演奏する上で必要な感覚の一つに、「調性感」が必要だと思います。C-DurならC-Durらしく。響きを大事にして演奏することは音楽を理解する上での一つの要素ではないかと思うのでした。
本日の駄文
首都圏は変な天気が続いています。夏本番といったカンカン照りの太陽と、スコールのような雨と。なんだか今年の夏から本当に熱帯地方になってしまったようで。まぁ、好意的に捉えればこの雨も暑さを凌ぐためにはいいのかもしれませんねぇ。
調性感
週末は吹奏楽の練習でした。今回練習している曲の中にスーザのマーチがあるのですが、このマーチが曲者。というのも、今回の曲はDes-dur(フラット5個)で始まり、TrioはGes-dur(フラット6個)に転調します。このフラット系が弦楽器奏者としてはかなりいやらしく、開放弦を全く使えないので左手の握力を容赦なく奪う曲なのです。
私も吹奏楽を長くやっているものですから、Des-durくらいまではよく弾く機会がでてきます。響きもなんとなくわかっていますし、譜面もなんとなく読めますし。でもGes-durというのは珍しい。ほとんど弾いたことがなく、結果的に初見の演奏では撃沈。譜面づらもややこしかったりしたおかげでフラストレーションのたまる合奏になってしまいました。。。
その時に、指揮者の先生がおっしゃっていたのが「調性感を大事にしましょう」ということ。C-durにはC-durの良さがあり、吹奏楽の世界で頻繁に出てくる基本調、B-durにはB-durの良さがあります。作曲者の意図を汲んでその調で演奏することが基本だと私は思いますが、部活で頑張る学生さんのような技術的に難しいオケものは1度下げたりします。それでも、元々の調整を意識した演奏が大事なんではないかと思うのです。
オケで出てくるスペインものやイタリアもの、シャープ系の調整で書かれている曲は曲が「あっかるい」のが特徴だったりします。雰囲気が明るくなるシャープ系の調整をわざわざフラットたくさんつけて演奏するのは私は好きではないのですが…それでも、もともと持っている調整を大事にして演奏することはひつようなのではないか、そう感じた週末でございました。(なんだか今回イマイチ言いたいことがまとまらない…いつものことか…)
スコア メンデルスゾーン 交響曲第4番 イ長調 作品90 「イタリア」 (Zen‐on score)
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わかりやすい例として、メンデルスゾーンのイタリアとか。第一楽章のA-Dur(シャープ3つ)をAs-Dur(フラット3つ)とかで弾いたひにゃ~…たぶん落ち着いたイタリアになっちゃうんだろうなぁ、とか。。。