ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

コロナ下での、音楽活動の指針

コロナ下での、音楽活動の指針

私の知人が関わっていたプロジェクトで、コロナ下での音楽をどのように勧めていけばよいか、また普段の練習のなかでどのような点に気をつけなければならないか、非常にわかりやすい資料がついにUpされましたので、弊ブログでも共有させていただきます。

現在、吹奏楽界、(いや音楽業界全体といってもいいでしょう)は風前の灯火という表現が正しいと思います。コンクールも中止になり、野球のような代替開催も難しい。とにもかくにも現在一番懸念されるのは、得体のしれないウイルスという敵にどう立ち向かっていくか、それについての指針が示されなかったことも一つの要因かもしれません。一般的な吹奏楽器は、つねに飛沫の恐れがついてまわります。イメージというのは怖いもので、知らない人から言わせると「つばが出るという非常に簡単な理由から、部活動に入るのを止めさせられた」という悲話まであるとのこと。うーん、正直つらい。

現段階では、名の通った名門校などは工夫して練習を始めていることを聞きます。それはプロの世界だって同じこと。ホールにお客様を入れる際も間隔を開け、普段行うプログラムも小編成、短めの曲(1時間程度)で終わってしまうようなプログラムを組みながら運営されているのが実態です。誰だって、この状態は辛いんです。

今回発表されたこの指針、日本クラシック音楽事業協会と日本管打・吹奏楽学会、双方の組織から発表されています。クリーンルームを借りて、プロの奏者(金管楽器、木管楽器、弦楽器、声楽も!)たちが演奏した曲からでる飛沫の広がり具合を実際に測定した結果、そして観客が実際に出す飛沫の飛び方まで実証実験を行っており、さらに(N響をモデルとして)演奏練習時に出るであろうリスクとそれへの対策をわかりやすくまとめています。PowerPointで100ページ弱ではありますが、中身の濃い、非常にわかりやすい資料です。

音楽に関わる方、音楽が好きな方、2020年8月時点、まだ先が不透明な世の中ではあります。ですが、目に見えない敵を正しく恐れ、気をつけるところはしっかりして、一緒に前を向いていきたいところですね。

↓クラシック音楽公園運営推進者協議会のサイト(資料へのURLが貼ってあります)

www.classic.or.jp
↓日本管打・吹奏楽学会の資料掲載場所です。(PDF直リンクです)

http://www.jas-wind.net/pdf/20200817kekkaCOVID-19musiccultureproject.pdf?fbclid=IwAR31cluc2TEJyetfVMcLyiIs2cObCOl0UtKP4S83n8s0S2WcW2VMllnsjeo

P.S.

久しぶりに要点のまとまった、わかりやすいPowerPointの資料を見た気がします。だいたい普通の人の作るパワポって、冗長だったり分かりづらい表現だったりするんですよねぇ…。(私もPowerPoint苦手な人間です。こういう資料がさらっと作れるようになりたい…)