夏の終わりとともに吹奏楽コンクールも終盤戦。最近演奏する機会が減りましたが、リード博士の曲もたまにはいいものです。よく考えられて作曲されている構成は、年齢を重ねてから演奏すると新鮮味があったりします。
本日の駄文
ようやくノマドワーカーから脱出して、通常の生活に戻りつつある私です。東北地方は涼しかったのですが、ここ数日の関東地方の涼しさもかなりのものです。まだ8月なのに。今週後半にはまた真夏日が戻ってくるらしく、着る洋服にも困ってしまうものですよね。
A.Reed博士
世の中では、この週末コンクール日和だったようで、いろいろな地区で代表校の喜ばしい写真が多くSNS上を賑わせています。コンクールに参加しない私にとって夏のこの時期はOff期間みたいなものなんですが、そんななかでふと思ったことを。
アルフレッド・リード博士。敢えてそう呼ばせていただきますが、吹奏楽界の中では非常に名のしれた方です。約20年くらい前でしょうか、リード博士の曲が大流行して、コンクールで右も左もみなリード、的なことがありました。春の猟犬、エル・カミーノ・レアル、アルメニアン・ダンス(パートIもパートIIも)。これくらいの曲名にピンと来た方は、吹奏楽をかじっていた方で間違いないはずです。
最近では日本の若手作曲家の先生が台頭し、コンクールのプログラム上でも名を賑わわせています。彼らだって非常に優れた作曲家の皆さんで、私もメロディー、ハーモニーが好きな方も多いです。が、久しぶりにリード博士の曲を演奏する機会があると、その曲の作り方に唸る場面も多いのです。楽器の重ね方、音域の使い方。楽器を吹き始めた初心者だってきちんと気持ちよく音が出せるように曲を作るのって、なかなか見事なものです。ついでに、弦バス弾きに言わせると、リード博士はきちんとボウイングまで考えて曲を作ってくれているのです(!!!)吹奏楽界ではこれは極めて珍しいことです。(たまにCb.の編曲家が無茶書くこともあります。それはそれで楽しいのですが)
私はリード博士の指揮は何回かしか見る機会がありませんでした(晩年、洗足に毎年いらっしゃって指揮されていました)が、作曲者の自作自演はやはり素晴らしいもの。春の猟犬なんかものすっごくテンポ遅かったのですが、それがまた良かった。温故知新、ときどき思い出したくなる名曲もいいものですよね。
- アーティスト: 佐渡裕&シエナ・ウインド・オーケストラ,バーンスタイン,スーザ,ハチャトゥーリアン,佐渡裕,シエナ・ウインド・オーケストラ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: CD
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アルメニアン・ダンスでおすすめ2枚。1枚めは、少し昔のCDですが、佐渡さん&シエナのコラボ、初期のころのCD。その熱量に圧倒されます。ザ・エネルギッシュ。
もう1つは、N響メンバーが吹奏楽をやった時のもの(youtubeに乗っかっていたりしますので、そちらでぜひ。)どっしりとした安定感がたまりません。