ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

イヤホン(36)(37)E3000/E2000

finalのイヤホン、E3000/E2000。この価格帯としてはとても完成度の高いものです。元気なE2000、落ち着いたE3000。キャラクターの違いで購入すべきモデルを選んで良いかと思いますよ。

本日の駄文

食欲がなく、昼ごはんを食べなかった昨日。夕食になにを食べようか悩んだ挙句、何も考えられずに結局家でカップラーメンを貪るように食べてしまった昨日。やっぱり食は大事なんですね、なにはなくとも胃に入れておかないと、思考が鈍くなってしまいますね。

イヤホン(36)(37)E3000/E2000

私が好きなイヤホンメーカーに、finalがあります。最初に購入したfinalは、HeavenIV。これを手放してしまい、再度書い直したのがHeaven V Aging。そして機会があり自分で組み立てたイヤホンが「TANE」。そのすべてのイヤホンに共通するのは音作りの良さ。音楽を奏でてくれるこのメーカーのイヤホンは、とりあえずいつも試聴してみるメーカーです。

そんな私が、実は許せなかったイヤホンがAdagio II。ポップな見た目通りのポップな音。変に脚色しすぎる音作りが私の好みとは合わずに敬遠してしまいました。このFinalというメーカー、難点としてちょっとお高めなイヤホンにならないと本領発揮できない感じがしていて、安いイヤホン好きな私としては残念に思っていたのですが。

この度、E3000/E2000という2種類の新製品が、価格帯も5,000円前後というプライスで販売されることになりました。売り文句にも気合が入っており、とても気になる!というわけで、finalの通販を利用して発売日に2本とも買ってしまいました。エージングはされておりませんが、とりあえず両方とも1時間ほど聞き込んだレビューです。(とくに断りがなければ、E3000/E2000両者共通の印象です)

  • ハウジングは小さめ。これは美点。
  • イヤーピースは特筆すべき。耳掛けタイプもあり、装用感はGood。
  • 音域はモデルによって異なります。E2000は弱ドンシャリ。E3000はフラット。
  • タッチノイズは普通。
  • 遮音性は高め。(耳の穴への密着度合が高いためか?)
  • 音量。E2000は取りやすいですが、E3000は若干取りづらいです。両者を比較すると、E2000の方が2〜3割大きな音がでるような。
  • 音場。E2000は広めのスタジオ。E3000は小ホール。
  • 精細感、音の大きさ。E2000は通常のイヤホン程度。E3000はより精細感が高くなりますが、両者ともそこまで高くはありません。

まず、E2000から。アルミの軽い筐体から供される音は、ヒトコトでいうと「元気な音」。低音と高音が適度に強調された軽快な音です。嫌らしいドンシャリではなく、聞いていて快活になれる音。音量はとりやすいため、どんなDAPに繋いでも大丈夫。J-POPやテクノ系、アニソンなんかもコチラのほうが向いていると思います。

反面、E3000はステンレス筐体。入れた瞬間にひんやりした感覚。こちらは「聴かせる音」。より余韻が長く、フラットな印象。ステンレスの反響しないハウジングだからか、音量はとりづらい。音場が広いので、クラシックやジャズ、小編成の生音はこちらが向いていると思います。より高級志向な音が好きな方はこちらを。

両方購入して正解です。全く同じ筐体で、素材感の違うハウジングを使いながら見事なチューニング。finalのイヤホンは、やはりこうでないと。Adagioのときの借り(?)を見事に返す、素晴らしい出来です。どちらを購入しようか迷っている方は、自分の音楽の好みで選んで問題ないと思います。2本目、3本目に購入する方は、前に購入していたイヤホンと似たタイプかそうではないか、音楽的な楽しさを考えればよろしいかと。もちろん、私のように2本買ってもまったく問題ないと思います。装用感も良いので、キャラクターの違いで十分使い分けできますよ。

以前、この価格帯の特集をした時にイチオシは★tsubomiと書きました。でもこれは強力なライバル登場です。この価格帯でも、このレベルの選り好みができるようになるとは。是非街で試聴してみることをオススメします。(唯一難点があるとすれば、入手が難しいことでしょうか。現時点では初回生産分がすべてはけてしまったそうですので、見つけた際にはお早めに捕獲を…)