ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

理想の指揮者とは

あなたにとっての理想の指揮者はどんな人ですか?私にはイメージがあります。決して叶わないけれど、そんな大きな人間になりたいものです。

本日の駄文

いやー、暑いですね。本当に暑い。災害級の暑さだそうです。まだ梅雨も明けていないのに。今年の夏は死んでしまうのではないか、いまから戦々恐々としてしまいますね。

理想の指揮者とは

長く音楽をやっていると、その人その人「指揮者像」というものはあると思います。あなたにとっての「理想の指揮者」って、どんな方でしょうか?

私にも忘れられない指揮者の先生が何人もいます。有名どころでは、淀工の丸谷先生でしょうか。吹奏楽連盟の理事長まで努められ、メディアの露出も多かったのでご存じの方も多いと思います。指揮台の上でもあのまんま、関西のいいオッサン(大変失礼ですが最大級のリスペクトを込めて)です。でも、棒を振ると、紡がれる音楽は関西の色をまとった魔法がかかります。何度、普門館であの魔法を見てきたことか。何度聞いたとて、あの大阪俗謡は十八番中の十八番だと思います。丸ちゃんの指揮で演奏できたのは1,2回でしたが、それでも大変貴重な経験でした。

年寄の思い出話になってしまいますが、この年になるとお世話になった先生方も鬼籍に入られる方も多いです。小澤征爾さん(彼の音楽は一度生で聞きたいと思っていましたが、ついぞ叶わぬままでした)とか、岩井直溥さん(散々NSBでお世話になりました、当時ハチャメチャだとおもっていた編曲も、それはそれで全部意味があって、日本に吹奏楽Popsを根付かせてくれた紛れもない第一人者だと思います)とか、もうそれはそれはたくさんの方がいらっしゃいました。あぁ、この人もついに…と思いますが、それも時代だから仕方ないのかもしれませんが。

指揮者の素質ってとても重要だと思います。私は指揮者の素質はありません。(あくまでプレイヤーなんです。)人に教えることが苦手ではないのですが、ゼロからイチを作り出すのはまた違った難しさがあるはずです。各楽器への指示がうまいとか、打点がしっかりしているとか、音楽が見えるとか、そういう上手さも必要です。が、それ以上にその先生を信頼できるかどうか。最後はどれだけ「その人を信じてついていくことができるか」求心力みたいなものも必要だと思うんですよね。ある人と音楽談義していてそんなことをふっと言われ、我に返ったことを思い出しました。

先日、NHKで放映されていた「響け!ユーフォニアム」3期も大団円を迎えました。久美子たちも結果を残し、その先まで描かれている最終話、まるで自分ごとのように見てしまいました。いい指揮者の先生になるには、まずは自分がいい人間に。こういう世界を垣間見せてくれた吹奏楽の世界に、自分も少しでも恩返しができればいいなぁ、と思います。

わかっちゃいたけど、やっぱり襟を正して見ちゃうんです。若かった自分の葛藤や苦悩がフィードバックされて、なんか正座しちゃうんですよね。思い出がたりになってしまった…