ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

哀悼・すぎやまこういち先生

巨匠・逝く。すぎやまこういち先生のご冥福を、こころからお祈り申しあげます。

本日の駄文

昨夜の首都圏での大きな地震。横浜も震度4を観測しました。とにかくいろいろなケータイから地震発生を知らせる緊急通報が一斉に鳴り響き、飛び起きたら久しぶりに感じる縦揺れからの強い横揺れ。今朝も電車ダイヤ乱れているようです。みなさまも身の安全を第一に行動なさってくださいね。

哀悼・すぎやまこういち先生

先日、作曲家・すぎやまこういち先生がお亡くなりになったというニュースが。なんと…。御年90歳だったとのことで、お年を召していたことは知っていましたが、こういったニュースを聞くと、寂しさというか、こころの中にぽっかりと穴が空いたような気分になります。

私がすぎやまこういち先生を知ったのは、みなさんと同じであろうドラゴンクエスト。ドラクエとのファーストコンタクトはドラクエ3でした。必死になってやったRPGは、すぎやま先生の音楽で素晴らしい思い出となりました。ラーミア、ゾーマ、エンディング。その音楽全てがただただ素晴らしく、どうしてもバラモスを倒せなかった私は、音楽聴きたさのためだけに友人にソフトを借りてゾーマ戦に何回か挑んだものです。(そして、借りたソフトに衝撃を与えてしまい、せっかくのデータを消してしまったこともありました。当時のFCのカセット、本当に衝撃に弱いんです…)

そんな頃から、ドラクエの音楽はクラシックで聞くことが趣味の一つでした。当時のドラクエのオケCDは、現在の都響ではなくN響が担当していました。ピコピコ音で構成された音をフルオーケストラで効いたときの感動は忘れません。また、当時のCDのブックレットにはFC版の譜面が入っていたんですよね。その譜面を実際にピアノで弾いて、聞いて楽しい、弾いて楽しいCDだったことを覚えています。

先生と実際に一度だけお会いして会話したことがあります。オケを率いて全国を回るツアーがあったとき、私の住んでいた街にもオケが来てくれたことがありました。当時はCDを一枚買うと、サイン色紙を目の前ですぎやま先生が書いてくれて、一言二言会話ができる特典がついていたんですよね。当時は小生意気な若者だった自分、きちんと会話ができていなかったことが恥ずかしい。

その後。大人になってから中央競馬のファンファーレを担当されていることも知り、紀尾井ホールまで「競馬ファンファーレコンサート」なるものにもお邪魔したこともありました。ひたすらファンファーレしか演奏しない、なんという俺得プログラム。たぶん10年以上前の話ですが、そのころもお元気そうに指揮を振っていた姿を覚えています。中央競馬のファンファーレは、やっぱり東のG1ファンファーレが一番好きです。ちょっと哀愁を帯びたようなコード展開、いかにも日本固有の奥ゆかしさを感じさせる気がして。

…とりとめのない話になってしまいましたが、ゲーム音楽とオケ、2つの異なる世界のものを一気に引き寄せてくれたすぎやま先生。こころからご冥福をお祈りいたします。願わくば、空の上ではラーミアに乗って、悠々自適に過ごされますように…。

ドラクエ3は、N響版の他に、都響版、ロンドンフィル版も出ていたりします。でもやっぱり、個人的にはN響版が好きかなぁ。若き日の記憶に刷り込まれた音のタッチって、いまでも忘れずに耳の中に残っているものですね。