ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

イヤホン(41-1)Anker Soundcore Liberty Air(前編)

Ankerが発売した、Airpodsもどき、「Soundcore Liberty Air」。値段を考えれば大健闘の出来です。ただし、自分で好みのイヤーピースにしてあげることが条件ですが…。

本日の駄文

一昨日の夜、クリぼっちだった私。夕食を食べようと思ったら急に胃痛が襲ってきました。併せてやってくる気だるさ。どうも風邪をしまったらしいです。一晩存分に休息したらなんとか復活しましたが…どうぞ皆様ご自愛下さいませ。

イヤホン(41)Anker Soundcore Liberty Air(前編)

今回購入したのは、Ankerの新製品TWE、Soundcore Liverty Air。購入後2時間位とっかえひっかえ使ってみたレビューです。

購入したきっかけ

風邪をひいた夜、久しぶりになんとなくイヤホン沼から私を呼ぶ声が。なにか良いイヤホンはないだろうか。そう沼の底からやってくる夢の中の老人。これはなにか新しいものを購入すればよいのではないか。そう考えた私は、翌日家電量販店に赴きました。今回の狙いはTWE(True Wireless Earphone、トゥルーワイヤレスイヤホン)。私は手元にモトローラ製のTWEを持っていますが、いまいち装用感が好きになれず(どうしても耳が痛くなってしまうのと、音質にそこまで満足行かないのと)新しいものを欲しくなっていたのでした。

いろいろとTWEを試したのですが、ピンと来ないのは、やっぱり装用感が悪く音質がそこまで良くないから。強いてあげれば、個人的な一番の高評価はMAVIN製AIR-X。Qualcommの最新チップを積んでいる恩恵を受けて再生時間も長く、apt-xに対応しているので私のAndroidケータイとも相性がいい。物理ボタンだし操作性も問題なさそう。でもちょっとお高い。1.5万か…と少し諦め気味で再考することにして家電量販店を後にしたのでした。

ときに、この日はちょうど2018年12月25日。お昼すぎにTWEの話題をWebで探していたところ、なんとこの日に販売を開始したAnker製品があるではありませんか。価格は8,000円。安い。見たところ、AppleのAirpodsと見た目がそっくり。これならば装用感よく快適な音楽生活がおくれるのではないか?と、半ば勢いでポチッとな。本日午前中に無事届き、一通り使ってみたところです。

外装上の特徴

長い長い前置きはさておき…実物の大きさはこんな感じです。

若干ピンぼけしていますが、ケースの様子。ここに充電確認用のLEDがあります。

ケース内にイヤホンを収納した様子。すっぽりハマっていい感じ。(※ただし純正イヤーピースを装着した状態に限る)

サイズ比較用で10円玉と比べてみました。確かにこうやって見ると少々ハウジング大きめ。(まだ利用前なのでタッチパネル部分にフィルムが貼ってあります、ご容赦を)

まず本体。本体はちょっと大きめのカナル型といったところです。とはいえ、AnkerのLivertyとは雲泥の差で装着しやすい。いわゆる普通のつけ心地を達成しているのは素晴らしいといえるでしょう。そしてケース。TWEとしては、かなり小さめのケースです。ERATOのVERSEよりも小さい。これは大きな美点でしょう。

そして、いちばん重要な(?)見た目。はたして黒いこのイヤホンは、うどんが耳から出ているように見えるかどうか…

モデルが中年男性ということを差し置いても…うーん、少々微妙ですが、うどんと称されるAirpodsに比べれば、多少は、マシでしょう。

操作感

このイヤホン、操作がすべてタッチパネルで行われます。けっこうこれが初見殺しで説明書を首っ引きする必要があります。説明書は以下のページからもダウンロードできますが、自分の備忘録のために必要部分を抜粋しておきます。

https://www.ankerjapan.com/client_info/ANKERJAPAN/view/userweb/pdf/A3902Manual.pdf

