ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

イヤホン(38) FINAL E4000

満を持して発売された、FINALの上位イヤホン、E4000。この価格帯でのコストブレイカーとなるキラー機種です。大人が音楽に没入できる、手頃な価格帯のファーストイヤホンとして、ぜひ。

本日の駄文

ひさしぶりに、横浜駅で行き先が「修学旅行」の特急を見かけました。自分たちだけの電車になっている車両って、なかなか優越感ありますよね。東海道新幹線でもたまに「修学旅行生貸切状態」の車両があったりします。なんだか青春時代を思い出してなんとなく甘酸っぱい感じになったりして。

イヤホン(38) FINAL E4000

ここ長らくイヤホン関連の記事を上げておりませんでした。それもそのはず、通常使うラジオ向けのイヤホンに関してはBluetoothイヤホンで事足りておりましたし(こちらはAnkerの製品がお気に入り)、音楽を楽しむ際はFINAL製のイヤホン、E2000とE3000をかわりばんこに利用しておりました。vocalを聞きたい、楽しく音楽を聞きたいときにはF2000、精細感を楽しみたいときにはE3000。どちらもこのクラスのイヤホンとしてはベストバイだと感じる逸品だと思います。

しかし、このE2000/E3000、両方ともに若干惜しいのです。上のクラスを知れば知るほど、E2000には精細感を、E3000には押しだしの強い音を求めてしまうのです。あぁ、これってジレンマ。仕方のない話ではあるのですが、良きライバル同士、両方の特徴を併せ持ったイヤホンがでてくれないかしら…と考えていた私に吉報が。FINAL社がこの両者の上位機種、E4000/E5000を発売するとのこと!しかもMMCX端子でリケーブルまで可能…。また私は沼に引き釣りこまれるのか…?と思いながら、まずはE4000を購入することができましたので、簡単にレビューさせていただこうと思います。

それでは、いつものようにレビューをば。

  • ハウジングは小さめ。でも、E2000/E3000よりは少し大きくなりました。
  • イヤーピースは耳孔にフィットするタイプで万人向き。
  • 音域はフラット。でも若干の弱ドンシャリといった感じもします。
  • ケーブルのタッチノイズは少なめ。
  • 遮音性は高いのですが、かといって外の音が聞こえないわけでもない、不思議な感じ。
  • 音量。とりづらいです。きちんとしたDAPを接続することを推奨ですね。
  • 音場。広めのスタジオといった感じかなぁ。でも「いい」スタジオで聞いている感あります。詳細は後述。
  • 精細感、素晴らしいです。完全にE3000の上位互換です。弦楽器や管楽器はどのように吹いているか、奏法が音で見えるほどに素晴らしい。

E2000/E3000双方の上位互換として作られたE4000、少しだけハウジングのサイズは大きくなりました。ケーブルはリケーブル対応になって少し太くなり、全体的な印象としては「高級イヤホンの入門機」といったニオイを感じさせます。その音を聞いてみると…果たして、これは期待通りの内容でした。

E2000で感じていた女性ボーカルの表現力の豊かさを感じることができるし、E3000で感じていた精細感は完全に上をいっています。価格見合いといえばそれまでですが、久しぶりにイヤホンでギターのカッティングやベースの奏法が目に見えるほどの再現度を実感するに至りました。ファーストインプレッションとしては、とてもすばらしいです。

ただ、若干エージングが必要なのかな?という気もします。高音のキラキラした感じや、EDM系のバシバシした音は若干まだ音の広がりに欠けるところもあり。低音ももう少しブリブリ出てくると思いますので、また機会をみてレビューに関しては追記したいと思います。

とりあえず、購入して3日聞いた感想としては、素直に「圧巻。」の一言です。なんというか、E2000/E3000のときも感じましたが、コレを15,000円で販売されると、他のイヤホンが霞んでしまうほどの表現力の高さを持った、万能機。ついでにMMCXなので、自分好みにカスタマイズすることで多少の味付けも可能。FINALさん、またあなたは素晴らしいイヤホン作っちゃいましたよ、これ、またイヤホン沼に嵌りそうな予感大です(苦笑)