ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

ダダリオのKaplanを吹奏楽でつかってみた

コントラバスの弦を張り替え、しばらく弾き込みました。なんというか、渋い、暗めの大人向きの印象がする弦でした。

本日の駄文

しなきゃいけない仕事が結構あるし、やらなきゃいけないこともたくさんある。わかっちゃいるのですが、どうも現実逃避したいときってありますよね。まさに、今。なーんか気乗りしないと言いますか…。

ダダリオのKaplanを吹奏楽でつかってみた

まだまだ暑い日は続きますが、季節は秋。ちょうどこの三連休、知り合いの楽団でも演奏会だったところが結構あって、芸術の秋もいよいよ本番、といったところです。わたしの楽団も例に漏れず、秋の本番を前にして本番モードが近くなってきました。同じ曲をずーっとやると飽きるものですが、音楽に対する理解が深くなると楽しかったりもしますよね。

そんな演奏会前。春に購入していた弦をようやく張り替えました。その名は、Kaplan。トーマスティックでもなければピラストロでもない、ダダリオの弦です。購入時はすこし安く買えましたが、いまは3万円Over、わりといい値段しますよね。(購入時の記事もありましたのでご参考まで…)

hamabasso.hateblo.jp

このKaplan、なかなか特徴的な弦だったので、そのレビューをば。かなり偏ったレビュー(そして誰得?)な感じですが、少しのあいだお付き合いください。

張りたてのKaplanは、「なんと渋い弦!」といった感じでした。まー、とにかく鳴らない。枯れた弦の音といいますか、単純に音量がまったく出ない。ちょっと失敗したかも、と思いながら、張ったその日は思いっきり弦を鳴らすことに専念し、かなり疲れた合奏となりました。必要以上に気を遣うなぁ、という印象。

でも、張ってから1ヶ月くらいするとかなり印象も変わってきました。当初の「渋い音」「暗めの音」はそのままに、なかなか音も出るようになってきました。好みはあるけど、オケの中だったらバッチリマッチするんだろうなぁ、暗めのシンフォニーなんかに特性が合うんだろうなぁ、なんて考えます。

それが吹奏楽で、となると…うーん、すこし考えてしまいます。吹奏楽の響きは明るいものが多く、金管楽器のブリリアントな響きに負けない低音が要求されることもあります。(まぁ、弦楽器にそんなもの求められても、どだい無理な話ではありますが)となると、この弦だとキャラクターは違うかもしれないなぁ。オーケストラのアレンジモノを演奏するときはいい感じかもしれませんが、吹奏楽オリジナルの演奏をする感じだと…負けてしまう。最初っから管楽器に勝とうなんて思っちゃいませんが、弦楽器だって少しは爪痕を残したい。そう考えるとなぁ、相性ってのもあるかもしれませんが、ちょっと違うかなぁ、とも思います。

楽器だと、オールドの楽器や弾き込まれた楽器なんかと相性がよさそう。ソロ向けではなく、あくまでtutti向き。いちばんかわいそう(というか個性が発揮されない)なのは新品の楽器で、中学校の楽器で、初級~中級の子が弾きこなすにはツラいと思います。相性ってありますよね。だから、こういった楽器はおとなしくピラストロのフレクソコアあたりを無難におすすめします。ギラギラしているかもしれませんが、まずは自分の音が聞こえてなんぼ、という感じもしますから、ねぇ。

私?私は…なんていうかもう相当なオジサンなので、この弦にあった弾き方をしてあげれば問題ないかな。オブリガードみたいにテンションのクセがある訳でもないので、さほど違和感なく弾けるのはいい点です。あとは、どれくらい保つか。ダダリオ、若い頃使ったときはものの3ヶ月でサビサビになった苦い経験があるので…長持ちしてくれることを切に期待しています。