  • 電源:ケースから出すと自動的に入る。ケースに収納すると自動で切れる。
  • ペアリング:左右両方のイヤホンを数秒握ると、イヤホン本体のLED(すごく小さい)が点滅する。その後音楽機器からペアリングする。(Soundcore Liverty Airという名前で見つかるはず)
  • 曲の再生、停止:右側のイヤホンを2回タップする
  • Siri/OK Googleの起動:左側のイヤホンを2回タップする
  • 曲送り:右側のイヤホンを2秒間長押し
  • 曲戻し:左側のイヤホンを2秒間長押し
  • 初期化:イヤホンを片方ずつ4回タップしてケースに近づける
  • ボリューム調整:なし(ボリュームはDAP側で調整する)

イヤホンでボリューム調整機能が無いなんて…。これは少し誤算でした。まぁ携帯を触るから大きな問題ではないんですが…ショック。

音質について

これはIphoneとAndroid、スマホ2種類で試しています。音が良いのは、断然iphone。対応コーデックがaacでつながることの恩恵がモロにでています。だからといってAndroidで聞けない音質では無いです。両者を比較すると、Android劣勢ということで。以下のいつものインプレッションはiphone接続時の印象です。

  • ハウジングは大きめ。多くの方にフィットするかと思いますが、大きめのハウジングが苦手な方は長時間の装用で耳が痛くなってしまうかもしれません。(私は大丈夫でした)
  • イヤーピースはSS/S/M/Lと付属されているイヤピの4点セット。私はシリコン系のイヤーピースが好きですのでspinfitに変更したら、ものすごく好ましい音楽を奏でるようになりました。ただしケースには収納できなくなる=充電ができないので普段遣いできませんが…
  • 音域は少しドンシャリ。低音域が少し強め。Ankerのサウンド系統を引き継いでいます。通勤などで使う分には気にならない程度です。
  • 遮音性は高いです。わりと周りの音がしっかり聞こえなくなります。
  • 音量。iphoneで使う分には問題なし。Androidだと多少とりづらい感じ。これは機器との相性もあるでしょう。
  • 音場。狭いスタジオ。ただしイヤーピースを変更することで広大なスタジオに一変します。
  • 精細感、iphone(aac)であれば普段遣いに問題なし。Android(sbc)だと正直少し物足りなさを感じちゃうかもです。

標準で添付されてくるイヤーピースをつかうと、すこし大きめに設計されているハウジングと相まって耳が痛くなることがありましたが、私愛用のイヤーピース「spinfit」に変更することで大変貌を遂げました。音の見通しは広がり、薄い膜が2枚位剥がれた感じ。装用感もぐっと快適になりました。ただし、このままではケースにピッタリ収納できません。イヤーピースの傘の部分が小さめにできているので、既存のイヤピを小細工するか、ピッタリフィットするイヤーピースを探すか…ちょっと旅にでる必要がありそうですね(号泣)

(追記:2018/12/29 イヤーピースについて適合するSpinfitがありました!詳しくは後編の記事を御覧ください。イヤホン(41-2)Anker Soundcore Liberty Air(後編) - ヘ音記号のひとりごと

現時点での評価はどう?

標準でくっついているイヤーピースを最初試していたのですが…実は少々ネガティブな印象でした。音はきゅうきゅうにキツイ感じ、重い感じ。装用感も少々難あり。値段なりかなぁというところ。

しかし、イヤーピースを変えると評価は一変。8,000円という値段を考えると大健闘しています。ポテンシャルを持っているだけ惜しいというか、ひと手間が必要というか。見た目(黒いうどん)が許容でき、Airpodsのように音楽の一時停止機能とか気の利いたことができないことまで許すことができれば、結構いい感じの機種です。ただし、自分好みのイヤーピースに換装する前提で、の話です。

いまは無線が安定した環境で試していて快調なのですが、これが満員電車や駅で途切れずにいけるかどうか。公称されている電池持ち(5時間)は正しいかどうか、まだ最終的な判断を下すには材料が不足していますが、今の段階ではおすすめできる機種です。前回、zolo Libertyのときは残念でしたが、今回は、Ankerを信じても大丈夫みたいですよ。やればできるじゃん、でもあと一歩なんだよ、Ankerさん。