ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

津軽三味線の熱量

青森を訪れた際、津軽三味線を聞く機会に恵まれました。youtubeでは何回か聞いたことがありましたが、実際に聞くのは熱量がまったく違う!たいへん貴重な体験でございました。

本日の駄文

長らく続けている弊ブログではございますが、少しだけマイナーチェンジを画策中です。大きな方針を変えるつもりはさらさらございませんが、もう少し見やすいフォーマットは無いものだろうか、そんなことを考えているところです。いっそのことWordPressへこの際移行しちゃおうかしら…。

津軽三味線の熱量

吹奏楽の曲の中で、叙情的「祭」という曲があります。伊藤康英さんが作曲した名曲で、私も若い頃に演奏したことがありまして。この曲のモチーフとなっているのが津軽じょんがら節。私、実は津軽三味線をキチンと聞いたことがなかったもので、先日の青森旅行の目的の一つが「ホンモノの津軽三味線を聞く」というテーマがあったのでした。

先週末。果たしてどこで津軽三味線をきけるだろうか…といろいろと探してみました。青森市内でお酒をいただきながら聴けるところもありましたが、あいにくその時間は私Liveの予定が入っておりましたので…、Live前に弘前に足をのばすことにしたのでした。ご存知津軽為信公が築城した弘前城内を散策したあと、訪れたのは津軽ねぷた村。ここではねぷたの展示の他に1日7~8回三味線を聞くこともできます。

で。ホンモノの津軽三味線は…すごかった。運良く津軽じょんがら節を聞くこともできたのですが、まさに迫力がある演奏とはこのこと。最初の3つの弦のチューニングから音楽が始まっていき、その音楽は民謡の節回しを保ちながら即興性のある演奏。そして終盤に向けてどんどん手数が増えていき、テンポも巻いて巻いて…最後は自然と沸き起こる拍手喝采。聞いていて自然と血がたぎる演奏でした。これは生ならではの空気感が絶対必要。本当にいい体験ができたと思います。

さらにこの施設、ねぷたのお囃子も実演してくれました。ねぷたの太鼓(深胴太鼓)を専用のバチで叩かせていただきましたが…これもまたなかなかに難しい。いくら吹奏楽に関わっているとはいえ、和楽器に触れる機会は相当少ない自分にとっての経験となりました。今後ねぷたモノを演奏する際には、この経験を生かしていきたいものです。

実は、伊藤康英さんは最近もう1曲ねぷたモチーフにして曲を書いています。それがこの「煌夜ー祭の幻想」です。海上自衛隊大湊音楽隊に向けて書かれたこの曲は、津軽五大民謡が散りばめられている難易度の高い曲。青森県人に言わせると、こっちの曲のほうが「血がじゃわめく」そうです。