ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

もう何度目の緊急事態宣言

緊急事態宣言、あと何回出れば気が済むのでしょうか。もう一生マンボウと緊急事態宣言が続くような気すらあります。そんな中行われる死の大会。医療崩壊などが置きませんように…。最後はもはや神頼みしかないのかもしれません。

もう何度目の緊急事態宣言

子:「ねーねー、きんきゅうじたいせんげん、ってなーにー?」

父:「できるだけみんなで我慢しようねってことだよ。お父さんが子供の頃から出たり消えたりを繰り返しているんだ。政府のスローガンのひとつだよ。」

子:「へー、でもほんとうはみんな「いみない」ってしってるんじゃないのー?」

父:「よく知ってるね。お父さんが子供の頃、緊急事態宣言のときにオリンピックなんかやってたもんだから、あれから誰も信用しなくなったんだよねぇ。懐かしいなぁ。」

なーんて会話が数十年後にかわされているかもしれません。緊急事態宣言が日常になり、蔓延防止措置に変わると「ラッキー」と思うような。今回の緊急事態宣言。まぁここ数日の東京都内の感染者数の増加傾向からすると、この結果はまさに必然であり、さらに、国の政策が誤りであることの証明だったわけでもありますが…。

大局を冷静に見定めると、(政府発表のワクチン接種が今後も同等のペースで進み、かつデルタ株やラムダ株などの突然変異が今後無く、変異種にも既存のワクチンが効く、という前提で話を進めますが)秋口には成人にもワクチン接種の順番が回ってくるだろうし、冬ころには子供も含めてかなりの確率で抗体を持つ人が増えているであろうことが予測されます。こうなってくれば、ときの首相は「我々はコロナウイルスに勝った!」などと臆面もなく言い放っていそうですね。(もちろん、このときの首相は誰なのか、現在と同じ人がもし首相を続けていたら、そのときは相当日本という国が終わってると思いますが…。)閑話休題、こうなるまでが感染予防の1タームだと思うわけです。現時点では、間違ってもお祭り騒ぎなんて行っていいテンションじゃない。それなのに。

オリンピックが、行われようとしています。緊急事態宣言下で。選手村でも感染者が出るという、至極当たり前の世の中で、選手たちは、無観客となるであろう競技会に出場し、さらにウイルスという見えない敵と戦い続けるという、ある意味恐怖の大会が。選手の皆さんには大変申し訳無いのですが、今回ばかりは時が悪かったと諦めて、日本に来ないでいただきたい、そう思います。そうすれば、少なくてもみんなの感染リスクをおさえることができるから。選手自身も、観客側も(あ、今回は無観客になるのか?)、市井の我々も。

今回のこのウイルス騒動はいろいろな課題を浮き彫りにさせるには十分だったと思います。まったく当てにならない政治家の発言、発生源である中国の頑なな対応、まるで意味のないWHO(もはやこの組織の事務総長の名前すら思い出せない)、そして利権団体の固まりであることがわかったオリンピック関係団体。いまの会長はコンサルタントとしては優秀なのかもしれませんが、少なくともオリンピック期間中に1泊100万の部屋に泊まるべきなのか、と。慰安旅行もびっくりのカネの使い方です。「お・も・て・な・し」は、実はVIPへの対応だけで、選手への対応はウイルス下での無観客での競技会だったなんて、こんな趣味の悪い冗談あるんでしょうか。

昨日、Rock in Japanの中止が発表になりました。どうしてこのような判断がいま下されたのか、そしてその無念さに関しては主催者のtwitterを見れば一番わかりますが…それにしても、エンターテインメントのイベントが中止になりながら、その集大成として君臨するようなオリンピックが中止にならないのは、さすがにわけがわからない。どう解釈すれば読み解くことができる方程式なのか、一般人には高度すぎてわからないのでしょうね。

文字通り、死の大会まで、あと2週間を切りました。東京都のほど近くに住んでいる私が今考えること、それはとにかく自分の身の安全を第一に考えること。どこにも出かけず、媚びず踊らず、ただ耐え忍ぶのみ。酒類を提供してくれる飲食店のみなさんと比較すればまだ生きていられる自分はラッキーなんだと思います。なんとか、生きねば。