ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

OnePlus8(OxygenOS11)をVolte対応した話(続)

OnePlus8にセキュリティパッチをあてて、再度VoLTE化してみました。このとき、作業しててほんとにハマりました…ということで、次回はまらないように、個人的備忘録です。

本日の駄文

そろそろ、夏が近づいてきています。吹奏楽の夏といえば、コンクール。果たして今年のコンクールは例年通り行われるのでしょうか。首都圏はまだまだコロナの影響下かもしれませんが、(こんな言い方をすると怒られそうですが)ある程度封じ込めに成功している地域は、普通にコンクール実施してほしいなぁ。。。と思うところではあります。

OnePlus8(OxygenOS11)をVolte対応した話(続)

以前より、わたしはOnePlusを愛用しており、現在はOnePlus8を利用しています。この端末は2020年の年末頃に入手したもので、購入してからしばらくは非Volte環境で利用していました。が、RakutenSIMを利用したかったがため、なんとかかんとかVolte環境に仕立て上げたのが今年の冬の話です。

そこから約半年。OnePlusはセキュリティアップデートをすると、汗水たらして設定したVolte環境が無くなってしまうため何ヶ月か放置してきたのですが…気が向いたので、セキュリティアップデートをかけたうえでVolte設定をもういっかいやってみることにしました。そしたら…ハマったハマった。実にいろいろな箇所でハマりましたので、また半年後にわたしが行うであろう「Volte化作業」時につまづかないよう、備忘録を残しておきたいと思います。同様の作業を実施予定の方のご参考にもなれば。

参考:前回の私の記事

hamabasso.hateblo.jp

今回一番参考にさせていただいたサイト

yoshinagon.com

必要となるもの
  • USB-Cケーブル
  • OnePlus
  • Qualcomm Driver(qdbusb.inf、qcmdm.inf、qcser.inf)
  • 折れない心
おおまかな手順
  1. OnePlusの開発者モードを開放し、USBデバッグで接続できる状態にする
  2. OnePlusにLogkitをインストール
  3. OnePlusにて秘密の呪文(電話アプリで*#800#)を唱え、Volte/VoWifiスイッチをOnにする
  4. OnePlusにて秘密の呪文(電話アプリで*#801#)を唱え、Full-port SwitchだけをOnにする
    ---2回目以降は以下作業の繰り返し----
  5. Windows10のテストモードOn
  6. PCにQPSTおよびPDCのインストール
  7. PCへQualcomm Driverのインストール
  8. PCとOnePlusを接続し、QPSTで現環境のバックアップ
  9. PCとOnePlusを接続し、PDCツールでVoLTEモードを編集
  10. Windows10のテストモードOff
ちょっとだけ詳しい手順

1.Windows10の場合は、恒例テストモードにしなければなりません。コマンドプロンプトに管理者権限で入り、以下コマンドを入力し、再起動します。

bcdedit -set testsigning on

再起動後、画面右下に「テストモード」という透かしが出ればOK。

2.Qualcomm Driver 3点をインストールします。

上記で示した、3つのQualcomm Driver(qdbusb.inf、qcmdm.inf、qcser.inf)を右クリック→インストールします。ダウンロードサイトはこことか探してみてくださいませ。

3.OnePlusを接続し、認識させる

PCとOnePlusをつなぎ、まずはコマンドプロンプトできちんと接続されていることを確認します。

adb devices

これで、device not foundとなっていたら、OnePlusがまだ認識されていない状態です。USBデバッグがOnになっているかどうか、OnePlusで開発者モードになっているか等、いろいろ確認してみましょう。

4.OnePlusをファクトリーモードで立ち上げ、PDCで認識できる状態にする

コマンドプロンプトから、以下コマンドを入力します。

adb reboot ftm

上記のあとOnePlusが再起動し、Factory modeで上がってきたOnePlusで、以下呪文を唱えます。

adb shell
setprop sys.usb.config diag,diag_mdm,qdss,qdss_mdm,serial_cdev,dpl,rmnet,adb

上記が終わると、デバイスマネージャで

  • ポート(COM、LPT):Qualcomm HS-USB なんちゃら
  • モデム :Qualcomm HS-USB なんちゃら

という表記が出るはずです。でなければ、デバイスドライバ(Qualcommのドライバ)がうまくインストールされていない可能性が高いです。もう一度infをインストールするところから始めてみましょう。また、ファクトリーモードのままOnePlusがうんともすんともいわなくなってしまった場合は、電源ボタンと音量のプラスかマイナスを同時長押しすれば通常モードに復帰できたはずです。(ここ記憶うろ覚えですすみません)

5.PDCでデータの書き換えをする

ここまでくればあと一息!慎重に以下の点を書き換えます。失敗したら高級文鎮が出来上がる可能性もありますので、できればQPST(別ツール)で現在の設定についてバックアップを取っておいたほうがよろしいかもしれません。

で。PDCを起動したら、

5-1.DeviceでOnePlusの繋がっているデバイスを選択します。

5-2.その後「Oversea-Commercial DS」を右クリックで選択、Sub0およびSub1を「Deactive」に変更し、「Remove」でデータを削除します。
5-3.最後に、(わたしは楽天モバイルSIMですので)「VoLTE-CU」を選び、右クリックで「SetSelectedConfig」で「Sub0」およびSub1を「Pending」状態にしたあと、「Activate」ボタン。

これで、しばらく経ったあと「VoLTE-CU」欄が「Active」になっていれば完了です。さっそくSIMを挿して通信するかどうかを確認してみましょう。
ちなみに、ここで繋がらない場合は以下の点を確認してみてください。

  • OnePlusのVoLTE利用 にはチェックが入っていますか?
  • OnePlusのアクセスポイントは、正しい情報が入っていますか?
  • PDCで「Activate」するDscriptionを間違えていませんか?(わたしは最初これでハマりました)

6.後始末です。PC側がテストモードになっていると思いますので、管理者モードでコマンドプロンプトに入り、以下のコマンドを叩きます。これでPC再起動して終了。

bcdedit -set testsigning off

結び

今回は少し丁寧に書きましたが、なんだかうまく電波を掴んでくれなかったことがあったので、そのときもOnePlusパッチあて→VoLTE開放の手順を踏むことで電波のつかみが回復したことがありました。OnePlus、優秀な機体なんですけど、このあたりが多少じゃじゃ馬なのかもしれませんね。(そして、この方法も一体いつバックドアが閉められるかわかりませんし…)もしVoLTE化できた方は、問題がなければいまのパッチのバージョンのままお使いいただくのが一番安全、確実なのかもしれません。多少のリスクを踏んででも、都度最新のセキュリティパッチを当てたい方、この方法ぜひ覚えて返ってくださいねー。

OnePlusのNord 5Gにとっても魅力的ですよね。値段的にもそこまで高くないし、それでいて素のAndroid的な使い方もできそうで。あとは対応バンドが日本のものに対応してくれれば言うこと無いんですけど…難しいかなぁ、流石に…。 

後日談(2021/09/14追記)

この説明画面で懇切丁寧に解説していたのにも関わらず、やっぱり詰まったVoLTE化。DocomoSIMで利用する場合は、別のDescriptionを指定してやる必要があるようです。

hamabasso.hateblo.jp