ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

吹奏楽で利用するZOOM M2の使い心地

いい商品、ZOOM M2。吹奏楽のようなダイナミックレンジの広い録音にうってつけ。本当に便利なので、1団体に1台くらいの勢いで普及してほしいです。

本日の駄文

本日は二十四節気の大雪(たいせつ)。…のはずなのに、横浜は暖かく、強い風が吹いています。まるで春先の天気のようです。12月の天気、どこ行った。ここまでいろいろ天気が大変だと、本当に苦労します。こころの病を持っていらっしゃる方、一緒に頑張りましょう。

吹奏楽で利用するZOOM M2の使い心地

12月の週末。私は所属する楽団のイベントに参加しました。近所の施設への慰問演奏。なかなかコロナ禍では難しかったこのようなイベントですが、今年も開催にこぎつけることができました。やっぱり音楽を聞いてくれる人がいてなんぼですよね。演奏する側もモチベーションアップに繋がるし、演奏される側も嬉しいし。こういった機会は大事にしていきたいものです。

で。この日は場所の都合上合奏ではなく、アンサンブルを複数団体披露するコンサートとなりました。金管アンサンブル、フルート、サックス、トランペット。各々のグループが個性を活かしたアンサンブルを披露しました。時節柄クリスマスも近いということで、クリスマスソングが多かった気もしますが、こういうときのSaxは本当にずるいですよね。同属楽器の強みと言いますか、音色が溶けていい感じにブレンドされる。そして、カッコいい。(たとえコントラバス4本でアンサンブルしても、なんだかなぁ、って感じですもの…)

そんなアンサンブル大会の録音係を仰せつかった私。ここで登場するのが、先日購入したNew Gear、ZOOMのM2です。お値段、およそ25,000円。結論から言うと、いろいろなシチュエーションで録音しなければならない場合や、今回のようなアンサンブルを一発録りするとき、ものすごい威力を発揮します。すごく良い。

私が利用していた、SonyのPCM録音ができるA10(これはこれで銘機だと思ってます)に限らず、録音するときは「録音レベル」の調整が必要です。楽器一本で録音するのと、50人で合奏するのと、同じレベルで録音することはできません。いや、できるけど調整がものすごく大変。いちいち適正なレベルを調整する人が必要で、その苦労は大変なものです。

が、このM2はこの必要がない。これが「32bit Froat録音」のチカラです。難しいことは他のブログやホームページの解説におまかせしますが、超絶簡単に言うと、録音レベルの調整が必要ないくらい、録れるダイナミクスの幅が広いんです。だから、超近距離でトロンボーンを吹いた後、遠距離でフルート一本で吹いても問題なく録れている。(ノーマライズという処理は必要だけど)これはとんでもなく画期的で、CDに残すような演奏でなければ価値はすごくある。iPhoneでも録音はできるけど、いまのところこんな芸当ができる安価な録音機材において、ZOOM以外の選択肢はないでしょう。

今回のアンサンブルコンサートでの、各団体の編集方法としては以下のとおりです。(Audacityというフリーソフトを利用しました)

  1. 各団体の演奏部分を選択する
  2. ノーマライズする
  3. (WAVでは扱いにくいので、場合によってはFLACやMP3に変換する)

という流れ。仲間うちで演奏の成果を確認するにはこれで十二分です。

128GBのmicroSDカードを利用しましたが、USB接続した際にファイル転送の時間を短くするためには、転送速度がある程度早いのを選ぶのもポイントです。(これで90時間くらい録れるので、もっと安くてもいいかも)

また、このM2、難点があるとすればそのビジュアル。ハンドマイクそのままの見た目ですから、椅子の上とかに置くと安定感が良くない。ハンドキャリーできる小型三脚を一緒に購入することを強くおすすめします。(手持ちのマイクスタンドが利用できればそれでもOK)これは1,500円くらいしますが、10cmくらいの即席スタンド。愛用中です。

ケースは…ぴったりくるものがなく、いろいろ探し回りましたが、結果DAISOで見つけた「ニンテンドースイッチライト」用のウレタンケースがジャストフィットでした。Amazonでいうとこんなヤツ。大きさもちょうどいい感じ。(ハードケースではなく、あくまでソフトポーチですよ)

これ、本当に素晴らしい機材です。吹奏楽のようなダイナミックレンジの広い音楽にうってつけ。皆さん、いい製品だからぜひ買ってください!(別にZOOMの回し者でもなんでも無いのですが、良いものは良いです)