ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

2016/4/9 iijmio Meeting 11@飯田橋

mvnoのひとつ、IIJmioがセミナーを行っていたのに参加させていただきました。内容は多少のマニアックさを持ちながらも通信業界の最新動向が知れる内容。思っていたよりもセミナー参加者とIIJmioの中の人の心理的距離感が近く、参加してみてIIJmioのことがもっと好きになりました。

本日の駄文

現在(2016/4中みたいですが)Amazon先生でコーヒー1杯1円キャンペーン、やってます。ドラッグストアor食品カテゴリで2,000円以上購入することが条件なのでちょっと厳しいのですが、でもタダでくれるのであれば貰っておこう的なプロモーションとしては結構優秀ではないかと思います。私?先週クリスタルガイザー買っちゃったからなぁ…。あぁタイミング悪い…。

2016/4/9 iijmio Meeting 11@飯田橋

先週土曜日。「IIJmio ミーティング11」に参加してきました。これは、mvnoのひとつ「IIJmio」がユーザを対象としていろいろな技術動向や今後のIIJmioのサービスなどをセミナー形式で語り合うというもの。参加者はほとんどが男性でしたが、思ったよりも年齢層は高めなのがちょっと驚きました。(もっと若者が多数かと思っていたのですが、30代~50代の男性が多かったような。)みなさんPCorタブレットを机に置き、議事をとったり不明点をgoogle先生に聞いたり。なかなか面白い光景でした。

当日のセミナー内容は「てくろぐ: みおぽん&みおふぉんダイアル・MWC2016レポート・HLR&HSS (IIJmio meeting 11資料公開)」(→IIJの中の人が書いているブログ)に資料とともにUPされていますが、私もなんとなーく議事録とったので、エッセンスだけ知りたい方は下記をどうぞ。

最近のIIJmioの動き
  • 4/3 通信障害 → Dos攻撃の一種と考えられます。ごめんなさい。
  • トピックス:ファミリーシェアプランでSIM枚数追加可能に(max10枚まで、4枚目以降400円/月)
  • sim追加、変更、交換、再発行手数料を1,000円引きしてます(4/30まで)
みおふぉん講座(中級編)by堂前さん
  • みおふぉんダイアル 30秒/20円 → 30秒/10円
  •  家族間(同一IDであれば家族とみなされる、プランが異なってもOK)
  •  みおふぉんの仕組みについては、詳細語ると軽く数十分かかるので、詳しくは「MVNOの深イイ話:「IP電話」や「中継電話」の通話料金はどうして安いの? (1/2) - ITmedia Mobile」を参照してね☆
  • みおぽん
  •  クーポンOFFの場合でも…366MB/3日以上使うと極端な通信規制がかかります
  •  電話番号を長押しすると、回線メモを入力できます(タブレット用、こども用 など)
  •  回線非表示機能(子供に渡すスマホは回線非表示にすればいたずら防止)
  •  ヘルプ→文字拡大機能、ぼかし機能、お友達紹介キャンペーンコードの表示ができます
  •  iOS用のAPN設定構成プロファイルインストール(ログイン前でも設定可能)
  •  ★グッとくるパターン:SIMフリーのiPhoneを海外旅行で利用するときのAPN変更に使ってください
  •  Windows10Mobile用みおぽん 現在作成中!
  •  みおぽんAPI対応のサードパーティー製のアプリもあります。
MWC2016レポート by大内さん
  • Mobile World Congress(展示会@今年はバルセロナで3月に開催)
  • eSIMで動作する端末のデモ EU圏で商用サービス開始間近!
  •  eSIM=SIMの中身を書き換えできますよー。という話。
  •  Virtual SIM=つまりはSIMのローミングサービス。
  • 5G 高速化、低遅延、スライス(コアネットワークの多層化)
  • NFV(仮想化)事業者側の管理プラットフォームの変化(Intel製サーバ利用)
  • IoT+LPWA(Low Power Wide Area)
  • LTE-Advanced 5G前にもう少し高速化しますよ。
  • バルセロナモバイルレポートもありました(こちらも結構な濃さでした)
HLR/HSS(=加入者管理機能)解放について by佐々木さん
  • 携帯電話料金高すぎる騒動がきっかけで出てきたキーワード
  • 何者か?=SIMカードを管理するためのデータベース(IMSIや電話番号、通信暗号鍵など)
  • 機能は?=認証の制御、位置登録(音声交換機の振り分け)
  • HLR/HSSはMVNOに必ず必要なものではない。がHLR/HSSを独自に運営することでMVNOが独自にSIMカードを調達、発行することが可能! 
  •  →技術的には可能だが、収益性や将来性、サービスの内容を十分に検討する必要あり
  • 欧州ではこういったMVNOのスタイルはすでに存在しており「Full MVNO」を呼ばれている。が、日本の今日の「格安スマホ」「格安SIM」とは親和性は高くはないか?とも考えている。
Q&Aコーナー(抜粋)
  • SIMカードには有効期限があります。開通期限切れで泣かないようにお気をつけて。
  • 特定のサービス(LINEやFacebook)のみをデータ量計算から外すことは取り組みとしては面白いと考えている。(LINEやFreetelがこういった取り組みをしようとしていることを受けて)しかし、もともとIIJは良き土管(=通信業者)としてやってきた空気はある。この空気を変えるのは難しいんではないかとも思う。
  • 紛失、盗難時の24時間対応は検討しなければならないと認識している。
  • ANAのマイレージモールでSIMを購入するとANAのマイルが貯まるそうです。
  • 震災時などの対策は東京→大阪へ司令塔を移すことを準備している
  • もしHLR/HSS解放となるとdocomo端末でもSIMロック解除しないと使えなくなります。
  • 10GB超のプランは検討中。中速無制限プランは赤字になるのでやりません。
  • 法人向けau回線を個人向けへのプランは検討中。
参加してみての感想

