私の愛用スピーカー、KEF LSX IIに廉価版登場。ショックを隠せない自分ですが、ものとしてはすごくすごくおすすめ。PC用多機能卓上スピーカーとしては敵なしでしょう。
本日の駄文
今週は、ほんとうに絶不調。結局昨日はPMお休みをいただき、死んだように眠っていました。おかげさまで本日は少し調子が戻りましたが…それでもすこし不安な状況ではあります。今日は金曜日、あと少し、なんとか乗り切りたいですね。
KEF LSX II LTのススメ
ボーっと過ごしていた本日ですが、お昼休みにニュースを見ていたところ、下記記事が飛び込んできました。な、なんだってー!!!!(びっくりしすぎて唖然呆然)
av.watch.impress.co.jp
私のデスクトップ上のスピーカー。それは、KEF LSX IIです。20万円以上する高嶺の花です。でも、見つけたときの衝撃と言ったら。本当にすごく気に入っていて、たぶん売却することはないでしょう。その多芸ぶりから、この週末にリビングに移設することを考えています。いました。が、ちょっとどうしようか揺れるくらい、このニュースは衝撃的でした。なんならもう一組買ってしまうか、くらい。(さすがにそれは言い過ぎだけど)
このKEF LSX IIの詳細については、下記記事もご参照いただければ。その選定に至る紆余曲折、そして聞いた後のお気に入りっぷりをおわかりいただけると思います。
で。このスピーカーはいまでも私のスタンディングデスクの両端にちょこんと鎮座していて…そのかわいい見た目と姿に似合わぬ鳴りっぷりは「さすが高級機」と思って大満足しています。
が。それがなんと廉価版が発売されるとは。その衝撃たるや、です。
正規品と廉価版との違い
正規品(KEF LSX II)と廉価版(KEF LSX II LT)の違いは、以下のとおりです。
- AUX端子がなくなった
- LとRを結ぶ線がUSB-Cになった(結線必須になった)
- R側は電源を繋ぐ必要がなくなった
- おしゃれな布張りではなく、通常の仕上げになった(っぽい)
…え?たったこれだけ?それで、137,500円になっちゃったの?
LSX II LTでできること
そりゃーもう、簡単です。結構いろいろあります。
- HDMIを繋げて、TV用の超絶いいスピーカーとして
- USB-Cを繋げて、PC用の超絶いいスピーカーとして
- 光(TOS-LINK)を繋げて(以下略)
- KEFのアプリを利用して、TuneINやNASと繋げて(以下略)
- スマホ(AirPlay2)と繋げて(以下略)
- Bluetoothスピーカーとしてだって(以下略)
一部、KEF謹製のアプリが使いづらいとおっしゃる方もいるようですが、私は必要十分だと思っています。(2024年1月現在)こういった音響メーカー製のアプリは陳腐化したらアプリがアップデートされない危険性も否定できません。が、どこぞのHEOSよりはよっぽど使いやすいですし、サポートの返答も迅速。24時間どこかでサポートしてるんじゃないか?と思われるくらい的確に回答を頂いています。
KEFのアプリ(および、PCと繋げたとき)にハマった点は、以下2つ。
- USB接続したときのLSX IIの音量がものすごく小さくてハマりました。PC側で音量MAXにしてもわずかな音量しか出ない。いろいろ試行錯誤し、結果サポートに泣きついたところ「USB接続時にLSX II側のボリュームを上げてください」とのこと。USB接続すると機器とPCの音量が固定になる機器が多いですが、LSX IIはUSB接続時の音量を指定できるみたい。LSX II側で音量を上げてあげると、それこそやかましくて近所迷惑になるくらいのボリュームが出ました。この小さい身体のどこにパワーがあるんだ、っていうくらい十分な音量。
- わたしはAmazonPrime&AmazonMusicUnlimited会員です。普通に日本で会員になっており、日本のメールアドレスはJapan@hoge.ne.jpというアドレスです。かたや、Amazon.comのアカウントももっており、そちらはUSA@hoge.comというアドレスです。KEFのアプリにログインすると、どうやらUSA@hoge.comがリンクされてしまい、日本のAmazonMusicUnlimitedとリンクできない事象が発生しました。このときは、iPhoneのブラウザでAmazon.comからログアウトしてAmazon.co.jpにだけログインし、KEFのアプリを開くとうまく日本アカウントでログインできました。
