ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

お客さんと一緒の演奏会

週末にお邪魔した演奏会は、充実の演奏会でした。客席の大半を占めるシニア世代のハートをがっちりキャッチし、大盛況のうちに終幕した演奏会。私もそんな演奏ができるように頑張っていきたいなぁと思いました。

本日の駄文

この週末の競馬は、名鉄杯と函館記念。どちらもファンファーレがすごくすごく特色のある両競争だったのですが、名鉄杯はスタート時間がずれたせいかテレビでのファンファーレ放送なし、函館記念もファンファーレをじっくり聞かせてくれることはできませんでした。あーぁ、残念。

お客さんと一緒の演奏会

週末はいろいろな場所で音楽活動してみました。本当に久しぶりに自分の楽器を弾いたところ、身体中いろいろなところが筋肉痛となってしまいひーひー言っていたのですが(これに関してはまた後日触れたいと思います)、自分の音楽にかかる部分の根幹に近いような体験をさせていただいたのでちょっと書いてみようかと思います。

週末は、とある地方都市での演奏会にお邪魔しました。その楽団さんとはあまり縁がないのですが、知り合いからお誘いいただいたのでお邪魔した次第。横浜からは結構離れた都市での演奏会。正直、演奏のレベルとしては普通で、あまり特筆すべき良さがは少なかったのですが…そのプログラムの組み立て方とファンサービスに関しては秀逸。近年見た演奏会の中では1,2位を競うハイレベル感でした。

会場となった市民会館には、吹奏楽団の演奏会としては大入り、約9割が埋まっておりました。普通、吹奏楽団の演奏会は若者がいてもいいような気がするのですが、この日の観客の皆様はほぼすべてがシニア。そんなわけでプログラムもシニア世代向け。ジブリやビートルズなんかは定番ソングですが、ジャパニーズグラフィティなんかも昔の昭和ソングを並べておりました。さらに、特筆すべきは「みんなで歌おうのコーナー」があったこと。うたのお姉さんが出てきて、昭和の名曲の歌詞カードをプログラムに印刷し、一緒に歌っておりました。シニア世代の若々しい歌声が市民会館に響き渡る、なんとも元気の出る演奏会。演奏会が終わってから、シニア世代の顔は、笑顔、笑顔。みんなが楽しい演奏会を過ごせたことに充実感をもっていることが幸せでした。

こんな演奏会、なかなかないものです。吹奏楽の演奏会は、そのほとんどが一方通行の演奏会で、お客さんの反応をダイレクトに感じることができる機会はなかなかありません。演奏が終わったあとの拍手も嬉しいものですが、それ以外に「うたごえ喫茶」的なノリを演奏会でやってしまうというのはなかなかびっくり。とともに羨ましく感じました。私の音楽をやる意味、それは「相手に聞いてほしいから、音楽を聞くことを通じて何かを感じてほしいから」です。自己満足で音楽をやることも重要ですが、やはり音楽は聞く相手に伝わってなんぼというもの。シニア世代の笑顔や反応は、私がいちばん欲しいと思っていたお客さんの反応。自分の楽団も、演奏会を通じてこういった反応を与えることができるように、なにかできないかなぁ。そう考えた週末なのでした。

花は咲く

花は咲く

 

演奏会の最後には、音楽でできる社会貢献活動の一環として、東日本大震災への支援を呼びかける「花は咲く」。自分たちだけの活動のみならず、外向きの目を向けているって、やっぱり立派。