ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

SMSL AO300

卓上のデスクトップオーディオ環境にお迎えしたオールインワン、AO300。前評判でかなり良さそうでしたが、実際良かった。機能も増えてコスパ抜群です。

本日の駄文

いやー、積もりましたね、雪。横浜に住んでいれば1年に1度くらいは遭遇するかどうかという感じではありますが…雪を見るとテンションが上がる性分のため、今日はうきうきしています。(外出予定がないのがほんと嬉しい)足元には本当に気をつけてお過ごしくださいませ。

SMSL AO300

まえがき

私のデスクトップオーディオ。実は、つい先日構成を変更しました。KEF LSX IIをべた褒めしていた私、ついにKEF LSX IIはメインオーディオに昇格させることと相成りました。この子の利点は、どんなソースでも素晴らしくきれいに簡単に鳴らせること。HDMIでもUSBでもBluetoothでもストリーミングサービスでもなんでもござれ。ということで、リビングで小気味よい音を元気いっぱい奏でてくれます。狭いリビングだから、この子でも十分。それ以上に、いろんなソースからスピーカーだけで鳴らし切ることができるのがすごい。(いまなら、発売ほやほやのKEF LSX II LTが超絶オススメです)

で。主のいなくなった私のワークデスク上。スピーカーに何を迎えるかで結構悩みました。家電量販店にも試聴に行き、悩みに悩んだ結果…初めての(憧れの)B&Wを奢ることに決めました。家電量販店のミニコンポコーナーに展示してあったのですが、1台だけ鳴り方が違ったんですよね。高級感があるというか…。10年前は、冷たい音、つまんない音の代名詞みたいな印象だったB&Wですが、久しぶりに聞いたらすごくいい音したんです。

昔のB&Wといえば黄色いコーンが代名詞でしたが、いまはコンティニュアスコーンに変わってるみたい。見た目もシルバーのキラキラした感じになり、音も現代風になりました。常にアップデートを重ねているんだなぁ、と。いまは607S3が発売直後、こっちのほうがいい音してたんですが、こっちのほうが明らかに高い。最廉価帯のスピーカーで実売価格10万超える価格ってどんだけ強気だよ…と思い、ディスコンだけどたまたま巡り合った607S2AEをお迎えすることになりました。

ニューモデルのほうがそりゃ良いに決まっています。いろいろアップデートあります。が、この607S2AEも銘機として有名、バリバリに肩で風を切って歩いていた業界のトップランナーです。実際机の上で鳴らしてみたら…ちょうどいい。クリアな音質はB&Wの真骨頂、これがBGMとして鳴らす私のデスクトップオーディオといい感じにマッチして、これはこれでかなり気に入っています。KEF LSX IIとキャラクターが違うのもいいですね。とても。(お陰様で冬のボーナスが全て吹き飛びました。あぁ愛しの諭吉さん)

とはいえ。私、いったんデスクトップオーディオ関連機器はすべて手放していたんです。手元にあるDACもアンプもやっすい(それこそ中華アンプ6,000円)ものしかなくて、これだとさすがにB&W鳴らすには力不足です。というわけで、新しいオールインワンアンプを探すことにしました。

今回の条件は、こちら。

  • スタンディングデスク上に置くので、それなりに小さいもの
  • 多機能なもの(最低限、DACとアンプが一緒のもの)
  • できるだけ発売時期が新しいもの

中華アンプの世界の技術革新は目覚ましく、それこそ日進月歩で音が良くなります。ここ5~6年ずっと見てきた私が言うのでたぶん間違いない。ということで、なるべく新しい製品で、なるべく信頼性の高いメーカーで…となると、選択肢は絞られていき、必然的に予算見合いでSMSLのAO300に行き着いた、ということになります。(長かった)

評価

AO300。いいです。すっごく。

こんだけ前置きが長くって、結論がこれだけだと…さすがに石投げられそうなので…デスクトップオーディオのオールインワン機、中級機としては万能機だと思います。私は前利用していたAO200と比べても、AMPのパワーが力強くなって、より精細感がました気がします。6,000円の中華アンプと比べると、それこそダンチのレベルで違います。数万円の投資が無駄にならないくらい。オーディオ沼に引き込むレベルで良いものです。

この機種が以前のAO200よりも優れているのは、そのオールインワンがさらに一歩進んだことですかね。DACはAO200も備えていましたが、新たにHDMIとヘッドホン端子がつきました。前者はテレビでも使えますし、後者はデスクトップオーディオ勢からするととても嬉しい。(なぜヘッドホン端子が4.4mmと6.6mmなのかは謎仕様ですが…3.5mmを直で聞けるような仕様にしてほしかった)

表示窓があるのもわかりやすくていいですね。(私は普段はUSBからしか受けないので、表示を消すことも出来ます)ボリュームノブがちょっと軽いのが高級感あまりないかもですが、必要十分。筐体の大きさもまずまずの大きさ(の割に塊感がすごくて重量感あります)、発熱も少なめなので使いやすいのではないでしょうか。

欠点は…そうねぇ…このレベルを購入すると、上を見てみたくなることでしょうか。DACは別で揃えたほうが絶対いい音しますし(D300やD400にするとたぶん腰抜かすでしょう)、ケーブルだってこだわってくるとかなり違います。(電線病の発症にご注意)

B&Wはよく「アンプが良くないと性能を引き出しきれない」という話を聞きます。わたしもそう思います。アンプの性能を上げれば上げただけいい音がでる、かなりポテンシャルの高いスピーカーだと思います。だからこそ、今回AO300でも上をみたくなるのかな、と。誤解を恐れず言えば、AO300でも十分607S2AE、鳴らせますよ。卓上オーディオの世界で、BGM的に音楽を聞く用途だったら十二分だと思います。澄んだB&Wの世界を楽しむことは出来ます。(あとはお金がじゃぶじゃぶあれば、それに見合った投資を考えていただければ…)

このコスパでこの音が出てくるのは本当にお値打ちだと思います。少なくとも、日本や欧米のメーカーでこの機能、この音を出すには2~3倍の価格がします。それが3万円代て。やはりSMSL恐るべし、です。