アプリの出来は「劇的によい」わけではありませんが、日常使いする際、特に不満らしい不満はありません。KEFが自社で持っているインターネットラジオで高音質の音楽を垂れ流ししてくれているおかげで、SpotifyやAmazonMusicと契約しなくても「ラウンジミュージック」だって聞くことができます。唯一の欠点は、日本のアプリではないのでradiko聞けないのは本当に残念ですけど。(radikoだってAirPlay2で簡単に飛ばせるので、まぁそこまで難しい話ではないですけどね)
音質について
もうねぇ…これ文句のつけようがないと思います。いや、上を見れば果てしないですよ。もっと極めることはできます。が、23万のLSX IIを買った私が保証します。相当いい。むちゃくちゃいい。音は部屋を満たしてくれるような「広がりのある音」です。でも、PCデスク上で聞くような超ニアフィールドの使い方でも相当満足です。それが、なんと10万円も安くなって、おそらく市場価格は12万円前後でしょ…敵、ないでしょ。
強いて、強いて穴探しをするのであれば。
- 無印は最強のビジュアルを持っています。布張りのキャビネットは誰に見せても最高の反応だと思います。私が持っている「コンランショップ」モデルは本当に上品な見た目。これだけはわかりやすい唯一の優位点。廉価版モデルには絶対負けない。
- 無印は、アンプが左右どちらにも乗っています。だから(たぶん)無印のほうがパワーに余裕がある(はず)と思います。
- 左右のケーブルをUSB-Cで繋がなければならないので、設置の自由度は落ちます。とはいえ、無印はR側は電源コンセントが必要なので、どっちがビジュアル良いかはちょっと迷うところではあります…
- 無印は、AUXを受けることができません。だけら、すごいよいDACを繋いで音を鳴らすことができないのは、ちょっと残念かなぁ。無印DACもそこそこいいのを積んでいるはずで、USB-C接続とそこそこのDAC-AUX経由で聞いたのとでは前者のほうがいい音してました。(私見)
こう考えると、無印は「外観にこだわりたい人」「音質にこだわりたい人」が選ぶべきで、少なくともPC用のスピーカーとして奢りたい人にはLTで十分だと思います。間違いない。
パッシブスピーカーと中華アンプの組み合わせと比べると?
一昔前の私は、下記のような構成をおすすめしてました。
- 中華DAC+AMP 3.5万円(例:SMSL AO200MK2)
- ブックシェルフスピーカー 3万円(例:Polk Audio ES10)
- ケーブル各種 1万円
7.5万円+卓上のケーブルたち。これはこれでロマンがありますし嫌いじゃないです。今考えうる卓上PCmusicの良コスパ構成はこんな感じでしょう。でもねぇ、欲を言えばDACとAMPは分けたいし(DACはD300、AMPはA300くらい)、スピーカーももう少し大きな筐体をおごりたい。(Polk AudioだったらR100とかいいし、なんだったらDali Opticon1とかB&Wだって607S3とかあるし)どんどん夢は膨らんでいきますし、これこそが「オーディオ沼」というやつです。ちょっといいものを考えれば、どんどん値段も上がっていきます。組み合わせだって無限。
財力とめんどくささを考えるくらいだったら、KEF LSX II LTは抜群にいいです。これ一個あれば相当戦える(余計なこと考えなくていい)すごいやつです。もしこれで力不足だったら…それこそ兄貴分のLS50 Wireless IIだってあるわけだし…ねぇ。(お値段は高いけど、音質に本当にこだわるなら30万の壁だって簡単に超えられるはず)正直、手軽さを考えればLSX II LTの圧勝でしょうね。
いまの私の偽らざる心境
なぜ1年前に出てくれなかったんだ、強くそう思います。23.1万したLSX II。私は後悔してません。してないけど…でも、でも…実売12万でこれが買えるんだったらこっち買ってたよ…って思います。小市民からすると10万円って相当デカいもの。PCだって1台組めちゃいますから、ねぇ。
同じようなことができるスピーカー、2024年1月現在、たぶん、ないと思います。だからこそ、LSX IIは色々な人に勧めたかった。でもだいぶ気が引けた。20万円以上のスピーカーを購入できる人はかなり限られるから。でも、10万円強のこのスピーカー、LSX II LT。ちょっと手を伸ばせば、最高に近いレベルのものを手に入れることができる。買うなら、これだと思います。うん。間違いない。
色はねぇ…おじさんは白をおすすめしますよ。実物見ると「こんなにちっさいの?」って思うと思います。黒でもいいけど、白は締まって見えるので部屋が広くなります。緑は…この緑はないわ…KEF、どうした…初代LSXの緑はかなり上品だったので好きだったんですけど…。
というわけで。悔しいので愚痴っぽくなりましたが、品物としてはすごくすごくいいものです。おすすめしますよ。品切れで買えなくなる前に購入するのが大吉だと思います。
(Amazonリンク、いまはまだないっぽいのでLSX IIのリンク貼っときます)