甲子園で旋風を巻き起こした金農。そのラッパにも注目が集まりましたが…やっぱりその実力は全国レベルでした、というお話です。ブラスバンドの世界も、いいですよ~。
本日の駄文
今週頭から、心の薬を少しチェンジしてみています。同じ薬を長い間服用していると効きがわるくなるからなのですが…。薬の副作用もひどくって。一番厳しいのは食欲に歯止めが効かなくなること。ここ3日、1日1kg太っています。これには流石に萎え気味…。
金農のトランペットの正体
先日の甲子園、鮮烈な印象を残して決勝で惜しくも負けてしまった金足農業。一夜明け、ネット上ではこんな記事が乗っておりました。
headlines.yahoo.co.jpこの記事の中でも触れられているのが「えげつない」トランペット。実はわたしはリアルタイムで決勝戦の模様を見ることが出来なかったので、後追いでこのトランペットを聞いたのですが…確かにえげつない。金農のチャンステーマは巨人のチャンステーマだったのですが、そのチャンステーマのオクターブ上、更にその三度上をハモる技術は、並大抵のプレイヤーでは出来ません。一体何者?とネットで騒がれたのも当然ではないか、と。というわけで、吹奏楽マニアの観点からこのラッパの方々への思いを馳せるのが本記事です。(汗)
まず。秋田は伝統的に吹奏楽が上手な土地柄であります。東北地方の中で全国大会に出場する可能性が高いのは、秋田(県央)か福島(いわき)。上手い技術を持った方がいる土地では、上手い奏者が育つ、というのは至極当然であります。
そして、今回の特徴としては「ABBB」という「ブラスバンド」出身者だということ。吹奏楽とブラスバンドはその演奏形態が異なり、英国式ブラスバンドはサックスやフルート、クラリネットといった木管楽器は入りません。代わりに、その高音楽器をすべてトランペット(やトランペットの仲間たち)が演奏することになります。よって、吹奏楽と比較して、ブラスバンドのラッパ吹きは、その超絶技巧が素晴らしい。とくにハイトーンを演奏したり音圧をかけたりすることは、一番の得意領域であったりもしたのでしょう。だからこそ、あの応援の中でも「えげつなく素晴らしい」らっぱが響き渡った、ということです。
吹奏楽とブラスバンド。いっしょくたにされがちな両者ですし、こと世間では「吹奏楽=ブラスバンド」という認識もあるかと思います。いやいやどうして。両者ともに優れたバンドで優れた良さを発揮するものです。英国式ブラスバンドは、まろやかな金管楽器の統一されたハーモニーが特徴。せっかくですから、お近くのブラスバンドに足を運んでみるのはいかがでしょうか?
ブラスバンドといえば、名門ブラック・ダイク・バンドを外すわけにはいけません。去年?あたりに日本ツアーを行いましたが、エンターテイメント性にも優れていた彼らの演奏は超絶技巧の連続。CDでもその素晴らしさを実感することが出来ますので、ぜひ。