非常に有意義な会合でした。参加するまではちょっと迷いましたが、会場生らしいLive感が楽しかったのでした。3社(現状D社のみをa社、S社も)対応するのはどうなの?といった質問に対し、「S社は開放してもそのメリットを受けられないケースが多くて…」と中の人が答えていたのにどっと沸く会場(S社simは端末固有のIDが存在するケースがあり、SIM差し替えしても反応できないケースがあるようです。この前提知識を持っている詳しい方々向けのネタですね)

正直、ここまでユーザと中の人の心理的距離感が近いセミナーは初めてだった気がします。参加者はIIJが好きで、IIJもユーザのことを考えていて、そのため両者が協力してよりよい関係を築いていきたい、そんな思いがひしひしと伝わりました。そして、印象に残ったのは佐々木さんの「良い土管でありたい」発言。IIJは昔からインターネット・プロバイダーとして有名な企業で、そのデータの通り道をよく「土管」と呼んでいました。そして昔から、IIJはユーザ側にも非常に協力的な企業であるイメージが強いです。その文化がIIJmioのサービスにも根付いているのかなぁ、そう考えるととっても嬉しくなりました。

多少マニアックな話題(特にMWCレポートはぽか~んとする人続出)だったセミナーではありますが、これからも安心してIIJmio回線を使っていきたいな、そう感じました。それだけに、本当はIIJmioの唯一のネガティブポイント(と私は感じているのですが)「独自メールアドレス設定」をオプションでも良いからつけてほしいなぁ…とひっそりと考えました。でも土管屋さんだから難しいだろうけどね…。

Amazonのパッケージは、初期費用が通常3,000円→600円に割引されています。家族全員でファミリーシェアプランを契約してもいいんじゃないかと思うのは私だけ?今度両親に勧めてみようかなぁ。どうせネット回線なんてそんなに使っていないんだろうし…。