぜひ。

ちなみに、もういっちょ「DH-299A1」という製品もあったりします。こちらは高音のキラキラ感や低音の力強さをより強化したような、ステップアップした兄貴分的な存在。いいものをお求めになりたければこちらがおすすめですが、標準品からのステップアップとして考えるのはすこしお高めなんですよね。。。