ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

お金がほしい(駄)

お金がほしい(駄)

お金がほしい。そう思います。なんとなく。

きっかけは…ありません。しかし、なんとなくこの年になっても平社員でいるのは、かなり寂しい気持ちがするのです。懐が。

社会人なりたての頃、自分は出世欲が結構ありました。そもそも、新卒で入った会社には「ずっとこの会社にはいないだろう」という思いを持っていました。だからなるべく早く昇進して、いっぱいお金もらって経験しておこう、そんな考えでいました。当時はまだまだ年功序列の時代、出世レースのトップランナーだと「10年で係長」がひとつの基準でした。わたしはその基準を満たしていたのですが、結果ドロップアウトしてしまったため目に見えた昇給はなく…。そこから現在まで平社員を独走し続けています。

おそらく、係長に昇進すると年収ベースで100万単位での昇給だったと思います。当時の100万は結構大きい。(いまでも十分に大きいけれど)とはいえ、種々事情で離れてしまった私は、まったく甘い汁も吸えずに底辺に渦巻いています。残業をできなくなったここ数年は、年収500万円いきません。中年から老人になるにかけて、この賃金は、正直、つらい。老後?全く考えていません。考える余裕がありません。

貯金もなく、老後の不安しかない私。以前はお金のことを考えるとマイナス思考がとまらなくなり寝れない日もありました。最近はだいぶマシになりましたが、それでも、いまみたいにお金を羨ましく、そして恨めしく思うことが極稀にあります。こういう思考のときに、あきらかに自分より若く、あきらかにお間抜けな上司から、的はずれな質問を受けたときの絶望感といったら筆舌に尽くしがたい。おまえ、俺より年収数百万以上もらっているくせに…!という口惜しさ。あーどろどろする。

もちろん、周りも将来のことを考え始めています。子供も大きくなって手のかかる時期を過ぎ、教育にお金がかかるんですって。リタイアしたら悠々自適に過ごすんですって。趣味に過ごすらしいです。なんていうか、ちゃんちゃらおかしいです。どんなギャグ漫画でしょう。日常の幸せを感じることができる、素敵な人生を送っているあなたは勝ち組です。…自分と比較するのが本当に虚しく、悲しくなります。新NISAがどーとか、iDECOがどーとか、財産を持っているみなさんはそういった話で盛り上がれますが…いいですねぇ。ほんとに。

…解も結論もない話になってしまいました。若い皆さんに言えるのは、なんというか、お金はないよりあった方が良い、ということです。お金があると心が豊かになる選択肢がありますが、お金がないと心を豊かにするために相応の工夫と努力が必要になります。いつぞやの上司から言われたこと「なにも特技がないのであれば、とにかく時間を味方につけなさい」時間があれば、お金も育つ可能性が高いと思います。極めて湿っぽい話ですが、これが現実。うまく生き抜くコツを身に着けて、これから来るであろう老年期を生き抜かなきゃいけない、ですね。あーもやもやする。