ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

Wharfedale DENTON

リビング用のスピーカーを選んだ話です。20種類くらいいろいろスピーカーを聴き比べた結果、自分の好みの音にようやく巡り会えました。試聴することってやっぱり大事ですね。こればっかりは嗜好もありますしねぇ。。。

本日の駄文

日が長くなりましたね。あっという間に6月、今年も折り返しの月になりました。そして今月は、平成最後の夏。(来年にはもう改元してますからね)なにか思い出残したいところですが…果たして…?

Wharfedale DENTON

先日、我が家のリビングルームのアンプを更改した話をupさせていただきました。普通のシステムアンプからPioneer製XC-HM86にしたことで、ネットワークアンプ機能をフル活用し、リビングで音楽を聞く場面が多くなりました。

hamabasso.hateblo.jpで。コンポを小型にしたところで、利用していたスピーカーシステムも更改しようという機運が自分の中でかなり高まってしまい…。一緒にブックシェルフ型のスピーカーも更改しています。結論から言うと、そのスピーカーこそがWharfedale DENTON。ただこのスピーカーに行き着くまでにいろいろなメーカーを聴き比べ、限られた予算の中から選定を行いました。というわけで、多少長文になりますが今回もそんな「限られた予算の中でのスピーカー選び」についてお付き合いいただければと思います。

今回の選定基準

今回、リビング用のブックシェルフ型スピーカー選定の条件として考えていたのは下記のとおりです。

  • 予算はできれば5万円程度
  • 新品でも中古でも構わない(著しく状態の悪い商品はpass)
  • 硬い、分析的な音は聴き疲れがするのでpass
  • できれば、柔らかい音。でも楽器のすべてが聞こえてくるような音が良い。
  • 視聴できる環境で、自分が好みの音源を聞くことができるお店からの購入。

私は趣味で吹奏楽をやっています。吹奏楽は大音量で耳を使うことが多いので、リビングでの音楽鑑賞を行うときは豊かな響き、音楽的な響きで再生できるスピーカー選定を第一に行いました。新品でも中古でも構わないので、まずは中古の上級スピーカーを第一候補に。その後新品も交えていろいろととにかく聞きまくりました。

機器選び前編:大型家電量販店

さてどこでスピーカーを買おうか。とにかくこれは音を聞いてみなければわからないということで思いついたのは大型家電量販店。横浜近辺にもいろいろなスピーカーが並んでいるお店がありますので、手当たり次第にいろいろと聞いてみました。ちなみにお店の方へ私の条件をお伝えすると、一番最初に候補として出てきたのはdali zensor1、もしくはb&w 685 s2。お店の方からはB&Wを勧めていただいたのですが、値段的にちょっと高すぎる…というわけで一時休戦。やはり新品は高い印象を持ったので、中古品にターゲットを絞り、都内の中古オーディオショップへ。

機器選び後編:都内中古オーディオショップ

私の要望をお伝えし、同レベルのオールインワンコンポからいろいろとスピーカーを聞いてみました。まず、前述家電量販店でB&Wを勧められたところをお伝えすると…「その店員さん、なにか間違っていません?」確かに、685 s2を他のスピーカーと比べるととても硬質、分析的な、クールな音がしたのです。私の望んでいる音はそんな音ではない、優しい癒やされる音がほしい。というわけで、以下のようなスピーカーを聴き比べました。

  • KEF Q350:まずまず。ちょっと低音がボワッとするような気がしますが基本的な方向性は間違っていない気がします。ただもう少し色がほしい。
  • DALI Zensor3:以前聞いたzensor1よりも筐体が大きくなったせいか、響きが豊かになってかなりいい感じ。でももう少しレベルが上のスピーカーがほしい。
  • monitor audio Bronze:イギリスの端正なサウンドは私好み。でも決め手にかける感じ。80点。特徴がないのが特徴だけれど…。

このあたりで、自分の予算(5万円)では望むべく音がでないようなことを悟りました。予算をもう少し上げてみることにして、候補を広げて聞いてみると…

  • DALI menuet:小さな筐体から比べ物にならないくらいのつややかな音。DALIらしい色気を感じる音ですが、もう音が分離してくれたほうが嬉しいかな。
  • KEF LS50:もっと丸みのある音。包まれるような優しい音。低音楽器奏者としてはもう少し低音が硬いほうが嬉しいかな。

ここまでは自分の中でも事前リサーチしていたスピーカーたち。そこで最後に店員さんがおすすめしてくれたのが今回購入したWharfedale DENTON。80週年記念モデルだったこともあり、このスピーカーの存在を全く知らなかった私。一聴して「これだっ!」と一人で膝を打っている自分がいました。

ブリティッシュサウンドらしい端正な性格にもかかわらず、音の再現性はかなり高くキレイな音。DALIの色気も捨てがたい、KEFの優しさもいい感じ。でもこの両者は決め手となるものが足りなかった。このDENTONは唯一無二、端正な音作りが自分の好みにハマったということなんでしょう。予算?オーバーしましたよとっても。。でも、この製品を自宅に迎い入れてリビングで聞いたときの感動は忘れられません。開いた口が塞がらないくらいの完成度。(まぁ、わたしの耳もその程度のものなんですが…)この感動はプライスレス。こういう出会いがあるから、やっぱりオーディオは楽しいんでしょうね。今は流石に大きな買い物できませんが、皆さんのスピーカー選びの参考になれば嬉しいです。